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鍋物やアウトドアで活躍するカセットコンロ。防災の備品として持っている家庭も多いと思いますが、正しく使っていますか? 何となく使っている方も、使い方や注意事項を再確認してみてください。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
冬のお鍋などで活躍するカセットコンロ。ガスが止まってしまったときにガスコンロ代わりにもなるので、防災用品として常備している家庭も多いと思います。
しかし、子どもが小さいと火が危ないので、卓上に出す機会がなくなっている方もいるのでは? 何を隠そう、我が家がそうでした。結婚したときから1台あるにはあったのですが、子どもが生まれてからはずっと奥にしまわれたまま。防災の備えとか備蓄とかを耳にするたびに、チラッと思い出してはいましたが、ずっとしまいっぱなしになっていたのです。
アウトドアに勤しむようになった長男が、カセットコンロを使いたいと奥から取り出してきたのですが、なんと火がつかず……。そのときに初めて使用期限というものがあることを知りました。
そこで、何かあったときのための備蓄品として、新しくカセットコンロとカセットボンベを購入。改めて、安全な使い方や活用方法について再確認! いざというときに迷わず使えるよう参考にしてみてください。
キッチンにあるコンロとは違い、カセットコンロは移動して好きな場所で使うことが可能。屋外や卓上で手軽に加熱調理ができるようになります。ライフラインが使えない状況になったとしても、これがあればいつも食べているような、温かい料理を作ることができるようになります。
カセットコンロは必ず指定のカセットボンベを使用するようにします。製品によって多少違いがあるので、指定のものかどうか確認してから購入するようにしましょう。
カセットボンベは正しく取りつけないと、ガス漏れの危険があります。安全に使えるよう設計されているので、怖がる必要はありませんが、使用前に取りつけ方をしっかり確認してください。
カセットボンベの取りつけ方① カセットコンロのボンベのカバーを開ける。② つまみを「消」の位置に合わせる。③ カセットボンベのキャップを外す。④ カセットコンロの凸部分に、カセットボンベの切込みの凹部分を合わせて置く。⑤ 水平にスライドして押し、しっかりと装着する。
※装着が甘く、隙間ができたままになったりするとガス漏れすることがあるので注意。
点火の仕方カセットボンベの装着ができたら点火です。まずはつまみを「点火」の位置まで回し、カチッと音がして火がついたことを確認します。その後でつまみを回して火力の調整をしましょう。火を止めるときは「消」の位置までつまみを回します。
弱火にするとわずかな風で炎が消えやすくなります。屋外では特に、ちゃんと火がついているか、ときどき確認しながら使うようにしましょう。
片づけ方法使用後は火を止め、カセットコンロとカセットボンベが冷めてから片づけます。使用後は必ずカセットボンベを外し、キャップをつけて保管。使用中のカセットボンベがわかるよう目印をつけておくとわかりやすいです。
汚れや水気はサビの原因になるため、カセットコンロは汚れや水気もしっかり拭き取っておきます。バーナーが目詰まりしていたら、ブラシなどを使って詰まりを取ります。
活用方法カセットコンロの魅力は、キッチンのガスコンロとほぼ同じように使えること。フライパンや鍋があれば炒めたり、煮たり、焼いたりできます。揚げたり蒸したりも可能です。
活用方法が広がるプレートも豊富に販売されていて、コンロの上にセットするだけでさまざまな料理が楽しめるようになります。
気軽に使えるものの、なんといってもガスを扱うので安全面は常に意識して、危険な使い方はしないでください。
使用不可の場所・狭い場所や換気の悪い場所(車、テントなど)・乗り物や不安定な場所・強風が当たる場所・火気の近くや熱気の当たる場所(ストーブ、ほかのガスコンロ、IH調理器など)・燃えやすいものの近く(ヘアスプレー、灯油、壁、家電、家具、カーテンや紙など)・熱に弱いものの上(絨毯、カーペット、テーブルクロス、新聞紙など)
※酸素不足、一酸化炭素中毒になるような使い方は避けるように。※引火する危険を常に意識して防ぐようにしましょう。※屋内で使用するときは換気扇をまわすか、定期的に換気してください。
