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母によれば、祖父はコール天の衣服を愛用していたそうです。
「コール天」はどんな意味でしょう。
答えは「コーデュロイ」です。
「コール天」は「コーデュロイ」のことを意味します。最近では使われていませんが、昭和後期まではよく使われていた言葉でした。
コーデュロイは英語の「corduroy」から、またcorduroyはフランス語の「corde du roi(コルド・デュ・ロア)」に由来。コーデュロイは綿ビロードの一種で、ビロードは漢字で「天鵞絨」と書きます。コール天の「天」はその「天鵞絨」からきているようです。広く用いられていたコール天は、なにやら複雑な言葉の成り立ちを持っているよう。
コール天の服は保温作用が強く、秋冬物の服によく使われています。ジャケットや子供のズボンなどが代表的な商品で、すこしカジュアル感があるかもしれません。
いまではおしゃれに「コーデュロイのスカート」などと言われるようになり、ほぼ死語に近くなりました。特徴的なたて畝の生地とコール天の語感に、ノスタルジーを感じる人もいるかもしれません。しかし、生地専門店などでは未だに「コール天 1m 〇〇円」という札がついていることが多いようです。機会があればぜひ注目してみてください。
参考:コール天(精選版 日本国語大辞典)
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