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40代の婚活には、意外と初めての経験が少なくない。婚活歴5年を超えたOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)。これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。
時は数年前に遡って、ジェントルさんとの復縁編。ラブラブな関係に戻ったのはうれしいのだけれど、彼が将来をどう考えているのか少しわからなくなって……。この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
【40代編集部長の婚活記#265】
引っ越しの片付けを手伝いながら、いまは別居している彼のお子さんのことを目の当たりにした。荷解きをしながら出てきたお子さんとの思い出の品。出会った当初からそのことは知っていたし、受け止めていたけれど。
いま小学6年生という娘さんが大学に入るまであと5~6年。そしたらお子さんと一緒に住むことも彼は考えているようだった。彼にとって私はどんな存在なのだろう。恋人ではあるのだけれど、その先はどう考えているんだろう……?
心の奥底ではモヤモヤしたものをかかえていたけれど、彼には言えなかった。努めて笑顔で引っ越しを手伝った。
聞けなかったのは、彼の機嫌を損ねたくなかったからだ。
一度フラれて別れ、彼からの再アプローチで復活した恋愛。機嫌を損ねるような発言をして、もしまた彼が別れたいと言ってきたら……。それが怖くて言えなかった。
ま、復縁したばかりだもんね。今日じゃなくていいか。引っ越したばかりのこの家で、いつでもゆっくり深い話ができるわけだし。そう思って言葉を呑み込んだ。

復縁してからというもの、以前の安定していたお付き合いの頃のように、毎週のようにデートをした。外で待ち合わせて食事をしたり、彼の家に行ったり。ほとんどの週末を彼と一緒に過ごしていた。
家が近いこともあって、週末に別の用事があっても、終わったら彼の家に行ったりと、いわゆる週末同棲みたいな感じになっていた。お子さんのことは何も聞かなかったけれど。
そんなある土曜日。いつものように彼の家で過ごしていた。
ジェントル「ハイヒール、好き?」
唐突に彼が聞いてきた。
アサミ「好き、ですけど……。歩くのが大変なときもあるけど、ハイヒールのフォルムは美しくて好きよ」
突然なんだろう? お仕事でハイヒールのデザインでもするのかしら?
ジェントル「ハイヒールが似合う脚してる」
アサミ「そうですか? ハイヒールって、誰でも脚の長さや形を少しごまかせますもんね」
ジェントル「もともと脚キレイですよ」
アサミ「いやいや、そんなことないです。膝上に肉がついてるし、太ももが太いし、X脚だし」
ジェントル「僕はそれがいいと思うの」
似たようなことを前にも言われた。ずっとコンプレックスを持っていた丸顔のこと。そのままがいいって……。脚だって悩みのひとつだ。特に太ももまわり。脂肪も多いし、内ももがプニプニしてるし。でも、好きな人に「それがいい」なんて言われると……うれしくなってしまう。
アサミ「ありがとう。ジェントルさんは私の悩んでるところをほめてくれる。うれしい」
ジェントル「ホントに思ってることだから言ってるだけよ」
アサミ「でも、いままでそんなこと、言われなかったから」
ジェントル「日本人は多くのことが“言わなすぎ”ですよね。思っていても言わない。それが文化だったと思うけれど」
アサミ「そうかもしれないですね。特に褒め言葉ってそうかも。いま考えたら私も思っているだけで言わなかったことが多いかもしれない」
ジェントル「思ってることは口にしてね。コミュニケーションで大切なことよ」
ちょっとドキッとした。私も言わずにいる言葉がある……。

アサミ「そうします。私もジェントルさんの長い脚、好き」
ジェントル「えー、僕の脚は曲がってるし、昔より太ももの筋肉がなくなってるからダメよ」
アサミ「それがいいんです! 私、筋肉隆々の脚より、そのくらいのほうが好き」
まずは彼のことステキだって思ってることからちゃんと伝えていこう。言えずにいる言葉は…そのあとだ。
ジェントル「ホント? じゃ、よかった。鍛えなきゃって思ってたけど」
アサミ「健康のために鍛えるのはいいけど、マッチョにはならなくていいと思います!」
ジェントル「そう、それでハイヒールなんだけど」
ハイヒールに話を戻す彼。なんだろう?
アサミ「なんでしょう?」
ジェントル「あなたに履いてもらいたいハイヒールがあるの」
アサミ「どういう意味ですか?」
ジェントル「このブランドって知ってる?」
スマホの画面を見せてきた。世界的に有名な靴のラグジュアリーブランドだ。
アサミ「もちろん、知ってます。美しいですよね」
ジェントル「ここのハイヒールって持ってる?」
アサミ「いやいや、持ってないです。いいお値段するじゃないですか」
ジェントル「じゃ、明日買いに行こう」
アサミ「え!」
買いに行こうって!? え、え、なんで?
ジェントル「ここのハイヒールは好みじゃない?」
アサミ「全然! 憧れのブランドですけど、とっても高級じゃないですか!」

ジェントル「あなたに履いてもらいたいの。絶対、似合うから」
アサミ「そんな……」
ジェントル「もうすぐお誕生日でしょ? プレゼントしたいの」
アサミ「え、こんな高級なものを!」
ジェントル「僕ね、以前にこのブランドのかたに直接会って話を聞いたことがあるの。デザインや女性の脚に対する考え方とか。その話がすごく面白くて」
アサミ「お仕事で会ったの?」
ジェントル「デザインに関してのディスカッションみたいな機会があって」
アサミ「ステキですね」
ジェントル「もともとデザイン的にも美しいと思っていたけど、その話を聞いたときからもっと好きになって。いつか、僕の隣にいる女性にあのハイヒールを履いてもらいたいと思ってたの」
隣にいる女性に美しいハイヒールを履いてもらいたいなんて……ロマンチック!
アサミ「繊細なヒールのラインがキレイですよね」
ジェントル「じゃ、決まりね。お誕生日プレゼント」
アサミ「うれしいです。でも、私、あなたのお誕生日に何もしてない。私もプレゼントします」
(※注:別れている期間に彼の誕生日が過ぎました……。)
ジェントル「いいの。僕があなたを悲しませてしまったんだから。これはお誕生日のプレゼントでもあるけど、悲しませてしまったお詫びの気持ちもあるの」
アサミ「そんな……。じゃ、来年は!」
ジェントル「いいの。ハイヒールは僕があなたに履いてもらいたいんだから」
アサミ「こんなステキな靴、うれしいです」
ジェントル「美しいハイヒールを履いて颯爽と歩いてね。ステキなレディです」
アサミ「姿勢良く歩ける練習しないと」
ジェントル「キレイな脚がもっとキレイに見えるから。履いた姿が楽しみだね」

ラグジュアリーブランドのハイヒールを買いに行く。それだけでもドキドキなのに、彼がプレゼントしてくれるなんて。天にも昇るような気持ちだった。
復縁してからこんなにラブラブで……いいのかしら! 別れていたことがウソのよう。夢みたい!
考えたら、恋人から誕生日プレゼントをもらうなんて何年ぶり? 恋人いない歴10年だったんだから、同じ期間、もらってないわ。それに当時もらった直後に別れたから、勢いあまってプレゼントされたものを彼に送り返したくらいだし(苦笑)。
大好きな恋人からのステキなプレゼントを一緒に買いに行く。それを妄想しただけで、胸の高鳴りがおさまらなかった。

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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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