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子育て相談で「やってはいけない」こととは? 知らぬ間にマインドコントロールの危険性も

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目次

今、あなたはお子さんと気持ちよくかかわれていますか? もし答えに迷いがあるのなら、心の余裕が失われているのかもしれません……。

和歌山大学教育学部教授 米澤好史先生は、こどもの愛着障害の第一人者であり、保育園・幼稚園、小中高校など幅広い現場に触れながら、親や教育者・支援者へ“愛着の問題”解消のアドバイスを行なっています。

前回に続き今回は「ママ・パパのためのこころの余裕の作り方」について米澤先生の解説を、著書『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』(フォレスト出版)よりお届けします。

ネガティブな気持ちを発散できる人、場所、 作業をつくっておく

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※画像はイメージです

できるだけ他の人に振り分ける

ひとりではどうにも対処できなくて苦しいときは、誰か受けとめてくれる人に話すのがいちばんです。

子育てに一生懸命な人ほど、自分ひとりで何でも抱え込んでしまいがちですが、そこをどうにかオープンにして、発散できる存在をつくっておくことが大切です。こどもにとっての基地機能と同じで、やはり私たち大人にも、話を聞いて受けとめてくれる人、共感してネガティブな感情を減らしてくれる人が必要なのです。

かといって、そんなに重々しい関係を意味しているわけではありません。「この人といるとほっとするな」とか「この人と一緒だと気が紛れるな」という相手でいいのです。

とくに、自分「だけ」がやらなければいけないと思ってしまうと、しんどさは何倍にも何十倍にも感じられてしまいますから、子育ての課題も、いろんな人にシェアして、人に任せる部分をつくっておけると安心です。

もし、なかなかそんな相手はいないという場合は、自分のお気に入りの場所を見つけておくのもひとつの手段になります。「ここに来ると、自分はほっとできて気持ちがいいな」という場所です。

あるいは、自分が没頭できる何かでもかまいません。あなたにとってエネルギーになるものを意識してみてください。

主導権はあなたが握る

子育ての悩みで煮詰まっているとき、話を聞いてくれてアドバイスしてくれる第三者というのは、とても頼れる存在です。ただ、ひとつ気をつけてほしいことがあります。それは、相談する相手に主導権を渡してはいけないということ。あなたの子育てですから、主導権は必ずあなたが握ります。自分とは違う立場で、違う立ち位置から客観的に状況を見てくれる人の存在は大切です。ですが、その人の一言一句に右往左往させられてしまうような状況は、よくありません。依存してはいけないのです。

疲れていて、こころが弱っていると、気づかぬうちに影響力の強い人にコントロールされてしまったり、つけ込まれたりする場合もありますから、注意が必要です。そう考えると、悩みを相談する際にも、やはり複数の人に分散して話すのが最善です。特定のひとりの意見だけに傾倒せず、いろんな人の話を聞いて、自分で決断するようにこころがけましょう。

パートナーと歩み寄れないときは

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※画像はイメージです

大変なことを目の前にしたとき、人は大きく2タイプに分かれます。「大変だからのめり込む人」と「大変だから逃げる人」です。

向き合って何とかしようとするか、目を背けて逃げてしまうのか。どちらがよいわるいの問題ではありません。ただ、こどもとのかかわりが思うようにいっていないとき、夫婦のあいだでこの対応の違いがあらわれることがよくあります。気持ちの方向が真逆を向いていますから、なかなか歩み寄ることが難しいのも実状です。

もし、あなたのパートナーが「逃げる人」であるなら、「こどものことをなんとかしなきゃ」という必要性も感じていないか、見ないようにしていますから、どうしたってあなたの思いばかりが一方通行になるでしょう。

そういう場合には、パートナーではない第三者とのかかわりをつくりましょう。

「そんなにのめり込まなくてもいいんじゃない?」と気軽に言ってくれる人です。

パートナーに対しても「こどもと一緒に野球観戦でもしにいく?」と誘ってくれるような人だったら、なおいいでしょう。

子育てや夫婦間の問題については、私たちはすぐに外部に対して「閉じて」しまいがちですが、たいていの場合、ふたりだけでなんとかしようとするより、第三者を挟んだほうがうまく解決します。

相手にとっては、ある意味で他人事ですから、その肩の力が抜けた気軽さが、当事者にはポジティブに働いてくれるのです。ちょっと勇気を出して、パートナーではない誰かに一度相談してみてください。

『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』のほかの記事はこちら

この記事は、米澤好史著『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』(フォレスト出版)より一部抜粋・再編集したものです。

書籍『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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