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予定通りにことが進まないと超イライラ、不安になり……なんてことありませんか?(私はあります!)このような思考の人は「先延ばしグセ」があるというのです。その訳とは……
今回は「先延ばしグセの理由」について、アメリカの著述家であるデイモン・ザハリアデスの解説を、著書『「先延ばしグセ」が治る21の方法』よりお届けします。
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なぜ課題を先延ばしにしてしまうのかを理解するには、「現在の自分」と「未来の自分」を区別する必要がある。両者は共存しているが、常に対立している。なぜなら正反対の動機によって突き動かされているからだ。
「現在の自分」はすぐに欲求を満たせそうな活動に引きつけられるが、「未来の自分」は将来的に成果があがりそうな活動に興味を持つ。
たとえば、「現在の自分」はソファーに座ってテレビを見たがるが、「未来の自分」は体調を管理するために運動したいと思っている。
いったん両者の性格の違いが理解できたら、行動を起こすのを先延ばしにするさまざまな理由がよくわかるはずだ。
ここでは、それらの理由を深く掘り下げる。一つひとつの理由について論じながら、それが「現在の自分」と「未来の自分」の意志決定にどんな影響をおよぼすかを考えてみよう。
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物事が計画どおりにいかないと、すぐに不満を感じるだろうか?事態が思うように展開しないと、怒りや絶望を感じやすいだろうか?もしそうなら、フラストレーション耐性が低いからかもしれない。
フラストレーション耐性が低い原因は、事態が実際より深刻だと思ってしまうことだ。
身近な例で説明すると、車で職場に向かっているとき、赤信号に引っかかって遅刻しそうだとしよう。多くの人は「ああ、ついてないな」と独り言を言う程度だ。
ところが、それとは対照的に、フラストレーション耐性が低い人は「これは参った。そうでなくても遅刻しそうなのに、この赤信号のせいで、今日の予定がもうめちゃくちゃだ」と独り言を言ってしまいやすい。
フラストレーション耐性が低い人は、少しでも気に入らない結果につながるかもしれない状況を直感的に避けようとする。そういう人にとって、目の前の課題はあまりにも困難で、責任は不当に重く、プロジェクトは実行不可能に思えてくる。
当然、その結果は先延ばしである。課題は延期され、責任は回避され、プロジェクトは敬遠される。フラストレーション耐性が低い人はすぐに身動きがとれなくなる。残された選択肢(行動を起こすこと)は不安とストレスを引き起こす可能性が高いからだ。
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私はかつてフラストレーション耐性が低かった。小さい問題なのに真剣に悩んで、ほかのことに意識を向けることができなかったのだ。それは不合理な考え方で、たいてい先延ばしにつながった。
しかし、やがていくつかのテクニックのおかげで、この問題を解決できるようになった。それを簡単に紹介しよう。
まず、フラストレーション耐性が低い原因は、自分の心の持ち方にあることに気づいた。つまり、物事が思うようにいかないときに動揺するのは、外部の刺激によるものではないということだ。私は心の中でその刺激に反応しすぎていたのだ。
たとえば、好きなレストランで空きテーブルを確保するために30分待たなければならないことがストレスを引き起こしていたのではなく、自分のイライラしやすい性格がストレスの原因だったのだ。
次に、嫌な出来事を10段階で評価することを習慣にした。「1」は「その出来事はまったく無害だ」という評価で、「10」は「非常事態」という評価である。自分の身に起きた出来事をこんなふうに評価することによって、一つひとつの出来事を冷静に受けとめられるようになった。
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たとえば、赤信号に引っかかったとき、確かにそれは不都合な出来事だが、交通事故に遭って車が大破するよりはずっとましだ。そんなふうに考えることで、反応がずっと軽くなった。赤信号に引っかかることを前向きに評価することで、よりポジティブな気持ちになれた。
第三に、嫌な出来事に対して何も感じないように心がけた。そうすることで、物事がうまくいかないときに冷静さを失うことが少なくなった。
たとえば、混んでいるとわかっている時間帯に好きなレストランに行ったために、テーブルが空くのを待つはめになったとしよう。だが、何も感じないように心がけることによって、イライラ癖と折り合いをつけられるようになった。
以上の方法を実行したことで、嫌な出来事に対するフラストレーション耐性が高まった。その結果、物事を先延ばしにしなくなり、思いどおりにいかない不満をうまく処理できるようになった。
だからといって自分がストイックだとは思わないが、嫌な出来事のために不安やストレスをあまり感じなくなったのは確かだ。
もしフラストレーション耐性が低くて苦労しているなら、ここで述べた3つの方法を試してみるといいだろう。それが身の回りで起きているあらゆることに対する認識を激変させてくれることに気づくに違いない。
—————————※本記事は、『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(著:デイモン・ザハリアデス、訳:弓場隆、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)より抜粋・再編集して作成しました。本書では、上記以外にも13もの「先延ばしグセの理由」について解説されています。
『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)¥1,760
この記事のライター
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