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子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、子どもの反抗期について母親からのお悩みです。「中2の息子とどう接していけばいいか、途方に暮れている」というその困りごととは。
最近、中学2年生の息子が母親である自分とろくに目も合わせてくれません。学校から帰ってきたら子供部屋に直行。朝夕に「おはよう!」「おやすみ」などと声をかけても、聞こえなかったように簡単なあいさつもなし。食事中はこちらに背を向けて食べています。最後にまともに顔を合わせたのはいつになるか……。何が気に入らないのか聞いても答えてくれません。夫は時期がくれば解決すると言ってくれますが、どう接していけばいいのか途方に暮れています。(42歳・女性・専業主婦)
お困り度:★★★★★★★☆☆☆
家族構成:自分42歳、夫41歳、長男13歳、次男4歳、長女8歳
※写真はイメージです
今回の心理カウンセラー 亀井 紗代子(臨床心理士)(うららか相談室)
中学二年生、まさに思春期ですね。お母さんからすると、これまでお母さんに相談したり甘えたりしてくれていた息子さんから突然反抗的な態度をとられ、寂しさや焦りで混乱してしまいますよね。
反抗期なのかなとは思っても、あいさつもせず食事中も背を向けるなどされたら、母親であっても1人の人間ですから、傷つきますしイライラしてしまうと思います。時期がくれば解決すると言われても、「その時期っていつなの?」「いつまでこの状態に耐えなくてはいけないの?」「時期が来るまでこのまま見守るだけで大丈夫なの?」……と、そんなに悠長に構えてはいられない気持ちにもなりますよね。
思春期というのは、体の変化・ホルモンの変化により心もとても不安定になるものです。体の変化に心が追いつかずお子さん自身もアンバランスで、理由もなくイライラして身近にいるご両親の言葉全てに腹が立つ……そんな時期なのです。
でも、中学1〜2年生ごろだとまだまだお母さんに甘えたい気持ちもあって、甘えたい思いと自立したい思いの二つの間を行き来しているのも特徴です。ひどく反抗したと思ったら翌日にはけろっとしてお母さんの膝に乗って甘えてくるような子もいますから、お母さんとしては混乱されると思います。
でも、おうちで反抗できるというのは、「反抗しても両親が自分のことを見捨てないで受け止めてくれる」という安心感や信頼感が築けていると見ることもできます。お子さんが相談してきたり頼ってきたりしたタイミングでは、たくさん甘えさせてあげ話を聞いてあげてくださいね。
また、・今、お子さんが何に苛立っているのか・拒絶的な態度をし始めたきっかけは何かについて、思いあたることがあるかどうかも考えてみてください。大人からすると些細に思えるようなことでも、お子さん自身が納得いっていなかったり、傷ついていたり……それが怒りに変わっていることもあります。
反抗的だったり拒絶的だったりする表面的な行動ばかりに目を向けてしまいがちですが、実はお子さんが傷ついていたり悩んでいたりするサインかもしれません。お子さんの本当の思いに気づいてあげることができたらよいですね。
ただ、家庭内のルールとして、朝と寝る前のあいさつはするとか、食事の時は顔を合わせて座るなど、“最低限のルール”を決めることも必要だと思います。この時、親が一方的にルールを決めるのではなく、お子さんも納得できるルール作りを家族皆ですることがポイントです。
この時期のお子さんの子育ては一筋縄ではいかず忍耐の連続ですから、お母さん自身もストレスを溜め込まないよう、がんばっているご自分をいたわって気分転換もしつつ乗り越えてくださいね。
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この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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