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自動ゴミ収集ドックを搭載したロボット掃除機「Roborock Q5 Pro+(ロボロック キューゴ プロプラス)」は、Roborock社の最新スタンダードモデル。多機能なドックを備えたフラグシップ機と比べると、機能を絞ったロボット掃除機です。今回実際にお借りして使ってみたので、その使い勝手を紹介します。
今回お借りしたRoborock Q5 Pro+
Roborock Q5 Pro+は、2本のメインブラシ「デュアルラバーメインブラシ」を備え、「5,500Paの強力な吸引力」が特長のロボット掃除機。180mlの水タンクと専用のモップクロスをセットすると、水拭きも同時に行なえます。吸い込んだゴミは「自動ゴミ収集ドック」に集められ、ドック内の紙パックに約60日分のゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての手間がぐっと省ける点が便利です。アプリに連携すると、部屋を指定した掃除や指定エリアの掃除ができるほか、アプリをリモコン代わりにしてロボット掃除機を動かし、任意の場所をスポット掃除することもできます。
開梱するとロボット掃除機本体と、自動ゴミ収集ドックグのパーツ、そして水タンク、モップクロス、フィルターなどを入れた箱が入っています。自動ゴミ収集ドックを組み立てるときは、付属のドライバーを使うので工具がなくても大丈夫。ひとりでもすぐに組み立てられました
自動ゴミ収集ドックは、0.3μmまでの微粒子(花粉)を99.7%吸引し、自動収集時の排気を清浄化してくれるのが魅力。ドックのボックスカバーの中には、使い捨ての紙パックがセットできます。
あまった電源コードは巻きつけられます
本体表面にあるボタンは、左からスポット掃除/チャイルドロック、電源、充電ドックの3つ
ゴム製のデュアルラバーメインブラシ(中央の赤と黒い部分)。髪の毛などが絡みにくいです
ダストボックスとエアフィルターは水洗い可能です
紙パックがいっぱいになったら捨てましょう。取り出すとフタ(灰色)がしまる構造です
本体のスイッチを入れてもOKですが、アプリを使うとより細かい設定ができて便利です。
掃除を開始すると、毎分300回転する高精度レーザーセンサーで部屋の間取りをチェックするほか、センサーが段差や家具の位置などを見極めます。我が家は2LDKのマンションですが、家具類が多く家の中が凹凸しています。そのため「レイアウトをきちんと把握できない部屋があるのでは?」と心配したのですが、リビングなどはもちろん、廊下の先の部屋などもしっかり把握をし、マッピングでのストレスは感じませんでした。
また、玄関先は約7センチの段差があるのですが、こちらが指定しなくても最初から落ちることはありませんでした。さらに何度か使っているうちに、マップ上に段差のアイコンが自動で出てきたので、わかりやすかったです。
リビングと続きになっている和室との間には約2センチの段差がありますが、特に問題なく乗り越えていました。マップ上はひとつの部屋として表示されます。
最初に動かした時のマッピング。廊下の位置なども検知していきます
マップを部屋ごと表示させたもの。何度か動かしていると玄関先の段差がマップ上に現れました。青い部屋は和室とフローリングの2間続きの部屋ですが、マップ上はひとつの部屋として認識されています
自分で境界線を付けて部屋を分割することも可能。リビングと和室を2つの部屋に分けました
気になる吸引力は「5,500Paの強力な吸引力」とのことで、特に掃除の差がわかるラグの上に重曹をまいてみました。重曹は細かくラグの繊維に入り込みやすいですが、しっかり吸い込んでおり、近づいてよく観察してもキレイになっていました。
ラグの上に擬似ゴミとして重曹をまいたところ、きちんと掻き出して吸い込みました
家具がある部屋でも、ロボット掃除機本体が入り込めるスペースがあればガシガシ入っていきます。カーテンがあるような場所でも、そーっと動きながら入り込んで掃除をしていました。
ロボット掃除機が動いたルートは線で表示されるので、どこを掃除したのかが分かります
これまで気になっていた髪の毛や、子どもの服から落ちる砂などもよく吸い込みます。壁際や家具の脚まわりでは、ギリギリまで何回も方向を変えながら掃除していきます。ただ、家具の下の奥の方はなかなか掃除しないこともあります。こういう場所は、人間がやった方が取り残さず満足できるかもしれません。
ダイニングテーブル周りの掃除の様子。家具の脚ギリギリまで掃除をしています
ワゴンの下。分かりやすいように多めの重曹をまいてみましたが、手前は掃除したものの、奥までは行きませんでした
Roborock Q5 Pro+は、同社の上位機種S8 Pro Ultraと比べると、水拭き時の利便性が異なります。たとえば水拭き時の給水、モップ洗浄、乾燥、水拭き後のドックの洗浄・乾燥。さらに、水拭きの際にモップを持ち上げてカーペットなどを汚さないようにする機能、水拭き時にカーペットの場所を自動で見極める機能などは、非搭載です。
