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おじさんがズボンの下に履くというさるまた。
「さるまた」はどんな意味でしょう。
答えは「腰や股を覆う男子用の短い下ばき」です。
「さるまた(猿股)」は「腰や股を覆う男子用の短い下ばき」のこと。ももひき、あるいは西洋ふんどしとも言います。
猿股の語源には諸説あります。ひとつは、マタシャレという袴の一種をさかさに読んだことに由来する説。ひとつは一部の地方で使われていたキャルマタという言葉から出たという説です。
さるまたのような男性用肌着は、もともとヨーロッパ着られていたものでした。始まりはフランネル製で、上下合体型のユニオンスーツと呼ばれるもの。1910年代ごろに上下ツーピースに分かれたと考えられています。明治なってから日本に入ってきた際には、すでに上下に分かれていました。
ももひきとよく似たものでステテコがあります。違いは長さ。ももひきが腰からひざ下、くるぶしくらいまでの長さであるのに対し、ステテコはもっと短いもので腰から股くらい、長くても太ももの途中ぐらいまでです。また、さるまたよりもステテコのほうがゆったりとしています。
言葉も衣服も時代とともに変化するもの。さるまた様のものが男性用タイツとして販売されることも。社会の変化とともに身につけるものもどんどん多様化している中、さるまたはどのように変化していくのでしょうか。
参考:さるまた(世界大百科事典 第2版)
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