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中学受験が気になるけれど、首都圏には中高一貫校がたくさんありすぎる!うちの子には、どんな学校が向いている?どんな視点で学校選びをすればいい?そんな保護者の疑問にお答えすべく、教育ジャーナリスト・中曽根陽子さんが「学校選びの7つのポイント」をお話しします。
1歩先いく 中学校選び 7つのポイント(1)校風を見る→ 面倒みの良さか、自主性尊重か(2)カリキュラムを見極める→ 受験科目重視型か、リベラルアーツ型か
(3)探究型の学習に取り組んでいるか(4)体系的なキャリア教育を行なっているか(5)課外活動(部活や行事、体験学習)を重視しているか(6)グローバル化に対応しているか(7)特徴ある教育を行なっているか
今回はこの7つのポイントから、「(1)校風を見る」と「(2)カリキュラムを見極める」についてちょっと説明します。
(1)と(2)は、学校の校風や理念、教育に対する考え方を測るアセスメントです。
学校は誰かが「こんな人を育てたい!」という思いを持って作ったところなので、必ず、育てたい人物像や、目指す教育目標があるはずです。そしてその目的を達成するために、どんな教育環境やシステムを提供するのかは学校によって違います。
(1)を「自主性尊重」か「面倒見の良さ」の2軸で分類したものが下図の横軸です。
面倒見の良さは、言い換えれば管理型ともいえます。
校則の内容や、行事の運営を生徒に任せているか、あるいは先生が決めているかなど、学校によって考え方は違います。勉強面でも、たとえばコース制をとっていたり、授業以外に補習や補講などを用意して大学合格のためのフォローをしたりしている学校は、面倒見が良い学校といえるでしょう。ほかにも、毎日生徒が書いた学習計画をチェックして学習習慣を身に着けさせたいという学校もあります。
他方、勉強も生徒の自主性に任せていて、補習や補講などはやらない学校もあります。このように、ざっと書いただけでも方向性に違いがあることがわかると思います。
先程の図の縦軸 ――「リベラルアーツ」と「受験科目重視」も見てみましょう。これは、おもに(2)に対する考え方です。
「リベラルアーツ」というのは、たとえばギリギリまで文理の選択をせず、幅広く履修させる学校などです。学校によっては「主要教科という考え方はない」と言い、美術や音楽などの芸術科目も軽視せずに十分な履修時間を設けているところもあります。
一方の「受験科目重視」の学校は、早くから大学受験に向けたカリキュラムを組んでいる学校が多いです。学習を先取りして、効率よく大学受験対策の勉強をする学校もあります。
大学入試や学習指導要領の変化に伴い、学びの定義も変わっています。そうした変化に合わせ、学習内容も変わっています。
よりわかりやすく言い換えるなら、リベラルアーツ型の学校を「21世紀型スキル・革新的」、受験科目重視型の学校を「従来型・保守的」としてもいいかもしれません。
このように学校によって学習についての考え方や提供されるカリキュラムが結構違います。こうしたアセスメントに落とし込んでいくことで、漠然とその学校を見ていくより、それぞれの違いが可視化できてわかりやすいです。
まずホームページや動画の情報からでも良いので、このアセスメントを見て大まかに学校を分類しながら学校を見比べたうえで、実際に学校に足を運ぶと、我が子にあった学校を絞り込みやすくなるのではないでしょうか。
ぜひ気になった学校を取材するつもりで、学校を見ていきましょう。このアセスメントに“正解”はありません。自分なりの評価でいいので、皆さんもぜひやってみてください。
私もいくつかの学校をアセスメントに落とし込んでみました。
今回は7つのポイントから(1)(2)についてお伝えしました。(3)~(7)を含めた解説は過去の記事「学校の傾向と特徴を見定める7つのポイント」もぜひ参考にしていただければと思います。
中学受験ナビの連載『しあわせな中学受験にするために知っておきたいこと』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています元の記事はコチラ。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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