使用中のNG・鍋やフライパンなどの空焚き・カセットコンロを2台並べての使用・ボンベカバーを覆うような鍋やフライパン、鉄板の使用・火をつけたままの移動・近くで引火するようなものを使用・セラミック・石版・陶器などの蓄熱で調理する器具の使用・重すぎる調理器具の使用‣炭の火おこしなど調理以外の使用
※カセットボンベに熱がこもるような加熱の仕方は、爆発の恐れがあるので絶対にしないようにしましょう。
使用後・保管・使用後は必ずカセットボンベを外して保管。ボンベのキャップは必ずつける・片づけやお手入れは冷めてから・直射日光・高温多湿になる場所を避けて保管(40℃以下の湿気の少ない場所が◎)・強い衝撃を与えたり、重いものを上に乗せて保管しない。・ガスは使い切ってから廃棄。
使用期限目安使用期限は、カセットコンロは約10年、カセットボンベは約7年となっています。これはガス漏れを防ぐために使用しているゴムが劣化するため。サビによる劣化の心配もあります。
どちらも製品に表示されているのでチェックし、使用期限を超えてしまったものは使わないようにしてください。使用せずに保管したままになっているものでも経年劣化はするので、カセットボンベは使用期限内に使い切るようにしましょう。
卓上で加熱できるカセットコンロが活躍するメニューといえば鍋物。材料を揃えたら、座りながら調理を完成できるのは魅力的ですよね。具材も味つけも自由度が高く、冷蔵庫の残り物整理もできちゃいます。
材料(1人分)・豚肉……100g・キムチ……50g・豆腐……1/2丁・卵……1個・ネギ……1/2本・ニラ……2~3本・えのき……30g・ごま油……小さじ1・味噌……小さじ1・白だし……小さじ1・水……300ml
※具材はあるものや好みで変えてもOK。キムチの量もお好みで増減してください。
作り方① 豚肉は食べやすい大きさ、豆腐は4つに切る。ネギは斜め切り、えのきは足元を切り落としてから半分に、ニラは4cm幅に切る。② カセットコンロに鍋を置き、中火でキムチと豚肉を炒める。③ 豆腐、ネギ、えのきを鍋に入れ、白だしと水を注ぎ入れる。④ ネギに火が通ったら卵を割り入れ、ニラものせる。⑤ 卵が半熟になったら味噌を加えてひと煮立ちさせる。
うまみが凝縮しているキムチが全体の味を引き上げてくれます。豆乳を加えたり、うどんを入れて鍋うどんにしても◎。
常温で長期保存できるようになったお餅は、火を通すだけで手軽に食べられる主食として、実は備蓄にもピッタリ。具だくさんのピザにすれば、これだけで栄養バランスのよい満足な一品になります。
材料(1~2人分)・切り餅……4個・とろけるチーズ……50g・ウインナー……4本・たまねぎ……1/4個・トマト……1/2個・ブロッコリー……3~4房・ケチャップ……適量・乾燥バジル……適量・ガーリックパウダー……適量
※具材はそのときあるものでアレンジしてください。※バジルとガーリックパウダーはなくても作れますが、加えるとピザソースの味わいになります。
お餅は焼いてやわらかくなると、くっついて取りにくくなりますよね。くっつかない加工をしてあるアルミホイルをフライパンに敷いて焼くと、びっくりするくらいつるんとはがせます。フライパンも汚れないので、洗う必要もなくて楽ちん♪ アウトドアで調理するときや、水が貴重になる災害時などには特にオススメです。
作り方① ウインナーは輪切り、たまねぎとトマトは横半分に切ってから薄切りにする。ブロッコリーは食べやすい大きさに切る。② カセットコンロにアルミホイルを敷いたフライパンを置き、中にお餅を並べる。③ 蓋をして弱火でじっくり焼く。④ 底がこんがりしてきたらひっくり返して、再度蓋をしてじっくり焼く。⑤ お餅がやわらかくなってきたら、ケチャップ、バジル、ガーリックパウダーをかける。⑥ チーズ、たまねぎ、トマト、ウインナーを全体にのせる。⑦ ケチャップ、バジル、ガーリックパウダーを再び上からかける。⑧ 蓋をしてじっくり火を通す。⑨ チーズが溶けて具材にも火が通ったらブロッコリーをのせて、蓋をしてしばらく火を通す。
※中火でもすぐに焦げてしまうので、できるだけ弱火にしてじっくり焼いていきます。カセットコンロは弱火にすると消えてしまうことがあるので注意。
アルミホイルごとフライパンから取り出せば、お皿代わりにもなります。
じっくり焼いて、底はカリカリ、中はもっちり、具材もたっぷりです。お餅のピザはおいしくてつい食べすぎてしまいますが、あとからお腹にくるので気をつけてくださいね!
