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就職後も実家暮らしを続けていると、親から「少しは生活費を入れて」と言われるケースも多い。でも、生活費ってどのくらいなのだろうか? イマイチ分からない金額相場を、実家暮らしをしている男女400人にアンケート調査を実施し、金額相場が明らかになった。
約70%の人は毎月実家にお金を入れているという結果に
そもそも実家暮らしの人は、実家にお金を入れているのだろうか? 調査結果は以下のとおり。
「毎月、決まった金額を家に入れている」「毎月入れているが、金額は月によって異なる」を合わせると、約70%近くの人が毎月実家にお金を入れていることが分かった。半面、まったくお金を入れていない人も27.5%いる……。
お金を入れていない人の理由とはなんだろうか? 寄せられたフリーコメントを見ると、「収入が少ないから」「親から言われないから」が多く見受けられたが、なかにはこんなコメントもある。
「奨学金の返済に充てているため」(26歳・男性)
「結婚が決まって貯金中だから。以前は毎月お金を入れていた」(30歳・女性)
「公共料金、新聞代などを支払っているから」(37歳・男性)
親の経済的負担を軽くするよりも、目の前に迫りくる出費に備えるケースもあるようだ。ちなみに、上段のコメントにもあるように、公共料金や食料品、家具などの大きい買い物などにかかる費用を払う代わりに、実家にお金を入れていない人もいる。
また、「お金はいらないから貯金しなさい」と、子を気遣う親もおり、一概に良し悪しを決められるものではなさそう。
実家に入れるお金、平均相場は3万7417円! はたして男女世代別では……多くの人が実家にお金を入れていることは分かったが、どのくらいの金額を入れているのだろう? 実家にお金を入れている人に、その額面も回答してもらい、全体の平均相場を調べると3万7417円であることが判明した。詳しくは以下。男女・世代別の平均相場を見てみよう。
●男性の平均相場
全世代…3万8774円
20~24歳…3万1786円
25~29歳…3万6212円
30~34歳…3万9792円
35~39歳…4万7308円
●女性の平均相場
全世代…3万6059円
20~24歳…2万4706円
25~29歳…3万8911円
30~34歳…3万7364円
35~39歳…4万3255円
男性のほうが、女性よりも2715円高い金額を実家に入れているようだ。国税庁が発表した平成25年分の平均年収を見ると、男性は511万円に対し、女性は272万円で、男性の半分程度となっている。これだけの差がありながら、実家へ入れるお金の差はわずか3千円弱……。「男性は割安すぎ?」とも思えるが、仮に女性の2倍の金額にすると約7万円となり、物件の条件によっては十分借りられる金額になってしまう。それを考慮すると、実家に入れるお金は5万円以内に収めるのが妥当なのかもしれない。
男女ともに年齢が上がるにつれて金額も増加しているのだが、注目すべきは30代前半の女性。20代後半よりも減額している。ちなみに、前述の「実家にお金を入れているか」のアンケートでも、同世代の女性は、「入れていない」と回答した人が37.8%とどの年代よりも高かった。
30代になり、将来や結婚のために本格的な貯蓄を始める世代なのか。はたまた、20代のころと比べて欲しいものが高額になってきた、その割に給与は増えていないなどの事情があるのかもしれない。
就職後も親のお世話になるのなら、いくらかお金は入れるべきだろう。もし、お金を入れるのが何らかの事情で難しければ、家事を手伝ったり、外食に誘ってごちそうしたりするなど、ひと工夫することでお世話になっている恩返しをしてみてはいかが?
●[SUUMO実家暮らし調査]よりこの記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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