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40代の婚活は、意外とわるくない気がする。婚活歴4年半のOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は、これまでに100人以上もの男性と出会ってきた。
4年半で結婚に至っていないのだから「ダメじゃないか」と思う人もいるかもしれない。でも婚活を経て、自分にとってのゴールは結婚ではなく信頼できるパートナーを見つけることだと考えるようになって……。
この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
久しぶりに届いたキャットさんからのメッセージ。共通の知人であるITさんから、私と会ったことを聞いたからのようだった。
私からはキャットさんにそのことを連絡してなかったけど、こうやって伝わっていくこともあるのね。やっぱり行動しておくことって大事かもと、改めて思った。直接的じゃなく、間接的なことであっても。
婚活にかぎらず「◯活」っていうものは、就活、終活……なんでもそうかもしれない。直接、対象の相手や事柄にアプローチするだけでなく、少し違った確度からのことも、めぐりめぐって直接の対象に生きてくることがある。
停滞しているようにみえて、水面下でなにかが進んでいるように感じた。
キャット「面白いかただなとは、僕も前から思ってました」
アサミ「あれ? なんかアホなこと言いましたっけ?」
キャット「僕の猫画像へのコメントがいつも楽しいです」
アサミ「それはもう、素直な気持ちを書いてるだけですから!」
キャット「本当に猫がお好きですよね」
アサミ「猫画像を見ているのが癒やしなんです」
キャット「あの、よかったらなんですけど…」
アサミ「はい」
キャット「今度、僕たちがやっている保護猫施設、見に来ませんか?」
おっと!? これは、何? キャットさんからのお誘いってこと?

猫を見に来ませんか? というお誘いは、そういえば以前にもあった。婚活アプリで知り合った人、猫好き男子・シリコンさん。読者のみなさん、覚えてるかしら?
それは「僕の家に」というお誘いでもあった。メッセージ交換はしていたものの初対面の男性の家に一人で行くなんて、あり得ない! そういう誘い方にドン引きし、当然スパッと断った。
だけど今回のキャットさんに誘われたのは「保護猫施設」。彼がお仲間と一緒に運営しているところ。気になる相手のことを掘り下げるのが好きなファン気質として、その保護猫施設のことはすでに調べている。それなりに、ちゃんとした施設だ。
ヤダ、お誘い!
……と舞い上がってはイケない。誘われたのはデートではない。そうだ、保護猫施設だ。
アサミ「いいんですか? お伺いして」
キャット「はい。事前予約制なので、ご予定をお聞きしたいなと」
保護猫施設のことはテレビやSNSなどでは見たことあるけれど、実際の場所に行ったことはない。
アサミ「でも、本来は里親さんを希望されるかたが見学されるんですよね?」
キャット「通常そうですけど、アサミさんのようにメディアのお仕事のかたには、保護猫施設の現場を見ていただきたいですし」
なるほど。メディアの仕事をしているから声かけてくださったのか。そういうことね。
あー、危ない、危ない。ノーテンキにぬか喜びするところだった。舞い上がりやすいタイプだから、冷静に聞いてよかったわ。半分お仕事って感じよね。
アサミ「伺うときに注意したほうがいいことってありますか?」
キャット「そうですね。こんなご時世なので、マスク着用、手指のアルコール消毒、体温測定をお願いします」
コロナ禍ですものね、当たり前のことです。
アサミ「もちろんです。承知しました!」

アサミ「もう一つ、お聞きしたいことがあって」
せっかく訪問する機会をいただいたのだから聞いておこう。
キャット「なんでしょうか?」
アサミ「差し入れにキャットフードをお持ちしたいんです」
お仲間みんながボランティアで運営をしている保護猫施設だという。少しでも協力できたらと思った。
キャット「いいですよ、お気遣いなく」
アサミ「いえ、いつも保護猫さんたちにとても癒やされているので、感謝の気持ちです」
私がこの数年間、この猫画像にどれだけ癒やされたかわからない。仕事やプライベートでストレスをかかえたとき、かわいらしい猫の画像を見ることで一瞬で笑顔になれた。本当に感謝しかない。アイドルにプレゼントしたいというファン心理に近い……ものなのかな(笑)。
キャット「お気遣いありがとうございます。では、お言葉に甘えて」
アサミ「普段、食べていらっしゃるキャットフードを教えてください」
施設の方針で決めているものがあるだろうと思った。
キャット「丁寧にありがとうございます。リストお送りしますね」
即座にリストのファイルが送られてきた。あとでネットで見ながらポチろう。
キャット「あ、肝心なことを忘れてました。いつにしましょう?」
アサミ「土日だったら基本的にいつでも大丈夫です」
キャット「では、来週土曜日いかがですか?」
アサミ「はい、大丈夫です」
キャット「11時だと早いですか? 湘南までだからちょっと遠いですけど」
アサミ「いえ、大丈夫です。新宿から1本で行けますから」
キャット「よかった。保護猫施設の見学は、みなさん45分くらいにしてもらってます」
アサミ「はい、わかりました」
彼と初めて会うのはひとまず保護猫施設ね。湘南まで行くのも2年ぶりくらいになるから、それだけでもちょっと楽しみに思った。
キャット「そのあとって、お時間ありますか?」
お、何かしら?
アサミ「あ、はい」
キャット「わざわざ湘南まで足を運んでくださるので、そのあとランチいかがですか?」
アサミ「え、いいんですか? もちろんです」
あら! 保護猫施設の見学だけかなって思っていたけど……ランチのお誘い!?
キャット「よかった。せっかくだからアサミさんとお話してみたいと思って」
アサミ「こちらこそ!」
キャット「ITさんが言っていたんですけど、アサミさんと話すとなんか元気になるって」
アサミ「元気になる? そんな、光栄ですけど。どうなんですかね。自分ではわからないですけど」
キャット「僕もメッセージやコメントの言葉から、明るい方だなって感じてました」
アサミ「ありがとうございます」
そんなやりとりを経て、キャットさんと初めて会うことが決まった。来週の土曜、11時。
保護猫施設の見学が目的なのだけれど、そのあと「話してみたい」って……。そんなふうに思ってもらえるのってうれしいな!
その後にキャットさんから送られてきたキャットフード一覧を見ながら、さっそくネットショッピングでポチり始めていた。
SNSで趣味として気になったアカウント──キャットさんの猫アカウントを見るようになってから2年くらい。婚活アプリではない、趣味のSNSで知り合った相手とリアルで会うようになるなんて。出会いのカタチって、婚活を始めたこの4年半のあいだにもだいぶ変わってきたな。
キャットさんと会うまでに1週間ちょっと。早くその日がこないかとウキウキしながらその日を心待ちにしていた。

運命の人は勝手にやってきません。自分で見つけるもの……。出会うためには何をしたらいいか? その紆余曲折を綴った【40代編集長の婚活記】が、書籍になりました! 絶賛、好評発売中です!
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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