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子どものころにうれしかった夏休み・冬休みですが、我が子のこととなると、どこに預けるかは頭の痛い問題です。さらに問題なのは、お昼ごはん。夏は食品が傷みやすい時期ですし、冬はお肉の脂が固まることもあります。今回は、先輩パパ・ママに聞いた経験談をまとめました。夏・冬・春の長期休暇対策の参考にしてください。
小学1年生の長期休暇の居場所としてもっとも多かったのは「自治体の学童」で、約34%でした。「民間の学童」とあわせると、約45%が学童保育を利用しています。
注目したいのが、「自治体の学童」に次いで多かった「自宅」です。学童に入れなくて仕方なく、というケースもあります。一方で、休暇中の学童利用はどうしても長時間になります。子どものストレスを考えると「自宅」の選択肢もありでしょう。また、送迎が不要になる点もメリットです。
自治体の学童に通わせたという保護者に、お昼ごはん問題について聞きました。約88%が、手作りのお弁当を持参しています。夏は食品が傷みやすい時期ではありますが、慣れない環境でがんばる子どもにとっては、食べ慣れた味が安心でしょう。
学童によっては、仕出し弁当や給食があります。「利用料が上がっても仕出し弁当がいい!」という要望があれば、保護者会でまとめて自治体に提出することも考えてみては?
●お弁当を毎日準備するのが大変だった。週末に作り置きをして対応していたが、木曜日以降になると段々苦しくなってきて、結局冷凍食品だらけだった。(女性/38歳/食品・飲料/事務系専門職)
●お弁当を作ることが苦痛で、電子レンジの使い方を教え冷凍パスタを食べてもらうようにしました。(女性/43歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)
●冷凍食品を使用したが、自然解凍で大丈夫の物もまだ凍っていたりした。腐らせないようにしないといけないし、大変だった。(女性/35歳/建設・土木/事務系専門職)
学童でお弁当サービスがない場合は、自力でお弁当を作るしかありません。普段から親も弁当派の人は苦労がなかったようですが、ほとんどの保護者は「お弁当作りが苦痛!」と悲鳴をあげています。
「冷凍食品を使うのは手抜き?」と自分をいじめるのはやめましょう。とくに夏場はお弁当を腐らせないようにすることが第一目標です。冷凍食品を上手に利用してください! 学童によっては、電子レンジを使えるところもありますよ。
●毎日のお弁当が大変すぎました。週に1回は市販のパンやサンドウィッチとフルーツを持たせてました。子ども的にはその日のほうがうれしそうでした。(女性/34歳/不動産/営業職)
●毎日作るのは本当に苦痛でヘトヘトになってしまうため、夏場はコンビニの冷たい麺系に沢山お世話になりました。(女性/30歳/生保・損保/営業職)
「お弁当は手作りでなくてはならない」と誰が決めたのでしょうか。市販のおにぎりやパンでも十分では? そもそも海外では、日本のように手の込んだお弁当を作りません。毎日3食コンビニ弁当というわけではないのですから大丈夫。周囲の目は気にしないで、自分をいたわってください。
もちろん、子どもの気持ちを確認することは忘れずに。親も子もストレスをためないように長期休暇をのりきりましょう。
民間学童では、約30%が「学童で出る仕出し弁当・給食」を利用しています。自治体の学童では「仕出し弁当・給食」利用者が約9%だったことを考えると、高い数字です。民間学童のほうが、より保護者に手厚いサービスをおこなっているということでしょう。
しかし、約70%は「手作りのお弁当」です。民間学童を選ぶ際には、長期休暇のお昼ごはんの提供についても調べておく必要がありますね。
●民間の学童のため、お弁当の注文システムもあるのですが、あまりおいしくないとのことで結局お弁当を毎日作りました。学童のない日は塾で過ごしたのですが、カロリーメイトくらいしかないため、結局お弁当を毎日作ることになりました。(男性/45歳/建設・土木/事務系専門職)
●弁当持参なので、保冷剤は多めにして、冷凍したひと口ゼリーを弁当に詰めたり、腐らないように対策してました。また、水筒がすぐ空っぽになっていたようで、学童の水をもらって飲んでいたようです。少しの間だからと割り切って、大きい水筒は買いませんでした!(女性/41歳/医療・福祉/専門職)
