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40代の婚活は、かけがえのない経験が得られる気がする。婚活歴4年10カ月のOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)は、これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。
いまだ未経験だった結婚相談所に入会しようとするも、面接で断られる! 結婚に対する意思の弱さを仲人さんに指摘されたからだ。当然だと受け止めながらもモヤモヤしていたアサミは、なにげに分析力が鋭いキャットさん(46歳・バツイチ・起業家)にことの顛末を打ち明けたところ……。
この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
キャット「婚活記を読んでいると、ある時期まではアサミさんに結婚したい気持ちがあったように感じるんです。でも、ある時点からなくプツリとなくなった」
あら、意外な指摘がきた。
アサミ「なんでそう思います?」
キャット「婚活ドキュメントと書いていたのを、婚活改めパー活に直したじゃないですか?」
おっと!!
キャット「その頃に、何か気持ちの変化があったんじゃないかと思って」
うわ、キターーー! キャットさんの鋭い分析!!
リアル婚活ドキュメントから「リアル婚活改め、パー活ドキュメント」という表現に変えたのは、2020年12月30日公開の#230の記事からだ。
とはいえ、それ以外はたいして変えていない。文体も内容も文章量も。まさか気持ちの変化を感じた人がいるなんて!
アサミ「なんで、気持ちの変化があったと思うんですか?」
キャット「この#230から僕が出ててますけど(笑)、その直前の#229で、一般的に人が結婚する理由についてまとめているじゃないですか」
アサミ「2、3個しか当てはまらなかったヤツですね」
キャット「あそこで、アサミさんの考え方がちゃんと書いてあるんですよね。現時点での人生の選択が」

アサミ「なるほど、そう捉えましたか」
キャット「違いますか?」
アサミ「キャットさんってコンサルティングのお仕事をしているから、分析がお得意だなとは思っていたんです」
キャット「いや、これは好きなだけです」
アサミ「告白経験ゼロからくる自信のなさは、確かにそうだなと思って。指摘していただいて本当によかったなと」
キャット「そう言っていただけて光栄です」
アサミ「キャットさんは鋭い方だなとは思っていたんですけど、まさかコレを指摘されるとは思いませんでした」
キャット「ということは?」
アサミ「ご指摘の通りです。結婚したいと思っていた時期はあったんですけど、結婚はちょっと違うな。婚活って書いていていいのかなと思ったのがこのタイミングでした」
キャット「だから婚活じゃなく、パー活に変えたんですね」
アサミ「はい。そのちょっと前から悩んでいて。婚活という表現が、自分の中でしっくりこなくて」
キャット「結婚相手を探しているわけじゃないから」
アサミ「そうです。私にとって大切なのは、結婚という状況ではなくて、どう時間を過ごしたいかなんです。自分が心地よく、楽しく時間を過ごせる状況がベストだなって」
キャット「そしたら結婚じゃなかった?」
アサミ「少なくとも今は。楽しくおしゃべりできたり、一緒に趣味を楽しんだり、美味しいものを一緒に食べにいったりする相手はほしいですけど、それが結婚相手である必要も、なんなら男性である必要もないなと」
キャット「一人暮らしがさみしいわけでもない」
アサミ「そうなんですよ。自分の自由に時間配分できますし、好きなことにも集中できますし」
キャット「わかります。僕も離婚して、改めてシングルの快適さを痛感してます」
アサミ「だから、しばらく再婚する気はないんですね」
キャット「そうそう」

アサミ「誰かに合わせて時間を過ごすって、疲れちゃうんですよね」
キャット「わかります」
アサミ「仕事では周囲に合わせざるを得ないですけど、プライベートまで時間を合わせるのはホント、いまの私には無理です」
キャット「同感です。その考えってホントにバツイチのマインドに近いんですよ」
アサミ「さっきもおっしゃってましたね」
キャット「もしかして、同棲してた経験ありませんか?」
アサミ「いえ、同棲はしたことないですけど」
キャット「すごい実感がこもってるから、誰かに合わせて過ごしていた時間があるのかなと思って」
アサミ「なるほど……」
キャット「なんか、経験からくる“もう懲り懲り”みたいなニュアンスが感じられるんですよね。違っていたら失礼」
アサミ「もう懲り懲りって(苦笑)」
もう懲り懲りとまではいかないけど、それに近いものあるのかもしれない。

アサミ「キャットさん、超能力でもお持ちなんですか?」
キャット「僕が? 超能力? 持ってないですよ」
アサミ「でも、私の心は完全に読まれてます(笑)」
キャット「当たっちゃいました?」
アサミ「そう、ですね。でも、懲り懲りというよりは、やりきった感かな」
キャット「やりきった感って、恋愛の話でいいですよね?」
アサミ「はい。恋愛です」
キャット「受け身ばっかりの恋愛じゃなくて、濃い恋愛があったんですね」
アサミ「この間は話せなかったですけど」
キャット「僕から話をふっておきながら、ちょっと驚きました」
アサミ「40代ですけど、大恋愛でしたよ」
キャット「すばらしいじゃないですか!」
アサミ「私もそう思います」
アサミ「よく考えたら過去のお付き合いって不完全燃焼で終わることばかりだったんですよね。相手から突然別れを告げられて、くすぶって終わらざるを得なかったというか」
キャット「いい別れ方じゃなかった」
アサミ「はい。だから恋愛ってしないほうがいいってずっと思っていたんです」
キャット「でも、その彼との恋愛は完全燃焼だった」
アサミ「そうですね。いろいろありましたけど」
キャット「いい別れ方、だったのかな?」
アサミ「そう、ですね。今はそう思えるようになりました」

キャット「聞かせてもらってもいいですか?」
アサミ「長くなりますよ?」
キャット「むしろ、長く聞きたいです」
アサミ「彼との恋愛は、私にとって人生初の、もしかしたら最初で最後の大恋愛だったと思うんですよね」
時計の針を少し遡る。まだ、世界中でパンデミックが起こる前のときのことだ──。

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【前回はコチラ】
【40代編集部長の婚活記#254】結婚相談所に断られた49歳「あの人」に連絡する
【「婚活記」の過去記事一覧はコチラ】
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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