そのため、毎回水タンクに水を入れてモップパッドをセットする必要がありますが、セットしてしまえばあとはスタートするだけでモップパッドは繰り返し使えます。水拭きの仕方は、人が雑巾掛けをするようにちょっとずつ重なりながら折り返していきます。ご家庭に小さなお子さんがいる場合、床に寝転びながら遊んだり、裸足で過ごしたりすることも多いと思いますが、水拭きをしてさっぱりとした床だと安心ですね。
ただ、畳やカーペットを見極められないので、水拭きしたくない部屋がある場合は、アプリでの指定などが必要です。
水タンクに水を入れます。水の量は中央のスライドで調節できます
モップパッドをセット。洗濯して繰り返し使えます
アプリ上では、水拭きと吸い込み掃除の区別は分かりません
水の量を多めにして水拭きした床。自然乾燥ですぐに乾きました
Roborock Q5 Pro+は、物体の回避がやや苦手。電源コードや靴下などを巻き込んでしまうため、事前に電源コードを片付けたり、床にものが落ちていないように整えたりする準備が必要です。
何度かコードを巻き込むことがあったので、Roborock Q5 Pro+を動かす前に避けておいた方がよさそうです
ただ、毎日部屋を整えるのが大変な場合は、「今日は玄関まわりと脱衣所」「今日はリビングだけ」と部屋を指定して掃除するとよいでしょう。また、スマホでエリア指定ができるので、「ダイニングテーブルまわりのパンくずだけ掃除したい」といった狭い範囲だけ掃除することも可能です。
エリアを指定して掃除ができます
よく掃除する場所の組み合わせは、あらかじめアプリで登録しておけます
筆者の場合は、昼間に家全体を掃除するほか、ダイニングテーブルまわりのエリア指定掃除と脱衣所の掃除を追加していました。また、リモート操作が可能なので、掃除したい場所にロボット掃除機を移動させてスポット掃除もできます。
アプリをリモコン代わりにしてリモート操作も可能
「お急ぎ掃除モード」も設定できます
掃除したあとは、ドックに戻りゴミを自動で収集するのですが、アプリの設定で収集を停止することも可能。その後、自分のタイミングで収集ができます。
また、ロボット掃除機は外出時や室内でほかの用事をしているときなど、誰かが見ていないときに使うことが多いと思います。そんなとき筆者の家でよくあるのが、パズルのピースやブロックのパーツなど、自分が見ていないときに子どもの小さなおもちゃを吸い込んでしまうこと。もちろん事前に片付けておけばいいのですが、仕事に家事に忙しいとなかなかそうもいかないものです。そこで、「おもちゃを吸い込んだかも?」と気になったときは、掃除が終わったあとにダストボックスの中を一度確認してから自動ゴミ収集機能を使うようにしていました。
また、子どものお昼寝を邪魔したくないときなどもゴミ収集のタイミングがずらせて便利です。
設定で収集を停止できます
アプリで「ゴミ収集開始」を押せばすぐに収集できます
Roborock Q5 Pro+は、特にはじめてロボット掃除機を使う人、吸い込み掃除重視だけど水拭きもあった方がよいという人におすすめしたいロボット掃除機です。
基本的な掃除機能があったうえで、毎日使うことを考えると自動ゴミ収集機能があった方が掃除の手離れがよいです。また、「部屋の片付けが間に合わないけれど、ここだけキレイにしておきたい!」というとき、アプリで掃除場所を指定できるのは助かります。
もちろん、モップの自動洗浄機能などを備えたワンランク上の製品もありますが、どうしてもドックが大きくなりがち。Roborock Q5 Pro+のドックはスリムで比較的スペースを取らず、忙しい共働き家庭でも無理なく清潔な環境を保つサポートしてくれるのではないでしょうか。
RoborockQ5 Pro+/99,800円型番:Q5PRP52-04カラー:ブラック吸引力:5500Pa3D稼働メインブラシ(ラバータイプ):デュアルブラシ水拭き機能:有り水量調整:2段階(手動)マッピング方式:LDSレーザー外形寸法:横 350.0mm × 高さ 96.5mm × 奥行 353.0mm重量:約3100g製品構成:ロボット掃除機本体、自動ゴミ収集ドック、ベースステップ、ゴミ収集ドック用使い捨て紙パックB、 電源ケーブル、水タンク兼モップクロスマウント、モップクロス、取扱説明書(保証書)、クイックスタートガイド
Roborockhttps://www.roborock.jp/
(文:伊森ちづる、編集:マイナビ子育て編集部、編集協力:Roborock)
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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