●子どもは好きなものだから大丈夫と言っていたが、毎日のことなので、メニューが同じパターンになることが多かった。(男性/45歳/情報・IT/クリエイティブ職)
「仕出し弁当・給食」がおいしく、満足している場合は問題ないのですが、子どもにとってストレスになっているようでは困ります。なかには、サービスはあるが子どもの気持ち優先で手作り弁当にした、という声もありました。
お弁当のおかずがワンパターンになることを心配する声もありますが、子どもが好きで食べてくれるなら、心配無用です。また、夏場に必須の水筒は、できればコップつきのほうが衛生的。とくに食事の際はコップから飲むことをオススメします。
自宅組でもっとも多かったケースは「手作りの弁当や作り置きを用意し、子どもだけで食べていた」で約35%でした。ほかのケースとあわせると、子どもだけの食事は約42%になります。
一方、祖父母が来てくれたり、親が在宅ワークで一緒に食べたり、子どもだけではないケースは約57%に相当します。「自宅で過ごす」といっても、子どもを完全にひとりにしない対策をしている家庭が半数を超えています。
●最初のころは冷たいまま食べていたようだが、2年目からはレンジの使い方を覚えてくれた。(男性/39歳/学校・教育関連/専門職)
●その都度電話をして確認をしていました。(女性/46歳/建設・土木/事務系専門職)
●家で調理して食べさせていましたが、仕事の合間に毎日昼ごはんの準備をするのが負担でした。昼ごはんは冷食を活用して、手抜きしました。(女性/38歳/通信/クリエイティブ職)
1年生が子どもだけでお昼ごはんを食べる、と思うと多少の不安は残ります。子どもだけの場合、準備は大変ですがそのまま食べられるお弁当が安心です。慣れてきたら、電子レンジを使用させていた家庭もあったようです。
親子の食事の時間を合わせれば、テレビ電話で顔を見ながら食事をすることもできそうです。
しかし、保護者が自宅にいる場合、ついつい食事の準備に時間や手間をかけてしまう、という声もありました。一長一短ですね。
祖父母や親戚宅で過ごす場合のお昼ごはんは、やはり用意してもらう派が約92%でした。
祖父母や親戚に気を使い、お弁当や市販品を持参するといっても「遠慮しないで」「ついでだから」と断られた人も多いでしょう。信頼できる人に預かってもらうので安心ですが、やはり気を使う点も多く、親としては気苦労のタネでもあります。
なかには、両親とも祖父母宅が近くにあるためか、どちらに預けるか悩んだという声もありました。
●義理の母が毎日用意してくれていたのですが、和食が中心と言うことで息子はあまり食が進まないといっていました。対処としては義理の母に息子が好きな物を伝えておいて、私が用意したレシピを見て作ってもらっています。(女性/37歳/金融・証券/事務系専門職)
●祖父母が用意してくれたので、食費を払うかどうか悩んだ。(女性/43歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)
●母が作ってくれていたが大変だと思い、いつも気を遣わなくてはいけなかった。食材やデザートなどいつも買って行っていたのでお金が結構かかった。(女性/49歳/医療・福祉/専門職)
祖父母や親戚にお昼ごはんを用意してもらう場合、お昼ごはん代を渡すかどうか、渡すならいくら渡すのか、悩んだ人も多いようです。「水くさい」「いらないよ」と言われても、毎日ごはんを用意する苦労を知っている身としては簡単に甘えるわけにはいきません。
最初は「孫のために」と張り切ってくれる祖父母でも、途中体調の悪い日やイライラする日だってあります。実費は渡さなくても、御礼の品や食材の差し入れがあるといいですね。
毎日感謝の言葉は忘れずに伝えましょう。
子どもが1年生になって初めての夏休み。どこで過ごすにしても、お昼ごはん対策は必要です。多くの場合はお弁当持参になりますし、自宅でも1年生なら調理の必要がないお弁当が安心でしょう。こうなると、本当に給食のありがたさが身に沁みます!
マイナビ子育て調べ調査日時:2024年1月25日~27日調査人数:303人(20代~40代で、第一子が小学校1年生のとき夫婦ともに働いていた小学生のパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
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