非常時でも、カセットコンロがあれば湯煎調理ができます。備蓄のツナ缶と干し椎茸を活用して炊き込みごはんを作りました。にんじんなどの根菜も持ちがよくて、常備しておくと重宝します。
材料(1人分)・米……1/2カップ(米用)・ツナ缶……大さじ1・油揚げ……1/4枚・干し椎茸……1/2枚・にんじん……10g・めんつゆ(3倍濃縮)……大さじ1/2・水……めんつゆと合わせて1/2カップ・ポリ袋……1袋
※米と水の割合は1:1.2くらいで普通の固さになります。米は米用計量カップ(180ml)で1/2カップ計ると、水は普通の計量カップ(200ml)の1/2カップにすれば、ちょうどよいくらいになります。※湯煎調理可能な耐熱温度が120~130℃以上のポリ袋を使用。※具材はあるものでOK。
湯煎調理(パッククッキング)では、深さのある鍋に耐熱性のある皿を底に敷いて湯煎します。これはポリ袋が鍋に触れて破損しないようにするため。布巾を敷いて包むようにすればさらに安心です。
作り方① ポリ袋に米と水(分量外)を入れて振って洗い、水を切る。これを2回する。② 油揚げ、干し椎茸、にんじんを太めの千切りにし、めんつゆと合わせて1/2カップにした水と一緒に袋に加える。③ 30分浸水させる。④ ツナを加えて、袋の空気を抜いて上のほうを結ぶ。⑤ 鍋の底に耐熱皿を置き、布巾を敷いて水を注いでから袋をのせて包む。⑥ 強火で沸騰させてから、温度を保てる程度に中火~弱火にして20分加熱。⑦ 火を止めて蓋をして15分そのまま蒸らす。⑧ ほぐす。
※干し椎茸は米の浸水と一緒に加えて戻します。ツナの油が米の吸水を妨げるため、ツナだけ吸水後に加えるようにしましょう。※加熱すると袋の中の空気が膨張するため、できるだけ抜いて上のほうを結びます。水を貼ったボウルに沈めて空気を抜くとやりやすいです。※鍋が大きくポリ袋が鍋肌に触れないようなら布巾は不要。袋の数が多い場合は布巾で包むようにしましょう。※蒸し終わったら熱いうちに袋の上から優しくほぐしてふっくらさせます。熱いので、布巾などを使って火傷しないように気をつけてください。
ツナのうまみと油のコクが味の決め手。干し椎茸からもうまみが出て、だしになってくれます。手軽に味つけはめんつゆのみ。ポリ袋を食器に被せれば、食べた後は袋を捨てるだけで洗い物は出ません♪
洋風味つけでピラフにしたり、ツナ缶の代わりにサバ缶や焼き鳥の缶詰でも炊き込みご飯を作れます。湯煎調理は袋をいくつも一緒に入れられるので、味の違うごはんを一気に作ることも可能です。
カセットコンロはライフラインが使えない状況でも、いつものような加熱調理ができ、温かい料理を作ることができる便利なアイテム。防災用品としてカセットボンベとあわせて備蓄しておくと安心です。
手軽に好きな場所で使えますが、ガスを扱うものなので危険な使い方を避け、安全に活用することが大切。使い慣れていないといざというときに手間取ってしまうので、平常時に練習してみたり、使用期限がすぎていないか定期的にチェックするようにしてくださいね!
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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