/
子どもにとって、学校での楽しみのひとつと言えば、給食があります。栄養のバランスの考えられた献立はもちろん、昨今は、バリエーション豊かなメニューでさまざまな食体験が得られる機会にも。また、働く親にとっても助かる制度ですよね。今回はそんな給食について、文部科学省の「学校給食実施状況等調査」から見ていきます。
文部科学省では隔年で「学校給食実施状況等調査」を行っています。学校給食は親にとっても、子どもの昼ご飯を用意する必要がなく、ありがたい制度ですよね。一方で給食費の負担も気になるところ。令和3年度の調査結果を見てみましょう。
公立の小学校および中学校で保護者が負担する学校給食費を見てみると、全国平均で小学校では4,477円、中学校では5,121円となっています。これを前回調査(平成30年)と比較してみると小学校で134円、中学校では180円とそれぞれわずかですが上昇していることが分かります。これを年間とすると、それぞれ1,500円弱の負担増となります。
学校給食費調査―文部科学省「令和3年度学校給食実施状況等調査」より
調査では、主食をご飯とする「米飯給食」の実施状況も調べています。完全給食を実施している国公・私立学校のうち、米飯給食の実施率は100%でした。完全給食を実施しているすべての学校は、ご飯を主食とする献立の給食を提供しているということです。
また、その実施回数は週当たり平均3.5回で、週の半分以上はご飯メニューが出されていることもわかりました。
米飯給食実施状況調査―文部科学省「令和3年度学校給食実施状況等調査」より
昭和時代の半ば頃に学童期を過ごした人には、ほぼ毎日、パン給食だったと記憶している人も多いでしょう。現在のような米飯給食が正式導入されたのは昭和51年(1676年)のこと。今回の調査によると、全国の学校のほとんどすべてで米飯給食が実施されています。文部科学省と農林水産省は米飯給食を推進しており、味覚を育み、米を中心とした日本型食生活の普及・定着を図るうえで重視しています。いずれにしても、家庭での食事やお弁当とは違う食の体験であり、友だちと一緒に同じメニューを食べるのは、学校給食ならではでしょう。
(マイナビ子育て編集部)
■令和3年度学校給食実施状況等調査/文部科学省調査対象:学校給食を実施している国公私立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校(前期課程)、特別支援学校及び夜間課程を置く高等学校調査期日:令和3年5月1日現在
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
3516
「マイナビウーマン子育て」は、働く女性の恋愛と幸せな人生のガイド「マイナビウーマン」の姉妹サイトです。結婚後ママになりたいと思っている人や現在0歳から6歳までの子どもを持つママの、日々の不安や悩みを解決するお手伝いをしています。
恋愛・結婚の人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント