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40代の婚活は、つねに挑戦の日々かもしれない。婚活歴4年9カ月のOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)は、これまでに100人以上もの男性と出会ってきた。
SNSで出会ったキャットさん(46歳・バツイチ・起業家)は、職業柄のせいなのか、私の恋愛と思考回路を分析。それを聞いて、改めて自分の過去の恋愛を見直してみると……!?
この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
キャットさんとランチをして別れたあと、一人電車に乗る。道すがら、彼の分析で言われたことを思い出していた。
・告白経験のチャレンジがないために「成功体験も失敗体験もない」
・ゆえに「自分の恋愛の実力や立ち位置を把握できていない」
・その結果「恋愛に自信が持てない」
聞いていて、なるほど……と思った。
恋愛に対して消極的だったり、自信がないまま40代まできている原因が、自分から告白する経験のなさからきているなんて考えたこともなかった。
でも、スポーツや仕事、人間関係にたとえて考えたら合点がいった。
チャレンジしてうまくいったら自信になるし、失敗したら一度は落ち込むけれど、なぜうまくいかなかったのか考えて次に活かす。同じ相手に再度、作戦を変えてアプローチするのか、違う相手へのアプローチに切り替えるのか。
でも、チャレンジせずに未経験だと…。
もともと根拠のない自信を持っているタイプなら別だが、未経験の場合たいていは自信がない。自信がないことを克服しようとトレーニングするのか、苦手だからと後回しにしてしまうのかは人によるけれど。
私の場合、スポーツや仕事、人間関係はトレーニングを選択してきた。そして、恋愛は後回しを選択してきた。なんにも努力してこなかった。その結果がいまの自分なんだよね。

告白の経験もなく、恋愛自体を後回しにしてきたことでの弊害は、「見る目」が養われていないこともある。
たとえば野球なら、練習することによって選球眼が養われていく。株なども、つねに市況を見続けることによってマーケットアイが養われていく。
それと同じで、男性を恋愛対象として見る習慣を継続してくると「男性を見る目」が養われてくる。
そう考えると……恋愛にあまり興味がないというスタンスで10代、20代、30代、40代を送り、婚活を始める44歳までは、恋愛対象として男性を見てこなかった。友人にも「男を見る目がない」と言われたことあるし……。
40代までの人生で恋愛に関しては、成功体験もないし、実力もわからないし、立ち位置も確かにわからない。男性を見る目もない。その状況のまま婚活を続けてきた。
それじゃ、うまくいかないよね。
恋愛の実力は、スペックとか含めた魅力、コミュニケーション力、アプローチ力、PR力なんかもあるんだろうな。
恋愛の立ち位置っていうのは、市場でのマッチングというか相性、釣り合いみたいなものだろうか。
恋愛対象として異性を見る目は、市場を把握するマーケットアイ。
需要と供給が一致するとお付き合いになり、需要と供給が一致しなければつきあわない。また、一度付き合ったとしても時間の経過とともに需要と供給にズレが生じてくれば終了=お別れ。
なんだかビジネスの話みたいだけど、恋愛のおつきあいって、ビジネスのマッチングと似ている面がたくさんあるような!?
過去のお付き合い=恋愛がマッチングしたときを思い出していた。
告白されてつきあったことしかなく、別れはほとんどフラれて終わった私は恋愛市場でどういう状況だったなのだろう。ものすごく俯瞰し、ビジネス的視点でみてみることにした。
おつきあいが始まったということは……?
告白されたということは、彼から私に対する需要はあったわけだ。
こちらも彼の供給をありがたいと思った。
お互いの需要と共有がマッチしたからおつきあいに至った。ビジネスで考えれば、契約開始。

