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ユニ・チャームは3月31日、パートナーが第1子を妊娠中の男性85名を対象に実施した「育児への参加意欲やパートナーとのコミュニケーションに関する意欲の変化」に関する調査結果を発表し、その一部を公表しました。
同社では、2022年4月より江崎グリコと協働で、企業向け両親学級 「みんなの育休研修」を実施し、現在までに36企業、774名が受講しています。
今回の調査は、パートナーが第1子を妊娠中の男性で、「みんなの育休研修」を受講した人(34名)と、受講していない人(51名)を対象に実施しました。公表されたのは、「育児への参加意欲の変化(おむつ・ミルク)」「パートナーとのコミュニケーションに対する意欲の変化」に関する2点です。
※イメージ
赤ちゃんの「おむつの交換」「衣類を換える」「ミルクを作る」「ミルクを飲ませる」といった各種お世話について、「みんなの育休研修」で栄養士の指導を受けながら、おむつ交換、ミルク作りを実践した経験がある群と未受講群で育児への意欲を比較したところ、いずれも「みんなの育休研修」を受けた方が、意欲が有意に高まっていることがわかりました。
(1)有意差が見られた項目・赤ちゃんのおむつを交換する(p = .005)**・赤ちゃんの衣服を替える(p = .032)*・赤ちゃんのミルクを作る(p = .037)*・赤ちゃんのミルクを飲ませる(p = .046)*
※イメージ
パートナーとのコミュニケーションに対する意欲の変化では、 「みんなの育休研修」で育休取得の意義や育休中の過ごし方に関する研修を受講した群の方が、パートナーとのコミュニケーションに対する意欲が有意に高まっています。
(2)有意差が見られた項目・子育てについてパートナーと話し合う(p = .049)*・子育ての心配をパートナーから聞く(p = .031)*
今回の検証結果から、「みんなの育休研修」を受講することで、育児に対する参加意欲やパートナーとのコミュニケーションに対する意欲が高まる可能性が示唆されました。
研修プログラムを監修している大妻女子大学 准教授の田中俊之博士は、「『みんなの育休研修』が父親の子育てに対する意欲に好影響を与えたという調査結果は、知識の習得と実践によって母親頼みの育児が克服される可能性を示しています。乳児期から父親が子育てに主体的に取り組むことによって、母親の負担が減りますし、何より子どもとの良好な関係が築けるはずです。『みんなの育休研修』がより多くの方に届くことを期待します」とコメントしています。
調査対象者:パートナーが第1子を妊娠中の男性回答人数:85名(みんなの育休研修受講群34名、みんなの育休研修受講していない群51名)調査期間:事前調査 : 2022年12月8日~2022年12月13日みんなの育休研修実施日:2022年12月17日事後調査:2022年12月21日~2022年12月27日調査方法:インターネット調査分析方法:事前アンケート得点を共変量(※1)、事後アンケート得点を従属変数(※2)として、共分散分析(※3)を実施
※1 分散分析を行うときに解析に含めるデータのうち、連続量で量的に表される変数のこと
※2 臨床研究において何らかの因果関係について検討する際に、ある要因によって影響された結果として表れる変数のこと
※3 平均値に影響を及ぼすデータ(共変量)があったとき、その共変量の影響を取り除いて群間比較をするための解析手法のこと
「みんなの育休研修」プログラム概要(約60分)(1)「男性育休ってなぜ必要?」育休制度、男性育休の必要性、育休取得者の体験談などを紹介する入門編。
(2)「育休中、育児ってどうしたらいいの?」家事育児分担シートの活用などを交えながら、乳児期の育児で大きな負担となる“授乳” “排泄”について紹介する実践編。
ユニ・チャームhttps://www.unicharm.co.jp/ja/
(マイナビ子育て編集部)
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