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「パッククッキング」をやったことはありますか? 災害時に役に立つと言われていますが、やったことがない調理法をいきなりやることはできないですよね。普段からやっておけば、いざというときに少しは安心して作れるかもしれません。今回、ハードルの低い卵料理をはじめ、3つ料理を作ってみた4人の母の実例をご紹介します。
4人の子どもと名古屋に暮らす、ライフオーガナイザー®︎の中矢くみこです。
我が家では、非常時に食べる食品ストックは年に2回、賞味期限チェックをしています。
非常食の献立を元にローリングストックをしているのですが、その際に意識している調理方法のひとつが「パッククッキング」。ポリ袋を活用し、少ない水分で調理できるだけでなく、非常時に温かい物を食べることができる調理方法です。
以前は定期的に挑戦していたのですが、ここ数年間はできていなくて……。やり方も忘れてしまった今、改めてトライしてみました。
パッククッキングが必要になるタイミングは、誰にも予想できません。きっとそのときは突然訪れます。そこで「今ある食材」をベースに、即席でメニューを決めました。
今回のメニュー・ご飯・焼き鳥の卵とじ・プリン
https://kumikonakaya.hatenablog.com/
家族が卵好きということもあって、普段から冷蔵庫には必ず余分に1パック入っている卵。今回は、この卵を活用したメニューにチャレンジすることにしました。
「プリン」は、以前パッククッキングのデザートを調べていたときに見たことがあり、今回初めてのチャレンジです。
パッククッキングの参考にしたのは、よんぴよままさんのこちらの記事。
使う袋は「高密度ポリエチレン」のもの、そして耐熱温度が120℃程度のものだそうです。
この袋に、順番に食材を詰めていきます。
ちなみに、食材を袋に入れる前にお鍋のお湯を沸かしはじめます。お湯が沸くのに時間がかかるので、その間に食材を準備していきます。
まずは、浸水時間が必要になる「ご飯」から。
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今回は米を軽く洗って水を入れ、結果的に15分ほど浸水した状態で加熱しました。
ちなみに袋を縛る位置は、上部のほう。食材が膨張した際に、破裂することを防ぐためだそうです。
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次は「焼き鳥の卵とじ」です。缶詰のやきとりを入れて、小さじ1ほどの片栗粉と水を少々。そこに、冷蔵庫にあったスナップエンドウとネギをカットして入れました。
できるだけ調理器具などの洗い物をださないように、使うのはキッチンバサミと箸だけ。
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焼き鳥の缶詰に味がついているので、調味料を足さずに作ってみました。薄味が好きな方はこれで十分。しっかりした味がお好みの方は、塩分を加えてもいいかもしれません。
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卵は袋を揉みながらしっかりほぐしました。
ただ、その後できあがったものを食べてみると、卵をゆるく混ぜて白身が残っているくらいの食感のほうが私の好みでした。
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最後に「プリン」です。
牛乳の量ははかりましたが、汚れ物を出したくないときは目分量で。
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甘さは目分量で。加熱前に味見をしました。
全部セットしたら、鍋のお湯が沸くのを待ちます
今回は非常時を想定し、お湯はアウトドアでも使うシングルバーナーで沸かしたのですが……ここでひとつめの問題が!
ダイニングテーブルでお湯を沸かしはじめまたのですが、天板が熱くなってきたのです! 手で触れることができる熱さの段階で、土間に移動することに。
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そして、ふたつめはお皿問題。加熱中に袋が破れないように、お皿や布巾を鍋底に敷くと書かれていることが多いのですが、ちょうどいいサイズのお皿がなかったのです……。
布巾を入れてみたのですが、浮いてきて暴れる! 結局は、小皿を入れることにしました。
加熱時間が一番長いお米から鍋に入れていきました。加熱時間は20分です。
鍋の大きさの関係で袋をふたつしか入れられなかったので、加熱時間10分の卵とじ、プリンは途中で袋を入れ替えることに。
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タイマーを見ながら加熱時間を待っていると、徐々においしそうな匂いがしてきました。
途中で入れ替えるときは、袋が熱いうえに、滑って落とすことがあれば水はねが危険なので、箸以外にトングも使って持ち上げました。
調理が終わった状態の見た目の印象は、ご飯はかためで卵はぷるぷる。
以前にチャレンジしたときもご飯は上手にできなかった印象があったので、予想通りの結果となりました。
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今回は紙皿などは使わず、お皿に盛りつけました。盛りつけるときに結び口を持つのですが、袋が熱いので注意が必要です。熱いときは、指先用の鍋つかみも使いました。
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お米は1合炊いたので半分ほど、卵とじは2/3ほどを盛りつけました。
「プリン」は卵1個分の量で、2人で分けて食べられそうです。
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思ったよりもプリンがふるふる。加熱ムラはありますが、ぷるんとした状態のところも多く大成功! 卵とじも、片栗粉を入れたことでやわらかく仕上がりました。
ご飯は……浸水時間が少なかったせいか、かための仕上がりに。食べれない味ではありませんでしたよ。
今回、パッククッキングをするにあたり、加熱時間やレシピをネット検索しました。ただ、非常時となると、ネットがつながらないことも考えられます。
レシピが必要なものは、あらかじめ紙に書くか印刷をして、いつでも見れる状態になっていると安心です。
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非常時にどんなものを食べるか、あらかじめ献立を立てているので、その献立を書いた紙と一緒にレシピや加熱時間のメモもいれています。
今回、2人分をイメージして作りましたが、鍋の中に一度に入れられる量は限られます。鍋の大きさにもよりますが、4人、5人、6人と増えるごとに、調理時間がかかってしまうので、すべてをパッククキングでまかなおうと思うと、ガスも時間もたくさん必要です。
水だけ、お湯だけで食べられるものもバランスよくストックしながら、パッククッキングも定期的にやって慣れる必要性を感じました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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