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夏は家庭菜園もしやすく、子どもと一緒に取り組むにはぴったりの季節です。採れたてがおいしいキュウリを育てて、親子でクッキングすれば、子どもにとって特別な体験となります。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
限られたスペースでも挑戦しやすい夏の家庭菜園。育てるならどんなものを植えたいですか? 家族に人気の野菜や、ちょっと苦手だからこそ育てて克服してほしいものもあり、選び方はいろいろありますよね。
夏に育てたい野菜はたくさんありますが、今回は瑞々しくて夏には欠かせないキュウリをピックアップ。キュウリをおうちで育てることで、子どもも大きく成長できるチャンスです。
今回は収穫したキュウリを使って、子どもでも作れる簡単レシピもご紹介します。
夏が旬のキュウリですが、スーパーでは1年を通して販売され、いつでも手に入るようになっています。旬がいつか知らない、なんて子どももきっといるはず。とっても身近な野菜なのに、実は知らないことがたくさんあるかもしれません。
自分で育ててみると子どもにとっては(大人にとっても)新しい発見の連続。子どもは好奇心旺盛で、吸収力がすごいですよね。この時期だからこそ、親子で取り組むことによって得られるメリットがあります。
採れたてキュウリの歯ごたえや瑞々しさって、お店で購入したものとはちょっと違うんです。我が家で初めて家庭菜園でキュウリを育てたときには、採った先から子どもが丸かじりしてなくなっていきました。キュウリが苦手な子がいたら、これを機に大好きに変わるかも。
スーパーで購入したキュウリしか知らないと、実の部分しか見たことがないですよね。意外に可愛い鮮やかな黄色い花も、くるくるしたコイル状のつるも、百聞は一見に如かず。チビ赤ちゃんキュウリを発見したり、日に日に大きくなっていく様子を観察したりするのはとっても面白く、子どもの興味が広がっていきます。
キュウリはつるが伸びてあちこちに絡まって大きくなっていきます。日当たりや場所の確保のためにも、支柱を立ててネットを立体的に貼ったり、水やりや雑草取り、害虫や病気の予防などもあります。
一生懸命お世話をしても急に元気がなくなってしまうことや、収穫しそびれて巨大になったおばけキュウリにびっくりすることも。品種によってはイボが尖っていて、収穫したてには指に刺さって痛いなんてことも、自分で育ててみて初めて知ります。
それらの体験全てが、たくさんの思いと共に学びとなり、収穫時には大きな達成感を感じるはず。ほかにもお世話の仕方次第で成功も失敗もあり、計画性や自主性が育まれる機会となります。
自分の手で育てていくと、愛着も湧いてきますよね。
お店で購入したキュウリとは異なり、皮が固くなってしまったり、曲がっていたり、見た目が悪いものもできます。なぜ曲がってしまったのか、どうすれば真っすぐ育つのか自分で調べたり、試行錯誤するよい機会となるでしょう。
また、渋みやえぐみが強いときには、どうにかしておいしく食べることができないか考えるチャンス。おいしさを損なわないような調理方法や保存方法を学べば、これから先の将来にわたって役立ちます。
普段食べている食物も、同じようにたくさんの人の手を通して食卓に上がることに気がつき、食べられることへの感謝の気持ちや、大切に思う気持ちが育ってくれるとイイですよね。
採れたてのきゅうりは瑞々しさも歯ごたえも◎。そのままがぶりとかじりつくのが一番贅沢な味わい方ですが、シャキシャキきゅうりを楽しむレシピはたくさんあるので、いろいろ試してみたいですよね。
きゅうりは子どもでも切りやすく、加熱も要りません。簡単であっという間にできるレシピも多く、味つけ次第でレパートリーは広がります。
家庭菜園で育ったきゅうりは、大きくなりすぎたり、皮が厚かったり、渋みが強いことがあります。そんなときはアク抜きしたり、皮をむいたりしてみると、おいしく食べることができます。子どもにとっては意外と楽しい作業なので、まずはきゅうりのアク抜き方法に挑戦してみましょう!
