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「コンソメ」と「ブイヨン」と聞くと、どちらも洋風のスープをイメージしますが、厳密には違うものです。同じような言葉なので混同している人もいるかもしれません。この記事では「コンソメ」と「ブイヨン」の違いについてわかりやすく解説します。
「コンソメ」と「ブイヨン」、どちらも洋風のスープとして認識されていることが多いですが、実ははっきりとした違いがあります。
・コンソメ……そのまま飲むことができる、完成されたスープ・ブイヨン……洋風だし
コンソメはブイヨンを基本に味を調え、そのまま飲めるスープとしてすでに完成しているもの。
ブイヨンを牛赤身肉や細かく切ったたまねぎに注ぎ、脂肪やアクを取りながら2時間ほどかけてスープにしたものがコンソメです。
ブイヨンは、牛すじ肉・牛骨、鶏ガラを切り、たまねぎを切り、スパイスを入れて煮詰めて3時間から4時間かけて作った「だし」のことです。ブイヨンはフランス料理の基本とも言われ、シェフは修行時代から、このブイヨンを長時間かけて作るそう。
つまり、ブイヨンに味付けをしたものがコンソメです。ブイヨンを家に常備しておけば、自分で味を調えてコンソメにできますね。
「コンソメ」や「ブイヨン」に似たものに、「フォンドボー」があります。
フォンドボーは、仔牛のすね肉・牛骨をブイヨンで煮込み、野菜やトマト、スパイスを加え、煮込んで作られる「茶色いだし」のこと。フォンドボーはスープではなく、フランス料理でよく使われるソースの一種です。
「コンソメ」と「ブイヨン」は、それぞれフランス語の意味を見るとわかりやすいです。
・コンソメとはフランス語で「完成された」という意味・ブイヨンはフランス語で「だし」の意味
そのため、「コンソメはブイヨンよりも味が濃い」「ブイヨンはコンソメよりも味が薄い」という特徴があります。
とはいえ、スーパーで売っているコンソメやブイヨンは、メーカーによって味の微妙な差があるため、好みの味を探してみることが一番。
コンソメとブイヨンはどちらも代用できるものの、味の濃さに違いがあることを踏まえて選ぶといいでしょう。ブイヨンを購入して、塩コショウなどを加えて味を調えればコンソメのように使うこともできます。
スーパーに行き、ブイヨンとコンソメの商品を探すと固形と顆粒の商品があります。どのように使い分けたらいいでしょうか。
・煮込み料理、スープに使える・個包装のため空気に触れる部分が少なく、長期保存向き・溶けにくく、少量だけ使いたいときに調節が難しい
ある商品には「300㏄に1個」溶かすように書いてあります。ただ、スープに使う場合は他の材料からも味が出るため、濃さは各自調整した方がいいでしょう。
・粒状のため溶けやすい・少量だけ使える・炒め物、料理の下味にも使える・人によってはにおいが気になることも
顆粒の商品は肉料理の下味、炒めものに少量かけるといった使い方もできます。
「コンソメ」や「ブイヨン」が必要だけれど用意できないとき、代用できる商品はあるでしょうか。また、代用するときの注意点はあるでしょうか。
ブイヨンがないときは、コンソメで代用できます。しかし、ブイヨンをコンソメで代用する際に気をつけたいのは、コンソメのほうが味が濃いことです。そのためブイヨンよりも水分量を多くして使う工夫が必要です。
コンソメはブイヨンよりも味が濃いです。使用時は、水分量多めで使うことが大切。
鶏ガラスープでもコンソメやブイヨンの代用ができます。
鶏ガラスープは、鶏ガラが材料の「だし」です。日本料理や中華料理に使うことが多いですが、量を調節すれば味付けのベースとして使えます。ただ、鶏ガラスープとしてスーパーに売られている市販品には、にんにく、中華料理の香辛料が使われていることもあるので、注意してください。
ダシダは、韓国料理で使われる「だし」。牛骨を煮込んで、たまねぎやにんにくを加えて作られた粉末調味料です。
材料ににんにくが使われているため、少しクセがあると感じる人もいるかもしれません。代用するときは、分量は少なめで使うことをおすすめします。
ウェイパー(味覇)は中華料理で使われる缶やチューブに入った万能調味料。一つで味が決まるので、中華スープやチャーハンなどにも使えます。
ベースには豚骨スープも使われており、味が濃いと感じる人も多いです。代用する際には煮込み料理に少量使う程度がおすすめです。
調べると、「コンソメ」と「ブイヨン」の違いのほか、代用できる商品もあるとわかりました。
・「コンソメ」は、そのまま飲むことができる完成されたスープ、「ブイヨン」は洋風だし・固形タイプと顆粒タイプがあり、メリット・デメリットを理解して使うことが大切・代用品もあるものの、まったく同じではないので味を調節しながら使うこと
「コンソメ」と「ブイヨン」の違いを知っておくと、料理のときに役立ちます。ぜひ、覚えてくださいね。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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