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久しぶりに父と散歩をしていたら男女二人組を見て「アベックだ」とつぶやいていました。
「アベック」はどんな意味でしょう。
答えは「(男女の)二人連れ」です。
「アベック」は「(男女の)二人連れ」を指す言葉。もともとはフランス語で「一緒に」の意味を表す「avec」が意味を変えて定着したようです。その歴史は長く、戦前にはすでに文学作品に登場していたことがわかっています。
昭和の時代にはよく使われていたアベックという言葉も、現在では英語のカップル(couple)を使うことがほとんどとなりました。アベックとカップルの違いといえば、アベックがおもに恋人同士の二人を指すのに対し、カップルは夫婦を含む二人を指す点です。
男女関係でのほぼ死語といえば、デートを表すランデブー(rendez-vous)や、キスを表すベーゼ(baiser)なども挙げられます。いずれもアベックとおなじフランス語なのが興味深いところです。これらの言葉も戦前から昭和の終わりごろまでは使われていたのに、なぜか消えてゆきました。
アベックが使われなくなった理由ははっきりしていませんが、テレビ番組などでカップル問言葉が使われ始め、取って代わられたものだと思われます。
しかし、いまだアベックという言葉をつかうおじさん・おばさんは少なからず存在しています。そこそこの歴史を持つ言葉のため、死語になるのにも時間がかかるのかもしれません。
参考:アベック(小学館 デジタル大辞泉)
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