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江崎グリコは2月29日、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)の責任者でもある下浦佳之専務理事らを登壇者として「Glicoの備蓄食料に関する報道機関向け試食会」を大阪で開催しました。実際に編集部が参加してきたので、その様子をレポートします!
会場に展示されていた江崎グリコの商品※「アイクレオ赤ちゃんミルク」に取り付けている「紙パック用 乳首」のみ他社品(ジェクス商品)
試食会の冒頭では、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)の責任者でもある下浦佳之専務理事が、2024年1月1日にあった能登半島地震での活動をもとに家庭内備蓄の必要性について解説しました。
日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)下浦佳之専務理事
日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)は、災害によって起こる可能性がある「低栄養」や「体力低下」を回避するために、能登半島地震発生後の1月2日に液体ミルクを含む救援物資を避難所や病院などに供給する被災地支援に携わっていました。
下浦専務理事は、「備蓄食品を備蓄として置いておくだけではなく、普段から使い慣れておく、食べ慣れておくことがとても重要」と、備蓄し食料を普段から使い回すことの大切さについて強く語りました。
特に小さな子供や高齢者では、普段から食べ慣れていないものに対しては拒否反応を起こしやすいそうです。
私にも3歳の娘がいますが、絶賛偏食中で食べ慣れないものに対しての警戒心がとても強いので、備蓄品を普段使いして食べさせておくことの重要性を感じました。
下浦専務理事によると、災害時の栄養不良や体力低下を回避するためには、日ごろから自分が食べ慣れているものを常にストックしておく「ローリングストック」が重要とのこと!
能登半島地震でも活躍した江崎グリコの備蓄食品は、赤ちゃんから大人までおいしく食べられる商品が販売されています。
今回は各商品の紹介を受けながら、実際に備蓄食品を試食することができました。
今回試食した江崎グリコの備蓄食品は、3種類
災害備蓄でも注目されている液体ミルクは、ミルクを飲む赤ちゃんがいる家庭で常備しておきたい商品。江崎グリコから販売されている液体ミルクの「アイクレオ赤ちゃんミルク」は常温保存が可能で、お湯を準備したり、冷ましたりせずにそのまま飲めるのが特徴です。
調乳しなくていいので、外出時や家族に赤ちゃんを預けたいときにも便利です
アイクレオ赤ちゃんミルク裏面
災害時では水が出なかったりお湯を沸かせなかったりするため、アイクレオと合わせて紙パック用の乳首を常備しておくとより安心です。もし紙パック用の乳首がない場合は、コップなどに入れて赤ちゃんに飲ませることもできるそう。
アイクレオは未開封であれば常温で9ヶ月もの保存が可能。私は、紙パックの液体ミルクは使ったことがなかったのですが、今回は試飲できるとあって実際に飲んでみました!
ストローを取り出して穴に差し込みます
ストローを折り曲げると、簡単にコップへ注げる!
気になる味はというと、あっさりとした優しい甘みで、大人が飲んでもとてもおいしく感じました。災害用としてではなく、離乳食として普段から使ったり大人のミルクスープとして調理したりしてもおいしそうです。
この日は、江崎グリコのアイクレオ担当者の方に、コップに入れるだけでなく、紙パック用乳首を用いたアイクレオの使い方も紹介してもらいました。
ジェクスから発売されている、「チュチュ 紙パック用乳首」
ストローの差し込み口から離れている側の耳を起こして、紙パック用乳首を差し込みます
紙パックを傾け、赤ちゃんが吸い始めるとミルクが出てきます。これで非常時でも赤ちゃんが液体ミルクをスムーズに飲むことができます
江崎グリコのクリームサンドビスケット「ビスコ」は、一度は食べたことがあるという方も多いのではないでしょうか。災害時の備蓄食品には、食べ慣れたものを用意しておくことが重要とのことなので、「ビスコ保存缶」は身体的・精神的にストレスがかかりやすい災害時におすすめの備蓄食品。
甘くておいしいだけではなく、乳酸菌や食物繊維、ビタミンやカルシウムも補えるメリットも! 通常のビスコの賞味期限は12ヶ月ですが、こちらのビスコ保存缶の賞味期限は製造後5年もあるそうです。
食べ慣れた味で、安心感があります
パサパサしがちな備蓄食品ですが、ビスコにはクリームがサンドされているので水がなくても食べやすいのがポイント。
実際に食べてみましたが、普通に販売されているビスコとの味の違いがまったくわかりませんでした……!
商品パッケージの裏面には、災害用伝言ダイヤル(171)の使い方が記載されていました!
同じく同社から発売されているレトルトカレー「カレー職人」にも、備蓄用として温めずにそのまま食べられるタイプがあるのをご存知でしたか? 一般的なレトルトカレーには動物性油脂が使われていることが多いため、温めないとザラザラとした食感になってしまうそうですが、備蓄用の温めずに食べられる「常備用カレー職人」は植物油脂を使用しているそうで、温めなくても口当たりがなめらかなカレーを楽しめます。
料理をする時間がないときでも使いやすそうなので、ローリングストックとして普段使いの備蓄食品にするのも便利そうです。
温めずに食べられる「常備用カレー職人」表面
温めずに食べられる「常備用カレー職人」裏面
「常備用カレー職人」をごはんの上に出してみると、具材の大きさにびっくり! じゃがいもやにんじんなど、たくさんの大きめの具材が入っていてボリューム感もしっかり感じられます。
具材がゴロゴロしていておいしそう〜
ひと口食べてみると、冷たいながらにとってもおいしくてびっくりしました!冷製カレーという感覚で、温めなくても満足感が高かったです。これなら普段の手抜きごはんとしても使いやすい!
江崎グリコの「常備用カレー職人」の担当者によると、災害後に支給されるおにぎりなどのごはん類に飽きたときに、味のアレンジとして使用するのもおすすめだそうです。
江崎グリコの賞味期限お知らせシステム
江崎グリコの備蓄食品には、便利な「賞味期限お知らせシステム」があります。「災害用の食品は用意していたけど、賞味期限が切れていた……」なんてことがないように、賞味期限前にメールで賞味期限をお知らせしてくれるサービスです。
長期保存が可能な食品こそ、まだ食べられるだろうと油断しがちなので、家庭における日々のストック管理の観点では、とても便利なサービスだと感じました。
備蓄食品はあまりおいしいイメージがないと感じている方も多いのではないでしょうか。実際に、私もそう感じているうちのひとりでした。
今回この試食会に参加してみて、おいしく食べられる備蓄食品がたくさんあることに驚きました!
いつ起こるかわからない災害から自分や大切な人を守るためにも、江崎グリコの商品はじめ、災害備蓄品をローリングストックとして取り入れてみてくださいね。
(取材・文/谷岡友梨)
この記事のライター
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