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今回は、誰もが知っている漢字を使っているのに、誤読の多い漢字をご紹介します。
読み間違いの例
はいじる
正しい読み
あく
意味
灰を水に浸して取った上澄みの水。炭酸イオン・アルカリ金属イオン等を含み、汚れの洗い落とし、染色などに用いる。植物中に含まれる渋み、えぐみなどのある成分。肉などの煮汁の表面に浮かぶ白い泡状のもの。人の性質や文章などに感じられる、強すぎてなじみにくい癖や個性。
例
あの人は、灰汁(あく)の強い人だ。
説明
野菜などを煮たときに、上澄みに泡のような苦いものが発生します。それを灰汁(あく)といいます。灰汁を「あく」と読める人が少ないので、レシピなどでは「アク」とかたかな表記する場合が多いですね。昔は灰を水に浸した上澄み液で、アクの強いもののえぐみを取っていたので、その作業そのものに当てられる字となったようです。いくらくせが強くても「悪」ではありませんので、気をつけましょう。
読み間違いの例
ぎょうとう
正しい読み
あんどん
意味
木などのわくに紙を貼り、中に油皿を入れて灯火をともす具。室内に置くもの、柱に掛けるもの、さげ歩くものなどがある。
例
行灯(あんどん)に灯がともる。
説明
これも聞いたことがある言葉だと思います。現代では木や竹、籐などの枠の中に照明があるものを指しますが、初めは、その他に手に提げて持つ物もありました。そこから「行灯」の文字が当てられ、唐読みで「あんどん」になりました。手に持つタイプは提灯(ちょうちん)に取って代わりましたので、今では据え置き型のものを「行灯」と言うようになりました。このような語源を知ることも、誤読を防ぐ方法の一つですね。
読み間違いの例
やくむ
正しい読み
えきむ
意味
労働などによるつとめ。
例
日本、フランス両政府は、自衛隊とフランス軍が物資や役務を融通し合う物品役務(えきむ)相互提供協定(ACSA)に署名した。
説明
例文のような場合や、「役務商標」「役務賠償」などの熟語で目にすることが多い言葉ですね。一般人は声に出して読み上げる機会がないので、文字通り「やくむ」と読んでしまう人が多いのかと思います。
読み間違いの例
げんしつ・げんしち
正しい読み
げんち
意味
後日の証拠となる(約束の)ことば。ことばじち。
例
ちゃんと先方の言質(げんち)を取ってきなさい。
説明
「言質を取る」という熟語で使われる言葉です。「言質を取る」とは、後で証拠となるような約束の言葉を得ることを言います。ことばじち、言葉の人質ですね。
読み間違いの例
こうこうじい
正しい読み
こうこうや
意味
人のよい老人。にこにこしたやさしそうな老人。
例
水戸黄門は好々爺(こうこうや)として慕われていました。
説明
「爺」は「じいさん」の「じい」ですが、この場合は「や」と読みます。
読み間違いの例
きょむ
正しい読み
こばむ
意味
承諾しない。応じない。拒絶する。
例
楽しそうなお誘いだったけれど、最近良い噂を聞かない人もメンバーに居ると知って、参加を拒んだ様子。
説明
「断る」と似ていますが、「拒む」と表現する時には、「断る」ことを言葉だけでなく、全身で拒否している状態を表現することが多いようです。
読み間違いの例
げっきょく
正しい読み
つきぎめ
意味
月額を定めて契約すること。月ごとにその始末をつけること。
例
月極の駐車場を借りた。
説明
「月ごとに額が決まっている」なら「月決め」でいいのでは?と思うかもしれません。実際「月決め駐車場」などと表記しているところもあるようです。が、それは勘違い。戦前までは「極」を「きまる」「きめる」と読んでいたのですが、その後の当用漢字の制定により、この読み方が省かれてしまいました。でも、名残で「月極」と書いて「つきぎめ」と読んでいるのです。「極」は「決める」というより「約束する」という意味があるのです。だから「月決め」では意味が違うのです。
読み間違いの例
ぼる
正しい読み
つのる
意味
広く求め集める。募集する。力がついて強くなる。ますます激しくなる。ひどくなる。
例
このプロジェクトの参加者を募る。
説明
「募集」の「募」ですね。「応募」は「募」に「応(こた)える」ことです。
読み間違いの例
ひってい
正しい読み
ひつじょう
意味
たしかに。きっと。必ず。そうなるに決まっていること。
例
こんな狭い世界での言い争い、泥仕合(どろじあい)になる事、必定。
説明
「ひってい」と打とうとすると、ひつじょうの誤読ですよーと、ワープロが教えてくれるほど誤読で有名な熟語。普段あまり使う機会がないかもしれませんが、固い表現で使われるような場面が多い分、読み方を間違えると、恥ずかしいので注意しましょう。
読み間違いの例
ぼんよう
正しい読み
はんよう
意味
一つのものを広く諸種の方面に用いること。
例
スマートフォンは、汎用性が非常に高い。
説明
「ぼんよう」と読み間違える人が多いですが「ぼんよう」では「凡庸」となってしまい、全く意味が違ってしまいます。「凡庸」とは優れたところのないこと、人。人だと凡人です。似ている漢字なので注意が必要ですね。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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