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演劇などの話題で聞く言葉にアングラがあります。
「アングラ」は何の略でしょう。
答えは「アンダーグラウンド」です。
「アングラ」は「アンダーグラウンド」の略。「地下」を意味する言葉です。
アングラは商業性を考えない実験的・前衛的な映画・演劇などの芸術のことや、それを行う劇団・劇場などを指します。1960年代にアメリカで発祥した「アンダーグラウンド映画」から「アングラ」が一般的になったといわれており、その後日本にも流入。
アングラ的なテイストが社会に受け入れられ、メジャーになった歌手としては「時には母のない子のように」で知られる カルメン・マキさんなどが挙げられます。
アングラ演劇では寺山修司さん主宰の「天井桟敷」や唐十郎さん主宰の「状況劇場」が人気に。先日亡くなられた李麗仙さんは状況劇場の看板女優であり、「アングラの女王」の異名で知られました。
漫画雑誌「ガロ」や、ガロの系譜を継ぐ漫画などもアングラの一つとされています。大野一雄、土方巽らが活躍した暗黒舞踏と呼ばれるダンスも知られています。
アングラの発生から半世紀近くがたったいま、カルチャーは多様化し、アングラは以前ほど隠れた存在ではなくなりました。アングラ劇出身の俳優でテレビドラマなどに出演する人もめずらしくありません。しかし、その独特な雰囲気を持つ文化や、それに惹かれるファンたちにより、ジャンルとしてのアングラは今後も続いてゆきそうです。
参考:アングラ(精選版 日本国語大辞典)
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