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多くの職場でワーキングマザーの存在は当たり前となり、妊娠・出産を経て仕事復帰をする女性の数も年々増えています。でも第一子の復職の際は、初めてで何もわからず不安や悩みも多いはず。そんなときは、先輩ママたちのリアルな体験談を聞いてみましょう!本連載ではさまざまな職場で働く女性の“復職ストーリー”をご紹介します。
原山知佳さん(仮名/35歳/Web制作/1歳11ヶ月の女の子のママ)◆2022年1月に出産後、約3ヶ月間の育休を取得。2022年4月に復職
4歳年下の夫と2020年に結婚。2022年1月に出産。2022年4月に娘は生後2ヶ月で保育園に入園し、同時に職場復帰。教育業界で働いていた夫も、同月にIT業界に転職。去年の4月は我が家にとって転換期となりました。
つわりでしんどい時は、愛犬の存在が救いに
妊娠初期は個人的に上長だけへの報告に留めておきたかったので、周囲にも話せない中、不安な時は精神的に辛かったです。妊娠中期以降は急にお腹が張るなど、体調が悪くなることがよくあり、一時的なもので様子見でOKなのか、早退すべきか、病院に行くべきかの判断が難しくて……。
幸い、仕事中に体調が悪くなることはあまりなかったのですが、その反動なのか家に帰って落ち着くと吐き気をもよおすことも。この時期は夫の仕事が忙しく、夜は終電で帰ってくることも多かったので、愛犬・エマの可愛さを癒しに乗り越えました!
食事に関しては本当は健康的なご飯がよかったのですが、正直その日のつわり症状や気分で食べられるものも違うので、ゼリーやりんごジュース、アイスなどを常備するように。「無理に食べない」「食べられるものを食べる」を意識しました。
通勤は電車に乗るのはほんの10分程度だったのですが、私のマタニティーマークを見て席を譲ってくださる方が多く、とても有難かったです。駅の階段は特に注意が必要なので、人の流れが落ち着いたタイミングで、手すりをもって歩くことを心がけました。
無事に保育園に入れて、2ヶ月ほど経った頃の娘(生後4ヶ月)
産休に入る前は、自分しか携わっていない業務もあったので「引継ぎは丁寧に」を意識しました。部署内のメンバーはもちろん、営業さんなどにも休職前の挨拶をして、出産予定日の約2ヶ月前から産休へ。
復帰については、当時の部署内に子育て中のママ・パパがあまりいなかったこと、課長という役職を担っていたこと、ほぼ毎日残業が発生していたことなどもあり、「仕事と子育て、両立できるのかな……?」と漠然とした不安を抱えていました。ただ、同時期に出産予定のママが職場に数人いたので「みんながいるから大丈夫!」という安心感が勝り、具体的に計画を立てることに。
出産予定日は2022年1月だったので、当初はなんとなく復帰は2023年4月かなと考えていました。しかし、社内の産休・育休取得者向けの情報サイトを見ていた時、産後3ヶ月ほどで職場復帰している方がいることを知ったのです。私自身も仕事が好きで、「ママになってもキャリアアップしたい」という意欲が強かったので、もっと早く復職できないか調べてみました。
「受かればラッキー」という気持ちでしたが、無事入園が決定(※写真はイメージです)
幸いなことにちょうどその日の一週間後が、次年度の保育園の4月入園申請の締切!ぎりぎり間に合うことが分かり、「受かればラッキー」という気持ちで応募しました。
まだ子どもが生まれていないので、申請時の名前は「●●(名字)ベビー」。市役所による親子面談も、ほかの人に比べてあっさりと終わったような印象でした。
年が明けた1月に無事娘を出産し、保育園にも入れることが決定。復職前は、子どもが慣らし保育の時間に上長と対面で面談をしていただきました。
保育園からの呼び出しコールにヒヤヒヤ(※写真はイメージです)
私は最初からフルタイムで復帰しました。復職後、急な発熱等で保育園からお迎え要請があったのは、一年間で10回程度です。
そのようなときは、夫婦お互いのスケジュールによってお迎えを決めますが、私のほうが若干多いです。病児保育は、まだ利用したことがありません。また、ベビーシッターや家事代行も使っていませんが、家事代行には興味があります。
共働きで子育てをするにあたって、とくに厳格にルールを決めたわけではありませんが、なんとなく次のような役割分担が夫婦間でできあがっています。
●「何時に帰れそう」と退社報告を行い、早く帰れる方がお迎えに行く●ご飯は私がつくって、子どもは先にパパと食べはじめる●お風呂はパパと入る●子どもが体調不良でお休みする時は、夫婦ともに在宅勤務にする●業務が忙しい時は「今日残業になるかも」など前もって宣言しておく●飲み会などの個人的な予定は早めに共有する
土日診療がある近所の小児科を探しておくと安心(※写真はイメージです)
復職した今「やっておいてよかった」と感じていることは、たくさんあります。
まずは子どもをミルクに慣れさせること。私の場合、職場復帰を見据えて産院にも「混合で育てたい」と伝えていました。家にばかりこもらず、ベビーカーや抱っこ紐で散歩して、外の世界に慣らしておいたのも役に立ちました。
また、かかりつけの小児科が平日診療のみの場合、土日もやっている小児科を見つけておくと急病の時に安心。SNSや情報サイトで子育て情報を収集しておくのも大切で、とくに病気の時の対応方法を知っておくと、いざという時に心強いです。
逆にやれずに後悔しているのは、地域の子育て支援教室に行くことと、部屋の片づけや模様替え。片づけを後回しにしてしまったので、子どもの成長に伴って部屋が狭くなるのはもちろん、小物を口に入れてしまわないかと不安になりました。
思いのほか苦戦した、子どもの離乳食づくり(※写真はイメージです)
復職前は「毎日バタバタで自分の時間が取れなさそう」「保育園の送り迎えや病気の看病は自分だけになりそう」と思っていましたが、実際は意外と自分の時間も取れるし、そもそも子どもと一緒に色々することが一番の楽しみになりました。また、夫が転職したことも大きかったです。新しい職場は子育てに対して理解があるので、とても助かっています。
一方で、思ったよりも離乳食づくりが大変でした。なんとかなるだろうと軽く考えていましたが、大人のご飯とは違うので難しく、平日はアレルギーが出ないかドキドキでした。
生後2ヶ月からお世話になっている保育園は強い味方!(※写真はイメージです)
仕事と家庭の両立は大変なこともありますが、家族はもちろん、職場の上司や同僚、友人などサポートしてくださる方がたくさんいます。私の場合は生後2ヶ月で保育園に子どもを預けましたが、園の先生方の存在もとても大きかったです。
妊娠中はゆっくりできるチャンスなので、無理のない範囲でやりたいことにチャレンジしてみてください。産後しばらくはバタバタする日が続きますが、それも時間が経てば素敵な思い出になるはず。私も寝ぼけながらミルクをあげていて、「今日は勢いよく飲むな~。一気に飲みきったじゃん!」と思ってよく見ると、ふたがきちんと閉まっていなくてすべて娘の服にこぼれていたということが2回ありました……(笑)。そのときは慌てましたけど、今振り返れば笑ってしまいますよね。
子どもが生まれてからは写真をたくさん撮ると思いますが、動画やプチ日記も成長の振り返りができるのでおすすめですよ。
(構成:マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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