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リフォームを上手に進めていくには実はコツが。リフォーム会社への取材でわかった基本の10カ条を厳選して解説していくので、頭の中に入れてからリフォームを始めよう。
リスクやデメリットも説明してくれる会社を選ぶべし
壁の内部が傷んでいたなど、リフォームはフタを開けてみて初めてわかることも多いもの。追加工事が発生する可能性やその費用、近隣への影響など「もしかしたら」の可能性も。丁寧に説明してくれる会社を選ぼう。
リフォーム内容は家族の同意を得ておくべし同居する家族でも、残すもの・処分するものに対する考えが違うことがある。一緒に住んでいなくても、土地や家の持ち分がある親族に断りもなくリフォームを進めるのはトラブルのもと。家族の同意は早めに得ておこう。
プランは10年後を考えて決めるべし例えば、今はトイレの交換だけで満足だとしても、数年後は、寝室の近くにすればよかったと思うかもしれない。設備は交換すると10年は使うので、中長期の視点に立って、交換だけでなく、全体的な配置の見直しも。
工事が影響する近隣にも同意を得ておくべし工事内容が決まったら、影響がありそうな近隣にも同意を得ておきたい。例えば境界があいまいな隣地、水道管が下を通っている隣地、マンションなら、工事の音や資材搬入などで迷惑をかけそうな上下と隣に声がけを。
水まわり、屋根と外壁はまとめて工事するとおトク屋根や外壁の工事では足場を組むため、これらを数年後に分けて行うと、足場代が倍かかってしまう。キッチンや浴室などの水まわりも、配管など共通する工事があるため、まとめて行うほうがおトクな場合が多い。
どう変えたいかより「なぜ」変えたいかを伝えるべし「キッチンの高さを90㎝に」などと具体的すぎる要望は、プロからの提案の幅を狭めてしまう。「料理中に腰が痛いからなんとかしたい」など理由や目標を伝えると、その家に合ったベストな手法を考えてくれるだろう。
「何日までに」の決定期限は守るべし設備や建材などを決定する期限は必ず守ろう。例えば決定が3日遅れたら、工事も3日遅れるだけとは限らない。職人さんが次に別の工事の予定を入れている場合、その工事の後になることもあることを知っておこう。
現場調査の前には、片付けすぎず普段どおりで現場調査では、家に人が来るからと片付けすぎるのではなく、普段どおりの状態を見てもらおう。例えば散らかる原因は収納の不足ではなく場所、など、その家の問題点を見てもらうことで、ベストな提案を受けられる。
図面・建築確認証・検査済証を事前に用意打ち合わせまでに建築時の図面、建築確認証、検査済証を用意。また、万が一の工事中の火災に備え、火災保険の加入状況をチェック。特に住宅ローンを完済した人は、保険も同時に終わっていることがあるので確認を。
見積もりに含まれない駐車場代や仮住まい代に注意見積もりに含まれる内容は各社さまざま。例えば工事車両の駐車場代を諸費用に含む会社、後日実費請求の会社。また、仮住まい費用も工事費とは別で考える必要が。見積もりに含まれないものは何か確認しておこう。
家族とともに時間を過ごし、徐々に古くなってきたわが家。当たり前に過ごしている家が、今の暮らしに合わせてリフォームをすると、同じ家とは思えないほど快適に。初めてのリフォームはわからないことも多いと思いますが、これからの毎日のために、さぁ、今年こそ本格的に始めましょう! 皆さまのリフォームを応援します。
取材・文/前川ミチコ
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この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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