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お客様の苦情のことを、最近では「クレーム」と言いますね。苦情を良く言う人のことを「クレーマー」と一般的に呼んでいます。さて、この「クレーム」は英語でもそのまま「苦情」として使えるのでしょうか?親子で、調べてみませんか?
実は英語では、苦情のことを「クレーム」(claim)とは言いません。英語圏で使うと、主張する・要求する・請求するという意味になるので、注意です。たとえば、「権利を主張する」や、「損害賠償請求」などの時に使用する単語になります。英語で「クレーム」は、苦情ではなく主張の意味になるのです。
英語で苦情は、complaint(カンプレイント)と言います。ただし、「苦情を言う」という動詞の意味だと、complain(カンプレイン)と変化します。
「苦情を言う」を英語では「make a complaint」と言います。complainを使用する時は、「complain about a○○=○○について文句を言う」というような使い方をします。
日本で言う「クレーマー」はcomplainer(カンプレイナー)と言って、不平を言う人、愚痴を言う人のような、主にマイナスな意味合いで使うようです。
ちなみに、有名な映画「クレーマークレーマー」は、「離婚訴訟」という意味合いではなくて、名字がクレイマーさんということで、父親のクレイマーと母親のクレイマーとのバトルという意味。英語名は「Kramer vs. Kramer」なのでまったく意味が異なります。
とはいえ、愚痴を言い合っている人同志のバトルという意味では、日本で言うところのクレームと通ずる部分もあるように感じますね。
有名な話ですが、ポテトチップスはお客様の苦情のおかげで誕生したってご存じですか?
「フライドポテトが厚くて食べにくい」と何度も苦情を言われ作り直していたシェフが、お客様への意地悪のつもりで、すごく薄くスライスしたフライドポテトを出したところ、これが好評になった、というお話です。
昭和のころには「お客様は神様です」という言葉がはやりましたが、苦情の中にも、いろんな学びやチャンスがあるということですね。
いかがでしたか?まさか「クレーム」が英語圏でそのままの意味で通じないなんてびっくりでしたね。このように「通じるつもりでいるけれどまさか和製英語だった」という言葉はほかにもたくさんありそうです。身近な言葉を親子で調べてみるのも、よい学びになるかもしれませんね。
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