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こんにちは! 生ける体調不良ことOTONA SALONE編集部井一です。物理精神全方位にまんべんなく悪いです。オンタイムでは乳腺が経過観察中、血糖値がおかしく、いまは貧血も治療中です。あと不眠と腰痛、膝痛。なお、週末から5日ほどひどい風邪をひいています。
よいニュースもあります。ちょっと前にウォーキングを教わったら画期的に膝が楽になりました。正座からすっと立てるレベルです。人間、何歳になってもカイゼンはあるもので、あきらめてはなりません。
さて、今から10年くらい前、きっとみなさんは日記系SNSサイトをよく使っていたと思います。そう、アレです。私もかなりアクティブに利用していました。よく読み書きしたコミュニティの一つが「お天気由来の不調報告コミュ」。「気象病」「お天気病」と呼ばれる分野です。
最近はネットでも「気圧が急に下がってるから頭が痛い」など「天候と不調の関連」がよく言及されるようになりましたが、これら「気象病」はたった10年前にはほぼ知られざる世界でした。
2007年ごろ私が雑誌『主婦の友』のコラム用に簡単な取材をした際には、関節痛などの痛みは機序の説明がつくので医学的にも「ある」とされるものの、「頭痛」「喘息」「気分の落ち込み」などの不調はなぜ起きるのかの説明が難しく、相関ありとの断定ができない、という状態でした。現在では「気圧の低下」が起因と仮定され、以下のような「天気病の外来」が複数設置されています。が、まだまだ解明中の分野と言えましょう。
愛知医科大学病院 痛みセンター内 (名古屋) 天気痛外来
栄KENハートクリニック(名古屋) 天気頭痛・お天気病み・自律神経外来
せたがや内科・神経内科クリニック(東京) 気象病・天気病外来
こうした医療の問題は別として、私たち気象病の人たちは「天気のせいで具合が悪いと言うと『仮病』と思われるから言いにくい」状態に置かれてきました。ここにきて「そういうこともあるようだ」と世間に急激に認識され始めたことで、「頭痛い!たぶん気圧下がってるせい!(だから今日は残業しないで帰ります)」とスムーズに言いやすくなりました。暮らしやすい世の中になったものです、ありがたいことです。
では、どうしてこういうことが起きてくれたのか。
さて、前述の「お天気コミュ」で、2009年当時の私の書き込みが以下です。
***
2009.10.26追記
お蔭様をもちまして3シーズン目に入り、皆様のご報告から
・どうやら大陸側にたくさん低気圧の目があるとみんな倒れるっぽい
・当然、停滞しないで列島をぶっちぎっていく前線は鬼門
・短時間での4hPa以上の気圧変化(低下?)がよろしくないようだ
・お母様へ/お子さんの喘息症状悪化は「普通に起きてる」現象です
・気圧低下と極端な食欲増進(ジャンクフード欲)は関連がある模様
・なんだか極端な高気圧もよくないようだ?←New!
などということが「なんとなく判明」?しつつあります。
***
「4hPa以上の気圧変化」と書いていますが、これが「ようだ」な理由は端的に「全員の家に気圧計があるわけではないので、自分で計測できないから断定できない」でした。
2018年現在も、気圧計がたとえば体温計並みに普及しているというわけではありません。なのに「気圧との関連」がこれだけ認識されるようになりました。
それは恐らく気圧変化をグラフ化したアプリ「頭痛~る」の功績でしょう。
私もいつの間にかスマホンに入れており、スクリーンショットをツイッターに流して「すっごい片頭痛だなと思ったら低気圧」などと書くようになりました。
この「頭痛~る」の画面をよくツイートしているドクターがいます。佐藤純先生は、上記の医療機関のうち名古屋の2外来をお持ちです。この分野での草分けの医師です。
気圧ドロップ直前
耳せん装着アラートきました❗️https://t.co/G5dYpODNbh#頭痛ーる #気圧グラフ pic.twitter.com/8d9aa3TztV— 佐藤純 (天気痛ドクター®︎) (@tall_jun) March 7, 2018
ツイッターでフォローしていると、先生がよく「耳せん」と書いているのを見かけます。あんまり気にしないなりに何だろうとずっと思っていました。
気圧。耳せん。
うん、飛行機の下降時にものすごい片頭痛がくるという例は何度も聞いたし、私もある。耳せんするといいのかな。
そしてある時気が付いたのです、「あっ、これ弊社の付録つき書籍じゃん!」(遅)と。
この書籍はいわゆる付録つきの厚みのある書籍です。片頭痛ケアのための書籍がついており、マッサージやいろいろなケアが載っているのですが。
中でも素晴らしいのがこの「耳マッサージ」! この耳をひっぱって回すタイプのマッサージは、歯科医、整形外科医など多分野の医師にご指導いただいたことがあります。このような「いろんな科の医師がよいと言うもの」は、大抵の場合はいろんな不具合が調整される「よいもの」です。
開封すると中身は本当に耳せんでした。説明の部分アップを先に掲載しますが、
特殊なフィルターが入っていて、「気圧をコントロール」してくれるんだそうです。ふむー。
開けたら本当に耳せんでちょっとウケた。
小さな穴があいており、よく見ると確かに中に白い何かが入っています。これがフィルターでしょう。
さてこの耳せん、けっこう驚くのが「つけても音が聞こえる」ことでした。
そもそも耳せんといえば音が聞こえなくなると思っていましたから、つけていてOKなシーンがない。なので気圧の調整に使えるという発想がありませんでした。
会社でつけていたら「その、耳に何かついてるのはいったい……?」といぶかしがられましたが、「気圧の調整してくれる耳せん。いま低気圧、片頭痛くるから」と言うと「ああ、なるほど」と一発で通じます。いい時代になりました。
問題があるとすると、「これをつけたまま電車に乗るのはちょっとな」と完全に思うのですが、下手に音が聞こえるので付けていることそのものを忘れてしまい、このまま帰宅してしまう点です。
たぶん担当編集者もこの記事を読むので、カイゼン依頼を申し上げておくと、「いっそのこと音楽用のイヤフォンに見える、外でつけててもおかしくない何かっぽくしておいていただけないかな」です!
ことの真偽はみなさま、書店店頭でお確かめください!
『魔法の耳せん』佐藤純・監修 主婦の友社・編 1998円(税込)/主婦の友社
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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