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ハーブを寄せ植えで育ててみたいけれど、どのような組み合わせにして植えるのか、わからないことも多いですよね。元気に育つように管理し、お世話もしやすくするためには気をつけたいポイントやコツがあります。上手に育てて、おうちで活用してみましょう♪
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
ハーブは料理の香りづけや、味のアクセントに用いられたり、保存料、防虫や薬用などに活用される有用植物です。用途や成分によって、葉や茎、花、根、種子などさまざまな部分が使われます。
ハーブというと、なんだか体によい、おしゃれな西洋料理に使われてそうなイメージがありますよね。実際に少しだけハーブを加えることで、一気にお店で出てきそうな香りづけができたり、華やかさがプラスされたりします。
香りが強いものが多いので、一度に使う量は多くはありません。使いやすいハーブを寄せ植えにして育てておけば、使いたいときにちょっと摘んでくるだけ。ガーデニングとして育てる楽しみや飾る楽しみも味わえますよ♪
「寄せ植え」とは、いくつかの植物をひとつの鉢にまとめて植えたもの。
地植えにするのとは違い、簡単に移動したり、植え替えたりもできます。季節や天気によって置く場所をすぐに変えることができ、管理も簡単。庭がなくても玄関先やベランダなどでも育てられ、場所もそんなに取らずに置くことが可能です。
複数の植物がまとめられているので、水や肥料をやるのも手間が省け、見た目的にもにぎやかな印象に。
さまざまな種類のハーブを少量ずつ使いたいとき、寄せ植えになっていれば収穫するときもあちこちに行く必要がなく、手間は最小限。
ハーブの中には繁殖力がすごいものが多数あり、一度地植えしてしまうと、ほかの植物を侵食して飲み込んでしまうものがあります。寄せ植えにすることで必要以上育つことなく、一緒に植えた植物同士が影響し合って抑制されたりもするので、爆発的な繁殖に悩まされることは少なくなります。
寄せ植えにすることで育てやすく、使いやすく、管理しやすくなるわけですが、それも一緒に植える植物の組み合わせ次第。どのハーブとハーブを一緒に植えるかは、選ぶときのポイントがあります。
置かれた環境になじむ強い植物もありますが、ほとんどの植物はそれぞれ好む環境が違います。日当たりが悪いと元気がなくなったり、上手く育たないものもあれば、逆に日に当たりすぎると枯れてしまうものも。水や肥料が大好きで頻繁にあげないといけないものや、乾燥気味が好きなものもいたり、耐寒性や耐暑性の違いもあります。
反対の環境を好む者同士を一緒に植えるのはオススメできません。
ハーブに限らず、寄せ植えを作るときには、それぞれの成長する姿を想像することが大切です。横に広がって茂るもの、上にシュッと長く伸びるもの、こんもりとボリュームが出るものなど、成長とともに姿が変わってきます。高低差や伸び方の違いがあると、それぞれがぶつかり合わず、見た目的にもバランスが取れます。
ハーブは比較的蒸れるのが苦手な品種が多く、あまりぎっちりと植えずに、余裕を持って間隔を空けることも必要です。成長してきたら、蒸れないように剪定することもあります。しばらく不格好になるかもしれませんが、それも想定してみて。
たくましい雑草のように、勢いよく茂ってくるハーブも多いです。こちらは上が寄せ植えにした直後で、下が2ヶ月後の姿。何倍ものボリュームになっています。
それぞれの成長速度や、一年草か多年草かなども確認しておくと、その後のお手入れスケジュールも立てやすくなります。
ハーブはとても種類が多く、どんなものを植えるか悩みますよね。そんなときはどのように使いたいかを考えて、用途が同じものでまとめて植えると便利です。
たとえばハーブティーに使いたいなら、ミントやレモンバーム、タイムやローズマリーなど香りの爽やかなものを。カモミールやマロウなんかもイイですね。
お菓子作りの仕上げに欠かせないのが、キレイなハーブの葉っぱ。これが入るだけでぐっと華やぎます。スイーツの味を邪魔することなく、葉の形がキレイなものが向いています。チャービル、ミント、タイムなどが使いやすくてオススメ。
飾るだけじゃもったいない! しっかりハーブの香りを効かせた料理に使えるとイイですよね。
青じそは、日本ではメジャーな和ハーブ。イタリア料理にかかせないバジルをはじめ、ローズマリー、タイム、パセリ、ルッコラ、オレガノなど料理に使えるハーブは多数。
ハーブは花がキレイなものもたくさんあります。花の寄せ植えとして楽しむこともできます。中にはラベンダーのように香りのよい花を使ってクラフト作りをしたり、ナスタチューム(ナスタチウム/キンレンカ)のように花が食べられるものも。マロウは化学変化を使って、色が変わるハーブティーを作ることができますよ。
葉の形や色も多種多様。カラーリーフの寄せ植えとしてもキレイです。同じハーブでも品種によって色や模様が違うものもあり、異なる葉っぱを合わせて植えると、それだけでステキ。
好む環境で合わせることは失敗しないポイントのひとつですが、中には好みが違うからこそ助け合って共存する場合もあります。この共存共栄する植物同士のことを「コンパニオンプランツ」と呼びます。
