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保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する明日香は2月10日、イベントや行事を行う保育園に勤める保育士108名を対象に実施した「保育士の催事業務の負担に関する実態調査」の結果を発表しました。
勤務する保育園ではどのような行事を行っているか尋ねたところ、82.4%が「卒園式」がもっとも多く、以下「クリスマス会」(81.5%)、「運動会」(80.6%)、「誕生日会」(79.6%)、「入園式」(78.7%)などが続き、50%以上の行事は実に9つにのぼりました。
続いて、どのような行事業務を行っているか聞くと、「製作の準備」(74.1%)が最も多く、「行事後の片付け」(71.3%)、「壁面の装飾」(60.2%)と続きました。
次に、年間を通した行事業務(行事・製作含めた業務)について、全体の業務の中でどのくらいの割合を占めているか尋ねると、「30%~40%未満」が22.2%、「40%~50%未満」が11.1%と回答しました。保育士の半数以上が、「全体業務の中で行事業務の割合が30%以上を占めている」と感じているようです。
続いて、行事業務が精神的に負担に感じた経験はあるか尋ねたところ、37.1%が「かなりある」、42.6%が「ややある」と答えました。合わせると約8割の保育士が、行事に精神的な負担を感じていることがわかりました。
行事業務が精神的に負担に感じた経験を具体的に聞くと、「休日も仕事のことを考えていた」(57.0%)という回答が最も多く、「行事のための練習が多く、行事のための保育になってしまっている」(54.7%)、「子ども一人ひとりに向き合う時間が取れなかった」(47.7%)となりました。
自由記述では、「園長が急にやり直しなどを求めたり、前年度を上回るレベルのものを求められる」(28歳)、「大きな行事と月の誕生日会の担当が、重なると気持ちが落ち着かずストレスだった」(36歳)、「大きな行事がコロナや天候で中止になりかけ、保護者からのクレームがたくさん来た」(34歳)、「オペレッタの本など、行事に必要な物を個人で購入しなくてはいけない」(41歳)などの声も集まりました。
次に、行事業務が身体的に負担に感じた経験はあるか聞くと、31.5%が「かなりある」、40.7%が「ややある」と答えました。行事業務が身体的に負担に感じた経験を具体的に聞くと、「残業や持ち帰りの仕事があった」(53.8%)、「休憩時間を削って準備を行った」(30.8%)という回答が多くを占めました。
そこで、現在、園児一人ひとりに向き合った保育が実現できていると思うか尋ねると、「あまりそう思わない」が27.8%、「全くそう思わない」が6.5%でした。園児一人ひとりに向き合った保育実現の障壁になっていることとしては、「業務が多いから」(86.5%)、「保育士の人手が足りないから」(70.3%)、「特定の園児につきっきりになるから」(40.5%)が多くなっています。
最後に、もし行事業務を行う際に「行事手当」などの待遇改善があれば、行事に対する意欲は向上するか聞くと、93%が「かなり向上する」「やや向上する」と答えました。
調査名:保育士の催事業務の負担に関する実態調査調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査調査期間:2023年1月19日〜20日有効回答:イベントや行事を行う保育園に勤める保育士108名
子ねくとラボhttps://konnect-labo.jp/
明日香https://www.g-asuka.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
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