板ずりきゅうりに塩をふって、押しつけるように転がすことで、皮付近の苦み成分や青臭さが抜けて発色もよくなります。このままだとしょっぱくなるので、塩を洗い流して完了。
切り口をこするきゅうりの端を切り落とし、それを使って切り口をくるくるとこすっていくと……段々と白い泡が出現! これはアクが出てきているんです。アクがしっかり出たことが見てわかるのがいいですよね。
出てきたアクはとっても渋いのですが、しっかり洗い流せば、スッキリした瑞々しい味のきゅうりになります。
塩もみこちらもよくされるアク抜き方法。切ってから塩をふってしばらく置き、しんなりしてきたら水分を絞って完了。軽く塩味がつきますが、余分なアクや水分が抜けて、歯ごたえがしっかり。味の染み込みもよくなります。
きゅうりのアク抜きは必ずしなくてはいけないわけではありません。きゅうりの個体差や好み、料理によってもするしないは変わると思うので、必要に応じてやってみてください。
味つけは塩昆布とごま油のみ。包丁を使うのもきゅうりの端を落とすときだけなので、簡単で子どもでも作りやすいレシピです。レンチンした後は熱くなっているので、そこだけは気をつけてください。
材料はとてもシンプルにしましたが、きゅうりと同じころに旬となる枝豆や大葉のほかに、ツナ缶を加えたりしてもおいしいです。
材料(4人分)・きゅうり……2本・キャベツ……100g・塩昆布……10g・ごま……適量・ごま油……大さじ1
作り方① きゅうりの端を切り落とし、切り口をくるくるこすってアク抜きする。② めん棒で割れ目ができる程度まで叩く。③ 食べやすい大きさに手で割く。④ キャベツを洗って手でちぎる。⑤ 耐熱性のあるポリ袋に④を入れて口を軽くたたみ、耐熱容器にのせて電子レンジ600Wで3分加熱する。⑥ 袋の上から流水に当てて冷ます。水分が出ているようなら捨てる。⑦ きゅうり、塩昆布、ごま油を加えて袋の上から揉む。
「切る」「回してこする」「洗う」「叩く」「手で割く・ちぎる」「レンチンする」「袋に入れる」「揉み込む」「盛りつける」など、子どもができるポイントばかり。包丁は端を切り落とすときに使うだけで、あとは叩いたり手でちぎったりするだけです。
揉み込んでしばらく置くと味が馴染んできます。時間が経過すると漬物のような味わいになり、塩気も強くなります。作りたては瑞々しさやカリッとした食感が楽しめるので、好みのタイミングで召し上がれ♪
粉チーズのコクとパンチのあるガーリックパウダーが、瑞々しいきゅうりによく合います。卵もドレッシングと混ざってうまみになるので、半熟がおすすめ。
材料(4人分)・きゅうり……2本・卵……2個・カニカマ……6本・粉チーズ……小さじ1・マヨネーズ……大さじ3・ガーリックパウダー……小さじ1/4 ・塩こしょう……適量・パセリ……適量
半熟ゆで卵の作り方① 卵が浸かる量の湯を沸かし、塩(分量外)を入れる。② 沸騰したら卵を静かに入れて8分加熱。③ 冷水で冷やしてから殻を剥く。
卵の殻むきは上手にできなくても大丈夫! もしむきにくくてボコボコになってしまったら「味がよく絡んでおいしくなるよ~」と子どもには伝えてみてください。
作り方① きゅうりを板ずりしてアク抜きする。② ピーラーでしま模様に皮をむく。③ 端を切り落としてから乱切りにする。④ カニカマを半分に切ってから大きめに割く。⑤ きゅうり、カニカマ、粉チーズ、マヨネーズ、ガーリックパウダー、塩こしょうを混ぜる。⑥ 縦4つに切ったゆで卵を加えて軽く混ぜ、仕上げに刻んだパセリをかける。
※ゆで卵は半熟で崩れやすいため、あとで加えて混ぜます。混ぜるときに半分くらいに崩しながら混ぜてみて。
「板ずりをする」「洗う」「皮をむく」「切る」「手で割く」「混ぜる」「卵の殻をむく」「盛りつける」など、子どもができる作業がほとんど。切り方も難しくないものばかりなので、包丁を初めて使う子でも挑戦しやすいです。
卵をゆでるときは火傷をしないように大人が付き添って、危なくないように気をつけてください。
ちょっとおしゃれに生ハムを飾ったピンチョスにしました。きゅうりと相性のよいチーズもサンドして、クリーミーさとコクをプラス。簡単だけど華やかな一品になります。
材料(8個分)・きゅうり……1本・生ハム……8枚・ベビーチーズ……4個
作り方① きゅうりを板ずりしてアク抜きしてからピーラーでしま模様に皮をむく。② 端を切り落としてから16枚に切る。③ ベビーチーズを半分に切り、きゅうりではさむ。④ 生ハムを半分に切り、それぞれジャバラ折りにする。⑤ ③の上の中心に生ハムの片端を少し重ねるように置く。⑥ 中心にピックを刺して固定し、生ハムの両端を広げてリボンのように形を整える。
「板ずりをする」「洗う」「皮をむく」「切る」「重ねる」「たたむ」「刺す」など、ちょっと工作みたいですよね。
お花紙で作るお花は園や小学校で作ったことがある子もいると思うので、生ハムは同じようにジャバラ折りにするイメージです。もっと緩い感じでたためばOK。もし難しいときには、ひねりながら丸めて上にのせるだけでもOK。それだけで何となくおしゃれになるのが、生ハムのいいところ!
同じ食材を使っても、のせ方や飾り方などでまた違った雰囲気に。簡単パーティメニューとしても使えます。
おうちでキュウリを育てるのは手間もかかり大変ですが、この体験によって得られるメリットはたくさんあります。初めて知ることもあったり、驚きや喜びだけでなく、落胆することもあると思いますが、それらひとつひとつが学びの機会となります。
子どものできることは年齢や個人差があるので、お手伝いすることは子どもの能力に適したものをしてもらうようにし、少しずつ段階に合わせて成功体験を積み重ねられるようにしてみてくださいね♪
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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