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自分では気がつかず、無意識にしてしまっているしぐさがあります。特に、日本人にありがちな振る舞いは、外国人にとって奇異に映ってしまうこともしばしば。今や、グローバルな時代ですから、海外ではもちろんですが、国内にいてもお相手に誤解されたり不快な思いをさせないように意識していきましょう。よくあるNG行為を(一社)日本プロトコール&マナーズ協会主任講師の松田玲子先生にお聞きしましたので覚えておきたいですね。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#19/無意識のしぐさ編】

日本人は笑うときに口を手で押さえることを上品だと思いがちですが、海外では、そのしぐさはNGとされることが多いのです。まず、口をおさえると声がこもってしまい聞き取りにくくなりよくありません。
また、「なにかやましい」印象を与えてしまいますし、自分に自信がなく、口元にコンプレックスがあるようにも見られるようです。
「ここは日本だからいいでしょう」と思われるかもしれませんが、現在はグローバルスタンダードです。口に手をあてて笑うしぐさを不快に感じる人も多いので、おこなわないように意識してみましょう。
また、笑いながら手を叩くのも品がない印象なのでやめましょう。

アドバイスとしては、口を手で押さえそうになったら、その手をあごに軽く添えて顔を下に向けて笑うようにしてみてはいかがでしょうか。女性らしいしぐさに変わります。
日本人に特に多いと言われる「あの笑い方」は、世界でどう見られているのでしょう?

日本人は、照れ隠しや自分の意見を遠慮して言わない時などに曖昧な薄ら笑いをしてしまう人もいます。日本人同士ならその表情から心情を察することもできますし、和を乱さない行為と受け取ってもらえるかもしれませんが、これは外国では通用しません。
「イエスなのかノーなのか」「良いのか悪いのか」など、自分の意見をはっきり伝えることが大事です。
曖昧な表情でお茶を濁すような行為は、何を考えているか分からないどころか相手にとって不気味にさえ映ってしまいます。
たとえば、レストランなどでサービスを受けるときも、担当するスタッフに、どうしてほしいのかきちんと伝わるように話すことが相手への思いやりでもあります。
話をするときは、相手と目線を合わせることが基本です。日本人は恥ずかしさや照れくささから目線を合わせない人が多くいますが、それでは相手との距離を縮めることはできません。挙動不審に見えるか、嘘をついているのではないかと思われてしまうのです。
堂々とした姿勢できちんと目線を合わせてコミュニケーションを取ることは、必要不可欠の振る舞いです。笑顔とともにアイコンタクトをしっかり取って、自信を持ってお話をしましょう。
NGのしぐさについては、普段無意識にやってしまっていることが出てしまうので、意識して直していけば少しずつ回数が減り、いずれはしなくなっていきます。
ぜひ、NGしぐさに気をつけて大人の女性らしい身のこなしをしてまいりましょう。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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