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苦手だったり、面倒だったりして、できるだけ避けて通りたい仕事や家事は誰にでもありますよね。やらないで済むのであればそれでいいのですが、そうはいかない場合、逃げてばかりもいられません。それでは、大嫌いな課題に取り組むには、どうしたらいいのでしょうか?
今回は「先延ばしグセを改善する方法」について、アメリカの著述家であるデイモン・ザハリアデスの解説を、著書『「先延ばしグセ」が治る21の方法』よりお届けします。
※画像はイメージです
ここで紹介するのは、私自身が「内なる先延ばし屋」に打ち勝つために使って効果があったテクニックばかりで、あなたにも役立つこと請け合いである。
それらのテクニックを実行しようという意思を持たずに流し読みしたくなる誘惑に駆られるかもしれないが、それをしてはいけない。書かれている順番に、ひとつずつ丹念に読むことをおすすめする。ひとつのテクニックを読み終えるたびに、少し時間をとり、それをふだんの生活にどう応用するか考えてみよう。毎日、それを実行している様子をイメージし、そうすることがどのように先延ばし癖の改善に役立つか想像しよう。
どのテクニックもすぐに実行することができる。毎週ひとつずつ生活に取り入れてみよう。
とはいえ、あせる必要はない。それぞれのテクニックを習慣にするために時間をとろう。すべてのテクニックを実行し終えるころには、「内なる先延ばし屋」はもう二度と付き合いたくない過去の知人のようになるはずだ。
では、最初のテクニックから説明しよう。
大嫌いな課題を含むToDoリストを抱えながら、一日のスタートを切る様子を想像しよう。それは、取りかかる以外に選択肢がない場合を除いて、できることなら先延ばしにしたい面倒な課題だ。
私の場合、洗濯が大嫌いだった。クローゼットがほとんど空っぽになり、バスケットがいっぱいになるまで、いつも洗濯を先延ばしにしていた。外出時に着る清潔な衣服を確保する唯一の方法が、大量の洗濯をすることだった。
そこでこの習慣を改善するために、朝一番に洗濯をすることにした。ToDoリストからこの項目を消すと気分がとてもよくなった。また、リストのほかの項目は洗濯よりずっと簡単――少なくとも、より楽しい――と感じた。
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作家のマーク・トウェインはこの習慣を「カエルを食べること」と呼んでいた。彼は「もしカエルを食べることが仕事なら、それを朝一番にやり遂げるのが最善の策だ」と言っている。
トウェインは楽しそうではない課題を「カエル」と呼んでいた。興味がわかない課題のことで、しっかり対処するまで暗雲のように目の前に漂い続ける。それを先延ばしにすればするほど、より多くのストレスを感じる。
「カエルを食べること」を後回しにしたいと思うのは当然のことだ。できれば一日の終わりに対処したいと思っていることだろう。だが、それは最悪の対処策だ。長引いてストレスの原因になるばかりか、それに対処するエネルギーが減ってしまう。その結果、取りかかるのがますます困難になり、結局、翌日まで先延ばしにしやすい。
だから、「カエル」にはできるだけ早く対処する必要がある。さっさとそれを片づけてしまおう。そうすると驚くほど気分がよくなるはずだ。それは達成感を与えてくれるし、そのあとの時間を快適に過ごすことができる。
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では、もし複数の困難な課題がToDoリストに含まれていたらどうしたらいいか?その場合、マーク・トウェインのもうひとつのアドバイスを実行することをおすすめしたい。
「2匹のカエルを食べることが仕事なら、より大きいほうを先に食べるのが最善の策だ」
カエルのうちの一方は他方より興味がわかないはずだ。まずそれを片づけよう。そしてその直後にもう一方のカエルに対処すればいい。
たとえば、前述のとおり私は洗濯が大嫌いだが、浴室の掃除もどちらかと言うと嫌いだ。大切なのは、どちらがより嫌いかということだ。もしふたつの課題がToDoリストにあれば、私はまず洗濯をすませる。
—————————※本記事は、『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(著:デイモン・ザハリアデス、訳:弓場隆、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)より抜粋・再編集して作成しました。本書では、上記を含め21にも及ぶ「先延ばしグセの改善方法」について解説されています。
『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)¥1,760
この記事のライター
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