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家計を圧迫する子どもの教育費。特に私立の学校へ子どもを通わせたいと考えた時に授業料等が気になってしまう人は多いのではないでしょうか……?
今回は『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より、「東京都高校授業料無償化」の情報をお伝えします。
※画像はイメージです
東京都では、家庭の経済状況にかかわらず、子どもたちが安心して学べる環境を実現することを目的に、2024年4月から私立を含むすべての高校で授業料助成の所得制限が撤廃され、授業料が実質無償化されます。そこで、まずは2023年度までの東京都の授業料助成を見ていきます。
高校の授業料に関する支援制度は、国の「高等学校等就学支援金制度」と、地方自治体による独自の制度があります。高等学校等就学支援金制度は、2010年度から導入された制度で、年収910万円未満の世帯を対象に全国の約8割の生徒が利用しています。支給額は、私立高校の場合、年収が約590万円未満の世帯で年額39万6000円、約590万円~約910万円未満の世帯で年額11万8800円です。
さらに、「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」によって、年収約910万円未満の世帯を対象に都内の私立高校の平均授業料分(47万5000円)までを助成してきました。これまでも東京都では年収約910万円未満の世帯では、私立高校の授業料の無償化は実現していたのです。
『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より
■支援要件は?都内在住で私立高校等に在学する生徒の保護者等。
■給付額は?最大年額47万5000円
■手続き方法は?公共財団法人東京都私学財団の「申請受付サイト」にアクセスし、スマートフォンやパソコンを使い申請手続きを行う。都内校に在籍する生徒で5月末までに就学支援金を申請している人は、申請時に就学支援金(e-Shien)のログインID及び就学支援金受付番号の入力が必要となる。※3/27現在
一方で、これまでの仕組みでは、年収約910万円以上の世帯(多子世帯の場合は基準額が変わる)は、授業料の助成を受けることができなかったため、授業料をフルで支払う必要がありました。
そこで、2024年度から東京都の授業料助成の所得制限が撤廃され、私立高校に通う生徒の授業料が実質無償化されます。ただし、対象となるのは「都内在住の生徒・保護者」で、都外から都内の私立高校に通う生徒については対象外となる点には注意が必要です。
今回の所得制限の撤廃によって、都内の私立高校では約9万9000人、都立高校でも約4万4000人が新たに支援の対象となる見込みで、高額な授業料を理由に私立高校への進学を迷っている生徒及び保護者にとっては朗報といえます。
ただし、私立高校の学費は授業料だけではありません。入学金や施設費、その他の費用を含めると授業料の倍以上の学費となるケースも少なくないため、「私立高校に通う費用が0円になる」わけではないことは留意しておきましょう。
所得制限が撤廃されて、年収約910万円以上の世帯でも授業料が実質無償化される『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より
家族構成によって、高等学校等就学支援金制度の所得基準は変化する※子について、中学生以下は15歳以下、高校生は16〜18歳、大学生は19〜22歳とする※給与所得以外の収入はないものとする※世帯年収(目安)は1万円の位を四捨五入している※年収の目安について、両親の内、非生計維持者は、配偶者控除対象となっている場合『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より
✅ 年収約910万円未満の世帯は、国の「高等学校等就学支援金制度」と東京都の「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」を活用。✅ 年収約910万円以上の世帯は、東京都の「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」のみを活用。
『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より一部抜粋・再編集
▲誌面では、図やイラストでわかりやすく制度が解説されています。『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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