たとえば、水を好むものばかり植えるとすぐに乾燥して足りなくなってしまいますが、乾燥気味が好きなハーブを入れることでバランスを取ってくれることも。大きく茂るものの足元に半日陰を好むものを植えたり、害虫が苦手とする香りのハーブを入れると害虫被害がなくなり◎
中には寄せ植えに向かないハーブもあります。代表的なものは繁殖力の強いシソ科の植物。香りの強いシソ科の植物にはハーブもたくさんあり、レモンバームや青じそ、バジルなどもシソ科です。実はローズマリーやラベンダー、タイムやオレガノ、ベルガモットやセージなんかもぜ~んぶシソ科。シソ科なしではハーブを語れないほど種類があるんです。
青じそやバジルなどは成長が早く、その分水も肥料もたくさん消費し、大きく育ってほかの植物の成長を妨げることがあるため、寄せ植えにするときには注意が必要です。
特に要注意なのはミント。ミントだけでも葉の形や色、香りは多種多様ですが、別の品種のミントを一緒に植えると品種間で交配して別のミントができてしまい、元々植えていた品種を保つことが困難に。繁殖力もすさまじく、根を広げてどんどん増えていきます。
寄せ植えで使う際にはミントは1種類だけにし、余裕のある間隔で植えるようにしましょう。地植えにするよりも繁殖力は抑制されるので、爆発的に増えませんが、根づまりはしやすいです。
寄せ植えを作るときには、植木鉢やプランターなど植える器と土のほかに、鉢を軽量化するための鉢底の石(軽石、発泡スチロールなど)、防虫のためのネットなどを用意します。
土は植えるハーブによって多少変わりますが、通常の花の土やハーブ用の土などはブレンドされていて便利。
器に合わせてハーブの苗も揃えます。今回は葉の色や花を楽しみつつ、料理にも使えるこちらをチョイス。
ラベンダー紫色がキレイで香りのよいラベンダーは寄せ植えのメインとなってくれます。ラベンダーは種類がいくつかありますが、こちらはイングリッシュラベンダーの一種「ラバンス ディープパープル」。5~9月まで花が楽しめます。蒸れが苦手なので、湿気の多い夏場は刈込むと◎。耐寒性ありの多年草。
オレガノ葉に香りがあるオレガノは、料理にも用いられるハーブ。種類も多く、同じオレガノとは思えない姿のものまであります。
こちらのオレガノ「ヘレンハウゼン」は上に伸びるタイプのオレガノで、夏~秋にピンクの花が咲きます。熱さにも寒さにも強い宿根草。
セージ葉の色や形、花も多種多様のセージ。秋の花壇を彩る「サルビア」もセージの一種なんですよ。花を楽しむものはサルビア、ハーブとして使用できるものはセージと呼ばれることが多いようです。
葉色の美しい「ゴールデンセージ」は、明るい黄緑色の斑入りの葉が目を引きます。暑さ寒さ、乾燥や害虫にも強く、半日陰でも大丈夫でかなり育てやすい多年草。
ワイルドストロベリー花も実も、葉っぱも可愛いワイルドストロベリー。通常のイチゴと同じくバラ科の宿根草。もちろん実は食べられますが、実は葉っぱもハーブティーに使えます。乾燥と過湿はあまり好きではありませんが、暑さ寒さは平気。
タイム常緑の多年草(または低木)のタイムは、品種によって成長する姿が違います。葉の色や香りもたくさんあり、選ぶのに困るほど。
今回はほかのハーブとのバランスを考えて、横に広がる「クリーピングタイム」に。グランドカバーにも使われるこのタイムは、暑さも寒さも平気で、乾燥にも強いのですが、蒸れは苦手。夏はこまめに収穫して風通しをよくします。この苗はまだ花がついていませんが、5~9月にかけてピンクの可愛い花が咲きます。料理にも使えますよ♪
では寄せ植えを作ってみましょう! できあがりはこのようになります。葉の色や伸び方などを考え、配置を決めておくと作業がスムーズです。
① 鉢の底の穴が隠れる大きさに切ったネットを被せる。
② 底石を鉢の1/5程度の高さまで入れる。
③ 苗を置いたときに、鉢の縁よりも少し下に収まるくらいの高さまで土を入れる。
④ 苗を置いて配置を確認。
⑤ 苗をポットから出して鉢の中に並べる。
⑥ 隙間に土を入れる。
⑦ 指で押して隙間がないか確認し、足りないようなら土を足す。
※水を注いだときにあふれ出ないよう、縁よりも2~3cmほど下に土が収まるようにします。このスペースをウォータースペースと言います。
⑧ 最後に底穴から水が出るくらいたっぷりと水やり。
※苗にかかっていた土を洗い流し、土を平らにします。もし土が凹む部分が出たら、隙間があった証拠。凹んだ部分に足してあげましょう。
苗を購入したときに育て方が記載されているタグがついていたら、取っておくと◎。 品種によっても管理方法が変わることもあるので、わからないことがあれば調べられるよう、名前がわかるようにしておくと安心です。
ハーブを寄せ植えにすると管理しやすく、見た目も華やかになり、育てる楽しさも味わえます。
どのような種類を組み合わせるかは、それぞれの性質や用途に合わせていくと失敗しません。多少好む環境が違っても、お互いに補い合って共存することも多いので、あまり難しく考えず寄せ植えを作ってみてください。
剪定は成長を促したり、風通しをよくしたりする効果もあります。摘んだハーブを生活の中でぜひ活用してみてくださいね♪
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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