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40代の婚活は、突然の出来事があったりする。婚活歴4年7カ月のOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は、これまでに100人以上もの男性と出会ってきた。
そして、2016年8月10日からお届けしてきた【40代編集長の婚活記】も、これまた突然の急展開によって最終回ということに……!? この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
初めてキャットさん(47歳・バツイチ・起業)とリアルに会ったのは、ある土曜日。彼らがボランティアで運営している保護猫施設に誘われたことがきっかけとなった。でも、不思議と初めて会った気がしなかった。
それはSNSでずっとメッセージ交換していたから? それともキャットさんが「運命の人」だから?
手渡された猫のおもちゃ・じゃれ猫ブンブンで、子猫と遊ぶ私。その近くで、成猫に甘えられているキャットさん。こう見えて意外と気を使うタイプの私だけれど、この人にはなんか気を使わなくていいと感じた。
初めて会った気がしないどころか、もうずっと前からの知り合いのよう。これって……!?
ただただ、猫と遊ぶ。会話をしないまま、どのくらいの時間が経っただろう。
子猫たちは遊び疲れたのか、クッションのところでみんな一緒に丸くなってスヤスヤと寝始めた。天使たちの寝顔! たまらない光景!
アサミ「かわいい……」
思わず心の声が漏れてしまった。
キャット「すっかり寝ちゃいましたね。遊んでもらって満足そうな顔してます」
アサミ「そうだといいですけど」
キャット「チャイは人懐っこいから遊ぶだろうなと思ったけど、人見知りなマロも思いっきりじゃれてましたね。マロが見学にきたかたとこんなに遊ぶ姿って僕は見たことなかったです」

アサミ「あら、そうなんですか」
キャット「マロ、初めて会った気がしなかったのかも。あ、僕もなんですけどね」
え、いまなんて? なんて言った? 私と同じこと思ったってこと? あまりにサラリと言われたので、聞き返してみる。
アサミ「え?」
キャット「よく考えたらアサミさんと今日、初めて会ったんですよね。でもそんな感じがしなくて」
アサミ「私も……いまそう思っていました」
顔をあげてキャットさんのほうを見た。彼も私のほうを見ていた。目と目があう。しばらくそのまま、見つめ合っていた。これって、なんかいいムード的な?
キャット「僕の猫アカウントをフォローしていただいたのって、2年くらい前からでしたよね」
アサミ「たぶん、そうだったと思います」
キャット「それからマメにコメントくださって」
アサミ「はい。猫さんがかわいくて」
キャット「面白いですよね。正直、そのコメントって猫は伝わらないじゃないですか。でもアサミさんはじめ、みなさんかわいいって書いてくださる」
アサミ「勝手に萌えてるだけなんですけど、書かずにはいわれないんです(笑)」
書かずにはいられない……ファン気質ゆえの行動だと思う。かわいいものにはかわいいと、好きなものには好きと言いたいだけ(笑)。だからといって別に見返りは求めてない。
キャット「アカウント主としては、とってもうれしかったです。投稿のモチベーションになりましたよ」
アサミ「コメ返いただけるの、私もうれしかったです」
キャット「猫からの返信じゃなくてもですか(笑)」
アサミ「そうですね(笑)。もともと返信がほしくて書いてるわけじゃないですから。ただ言いたいだけなんです」
キャット「面白いですよね。僕にはそういう感覚なかったから」

キャット「正直、1回や2回コメントいただくのはよくあるんですけど、常連になっていただくとね、投稿主って気になってくるものなんです」
アサミ「その感覚わかります」
キャット「しかもアサミさんって、実名アカウントで、身分も顔も出しているじゃないですか」
アサミ「そうですね」
キャット「ほかの常連さんはほとんど匿名だし、顔も出してないですから。アサミさんは常連さんの中でもひときわ印象的だったんです」
アサミ「そんな、ありがとうございます」
キャット「メッセージを送ったのは数カ月前ですけど、ホントは……」
そう言いかけたところで、彼のケータイが鳴った。
キャット「はい、キャットです。……あ、はい。え、そうなんですか? あ、ありがとうございます! わかりました。すぐ行きます!」
ケータイを切った彼がこう言った。
キャット「ランチの予約してるお店の店長から、いい素材が入ったから早くおいでって」
アサミ「丁寧に連絡くださるんですね」
キャット「はい。仲良くさせてもらっているんです。ちょっと早いですけど、行きましょうか」
保護猫施設で猫さんたちに別れを告げ、その店へと歩いて向かった。
キャットさんとは道すがら、保護猫施設のことを話していた。人懐っこいチャイ、人見知りのマロのほか、さみしがりやのルル、あまり運動神経がよくないロン……。猫たちの性格のこと、猫の里親さんになってくれた方々のこと、一緒に運営しちている仲間のことを話してくれた。
関心あるようなあいづちを打っていたけれど、実は心の奥ではずっと別のことが気になっていた。
キャット「メッセージを送ったのは数カ月前ですけど、ホントは……」
あの続きは、何を言おうとしていたのだろうって。

ランチの予約をしてくれていた店についた。海沿いにあるお洒落なレストラン。店に入ると、早速、店長とおぼしき男性が出迎えてくれた。
店長「いらっしゃい。……あれ、もしかして例の彼女?」
キャット「ちょっと、余計なこと言わないでください」
慌てた様子のキャットさん。例の彼女ってナニ? どういうこと? さっきの「ホントは…」の続きも気になって、なんだかまたドキドキしてきた。
そういえば以前、言われたことがある「ピンとくるかどうか、自分の第六感を信じて」と。いまの私、ピンときてる気がする。ここからキャットさんと何かが始まる? なんとなく、そんな予感がした。
OTONA SALONEが始まったのは2016年5月17日。その約3カ月後の8月10日に始まったのがこの連載「40代編集長の婚活記」。毎週水曜日17時の更新を一度も休むことなく続け、今回で243回目の更新となりました。
途中、婚活をやめようと思ったり、婚活記の執筆がつらくなったりしたことは何度もありました。それでも約4年7カ月続けてこられたのは、本当にたくさんの方々に読んでいただき、Facebookページに応援コメントをいただいたりしたからこそです。本当に、本当にありがとうございました。
冒頭にも書きましたが、今回で「40代編集長の婚活記」は最終回となります!
と言いますのは、オトナサローネ編集長・アサミ、本日2021年3月31日をもって編集長を退任することになりました。
2021年4月1日より、オトナサローネを含めた部門の部長となります。実は、2020年から部長を兼任していたのですが、このたび兼任を解除、部長専任となります。ということで、来週からタイトルを「40代編集部長の婚活記」としてお届けしてまいります。ただ単にタイトルが変わるだけですみません! でも編集長ではなくなるので……。
今後もオトナサローネへの執筆は続けてまいります。引き続きご愛読いただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!
【次回は「40代編集部長の婚活記」として、2021/4/6(水)17時の更新。お楽しみに!】

運命の人は勝手にやってきません。自分で見つけるもの……。出会うためには何をしたらいいか? その紆余曲折を綴った【40代編集長の婚活記】が、書籍になりました! 絶賛、好評発売中です!
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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