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我が子の「性教育」を、いつ、どんな話から、どこまで伝えていったらいいのかーー悩める親たちがぶつかった「子どもの性の悩み」を明かしてくれました。42歳男性の息子は二次性徴に伴う体の変化を同級生にからかわれ、あわやいじめ被害寸前だったといいます。何があったのでしょうか。
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<投稿主:42歳男性/子:12歳男子>
(※写真はイメージです)
息子が小学3年生から4年生になる頃のことです。
成長に伴い男性器の包皮がむけてきたようで、いっしょにお風呂へ入る際に息子が話してくれたり、また私のほうでもその状態を確認していました。
当初、本人はその変化にはさほど動じていなかったようですが、小学校の学校生活を送るうえで共用トイレを使用しているときに、クラスメイトの男子たちから便器を覗き込む形で性器を見られ、包皮がむけていることを随分とからかわれるようになったそうです。
いわく『ちんちんがむけている』『むけチン』『バナナ』などという、あだ名まで付けられてしまったことで、息子はだいぶ精神的に傷ついて、ナーバスになってしまいました。
息子はずいぶんと打ち明けづらそうではありましたが、泣きそうになりながら、同性の親である私に勇気を出して相談をしてくれました。
話してくれた感じでは、「まだ親しみがある形だけどそのノリでからかわれる」「あだ名で呼ばれる」「他の男子に吹聴される」といった感じで、明らかな悪意があるとも言いきれず、本人もどう対応していいかわからないようでした。
(※写真はイメージです)
ここからいじめに発展してしまうのか、次第に一過性のものとして変なあだ名で呼ばれなくなる・話題にならなくなるのかーー私は心配の気持ちでいっぱいでした。
性にまつわる問題だけに、どう息子にアドバイスをするべきか、親としての何らかの行動をとるべきか、それとも静観すべきなのか。ずいぶん悩み・考えてしまいました。
結果、息子には、そのことを言われたら「そういうことを言うのはやめてほしい」と冷静な態度で根気よく相手に伝えよう、とアドバイス。「言ってくる相手の男子も、同じようにおちんちんの皮はむけていくものだし、もう同じようにむけている子もきっといると思うよ」とも伝えました。
(※写真はイメージです)
その後、あまり親の立場から干渉しすぎないように、息子の様子を注意深く見守っていました。幸いにも心配していたような事態の悪化には至らず、クラスメイトの男子たちから、からかわれたり、あだ名で呼ばれ続けるようなことは次第に減っていったようでした。
息子に聞いた話では、やはり他の男の子も成長により性器の包皮がむけ始めた、むけたというケースが多くなっているようで、男子全体としてその変化を共通認識とし、大っぴらに騒ぐこと自体がほとんど無くなったようでした。
とにかくほっとした次第です。
(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)
生まれたばかりの赤ちゃんはほとんどの子が亀頭が包皮に覆われた「真性包茎」ですが、成長とともに亀頭と包皮の癒着が自然とはがれ、包皮口も緩んで「むけた」状態になっていきます。
男児の性器に関して、親は「おちんちんの皮を早めにむくべきか、むかないほうがいいのか」という疑問を持つこともあるでしょう。
泌尿器科医の岡田百合香先生に伺ったところ、現在では「無理にむくべきではない」という意見が主流で、無理に包皮をむくことはリスクを伴うこと、プライベートゾーンの観点からも望ましくないことを教えてくれました。
「多くの場合は自然とむけてきますから、排尿障害や感染を繰り返す等の理由で医師から指示を受けているようなケースでなければ、成長に任せても大丈夫です。亀頭を洗うときも、皮をむくのは『無理なく下がるところまで』でOKです。保護者の方が『どうしてもむいてあげたい』と思われた場合でも、本人が嫌がったり痛がってたりしているようなら無理をしないようにしていただけたらと思います」(岡田先生)
詳しくは岡田先生のインタビュー記事でご覧ください。
▼泌尿器科医ママが回答! 子供のおちんちんはむくべき? それともむいちゃダメ?|岡田百合香先生インタビュー#2
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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