おつきあいが始まったのに、短期間でフラれて別れてしまったということは……?
別れ話をされた、もしくは避けられて連絡取れなかったというのは、彼から私に対する需要がなくなった。
別れたくないと思った私にとっては、彼の供給を継続したかった。
一方から供給を求めていても、他方の需要がなくなったので、関係性は終了した。ビジネス的にいえば契約終了だ。
こうやって文字にしてみると、ものすごくクールに自分を見ることができる。私は過去のおつきあいにおいて、彼らからの短期的な需要はあったけれど、長期的な需要がなかったってことなのだろう。
ビジネスの場合では、需要が短期で終了してしまうのは、大きく分けてこんな理由が考えられる。
1.相手の方針変更により需要がなくなった
2.ひとまず契約開始してみたものの、実装してみたら求めているものと乖離があった
3.短期的な需要にはあっていたけど、長期的な需要には対応していなかった
4.供給する市場自体が違った
「供給物=自分」と考えずに理由をあげてみたけれど、グサグサくるな(苦笑)。変更方針で需要のなくなった自分。求めているものと乖離している自分。短期はアリだけど長期需要のない自分。市場をまちがえていた自分……。
1の変更方針でなくなった需要や、2の求めているものと乖離があったのは、契約終了は仕方ない。
後者は乖離がなくなるように改善すると交渉もしたりするが、実際にやってみて方向が違うと感じ契約終了の提案をしてきた相手に考えを変えてもらうことは難易度が高い。
私の恋愛で考えれば、かつて「別れよう」とか「つきあってみたらなんか違った」と言ってきた男性に、「違うって思うところは直す!」と言ってもダメだったのはそういうことか。うん、そうだよね……。

3の長期需要への対応に不足していたなら、どうしたら足りるのかを分析する必要がある。長期的にあるとよろこばれるものが何かを研究してそれを装備すればいいんだよね。
私が恋愛で短期需要はあって、長期需要がない理由ってなんだろう?
ノリはいいけど長時間一緒にいると疲れるとか?
マイペースすぎてついていけないとか?
生活習慣が違いすぎて暮らすのは想像できないとか?
一部、リアルに言われたことがあるものだけど(苦笑)。根本的な性格や職業柄のこともあるし、50年近くこれで生きているからいまさら変わらないよなぁ。もちろんできることは努力はするけれど、時間を要するかもしれない。
そう考えると、いま目をむけるべきは「4.供給する市場自体が違った」だ。
ある市場ではうまくいかなくても、別の市場に出せば需要があるケースは大いにある。たとえば「シーブリーズ」がその例だと聞いた。
10年以上前は20~30代の海に行って日焼けする人がメインターゲットだったけれど、時代的に海で日焼けする人も少なくなり売れなくなったとか。それを10代の部活後の女子中高生ターゲットに変更し、プロモーションも変えたことで売上がV字回復したという。
確かに! 昔はシーブリーズ=海のイメージだったけど、いまは高校が舞台のCMが流れている!
よし、私もターゲット=市場を変更しよう!
といっても、相手の年齢層とかはもともと幅広く考えているので変えることには該当しない。市場を変える手っ取り早い方法って……。
婚活で今までやっていないことといえば「お見合い」「結婚相談所」だ。
この際だから、トライしてみる??

2021年の3月に、40代女性中心にこの1年で恋愛が始まった人に「出会いのきっかけは?」というアンケートをやってみた。その結果がコチラ。ものすごく興味深い結果だったのでぜひ詳細の記事もご覧ください!
コロナ禍によって出会いのきっかけは一変。1位は婚活アプリ、2位は仕事・会社関係、3位はなんと結婚相談所だった。
私が婚活を始めた2016年頃なんて、婚活アプリをやっている40代女性なんてめちゃくちゃ少なかったけれどいまやダントツの1位。そして、2位は出会いの場はいつの時代もって感じですが、3位は信頼性とか確実性を求めるからなのかな。
以前は参加する人も少なくなかった婚活パーティは下火に。不特定多数の人が来る場所はコロナのこともあって警戒するのかも。その点、結婚相談所やお見合いは、特定少数だもんね!!
実は1年くらい前に、お見合いの仲人をしている女性を紹介されていた。あくまでも仕事で。結局、仕事は成立しなかったし、当時はお見合いなんて興味なかったけど……。
会ったときに「ご興味あるなら一度お試しの機会つくりますよ」なんて言ってくれていた。1年前のことだから、もうその話はナシかもしれないけれど。
ひとまず、そのお見合いの仲人をしている女性・クミさんにメールしてみることにした。「お見合いしてみたいです、と」。返信はあるかわからないけれど……。

運命の人は勝手にやってきません。自分で見つけるもの……。出会うためには何をしたらいいか? その紆余曲折を綴った【40代編集長の婚活記】が、書籍になりました! 絶賛、好評発売中です!
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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