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子どもが持ち帰ってきた通知表に一喜一憂……そんなご家庭は少なくないですよね。将来のため、困らない程度には勉強をがんばってほしいものの、どう働きかけていいのか迷うこともあります。
前回に引き続き、東京大学医学部卒で司法試験・医師国家試験・公認会計士試験合格と「三大国家資格制覇者」でもある河野玄斗さんにお話を伺いました。
――河野さんのご経歴を見ていると、いち親としては幼少期の様子も気になります。どんなお子さんだったんですか?
河野玄斗さん(以下、河野)僕はとにかく好奇心旺盛な子どもでした。例えば、名前の知らない物を目にすると、必ず「あれ何?」と指差しながら親に質問していたと聞いています。
勉強はその点、知らなかったことがわかるようになるという意味で好奇心を満たしてくれたたので、とても好きでした。
――やっぱり勉強が好きだったんですね。では、親御さんに「勉強しなさい」とは言われたことはないのでしょうか?
河野親からは「勉強しなさい」と強く言われた覚えはなく、勉強は楽しいものであるという前提で話をしてくれました。例えば、父は試験のたびに毎回「楽しんできてね」と声をかけてくれたと記憶しています。
こういった環境で育ってきたからこそ、今も勉強に対して前向きに取り組めているのだと思いますね。
――試験を楽しんでね……なかなか出ない一言です。素敵な親御さんですね。
河野玄斗さん
――将来の学力のため、子ども時代に大事なことはなんでしょう?
河野とにかく勉強は楽しいものだと思ってもらえたらいいですよね。
勉強は子どものころだけでなく生涯付き合っていくものです。「好きこそものの上手なれ」と言いますが、勉強に対する姿勢次第で間違いなく、将来どれほど成長できるかは大きく変わります。
例えば僕は数学が好きだったので、暇なときには算数や数学のパズルのような問題をずっと考えていました。その結果として、誰にも負けない確固たる数学力が身に付いたと思います。
――勉強が好きになれたら、それはとても幸せなことだと思いますが、そうなるためには具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
河野勉強が好きになる一つの方法として、自分の興味を突き詰めていくことは有効だと思います。
学校の勉強に限らず、自分の興味ある「好き」なことを突き詰めていけば、それは「得意」に変わっていきます。自分が「得意」だと気付いたら、ますますその対象が「好き」になり、その結果として一層「得意」になります。
このような好循環を体験しておくと、勉強そのものに対する意識も変わり、いろんな領域での勉強もこの好循環を目指すようになるというわけです。
――今年の3月、河野さんの塾の生徒さんが全員東京大学に合格されたことが話題となりました。そこでお聞きしたいのですが「成績を伸ばす」ためには、どんなことが必要でしょうか?すごくざっくりとした質問で恐縮です。
河野東京大学合格のために塾生にしたことは一言では語れませんが、一つ言えることは「勉強しろと言われたうちだけ勉強する」という状況である限りは、成績はなかなか伸びないです。
24時間の中で子どもに対して「勉強しろ」と言える時間はほんの一握りですよね。目の見える範囲で子どもが勉強していたとしても、それで満足してはいけないというわけです。
――勉強しなさいと発破をかけるだけではダメということですね。子どもが自ら勉強をするようになるには、どうすればいいのでしょうか?
河野見えないところでも自発的に勉強できるようにするためにはやはり、・勉強を好きになってもらう・「勉強しないとやばい」という必要性を強く認識してもらうこのどちらかしかないと思うんですよね。
勉強を好きになってもらう方法については先ほどお伝えしましたが、勉強の必要性については子どもに具体的にメリットをイメージしてもらう必要があると思います。
例えば受験であれば、その学校に入った後の人生がいかに豊かであるか、そして現状のままではその人生を歩むことができない可能性が高いことをしっかりとイメージしてもらえれば、幾分かモチベーションは変わると思います。
少なくとも東大に合格した弊塾の生徒は皆、「東大受験に向けた覚悟」には目を見張るものがありました。
※画像はイメージです
――最後に、お子さんの勉強面を心配する保護者の方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
河野河野塾ISMの塾長として、僕は多くの受験生を見てきました。
受験生にはいろんな人がいれど、その全員に共通していることがあります。それは、「勉強している姿がカッコいい」ということです。本気で勉強している人たちは例外なく、全員カッコいいです。
目標に向かって全力で努力していることほど尊いことはないので、子どもが勉強に取り組んでいたら、全力でサポートしていただきたいと思います。これから多くの受験生が受験に合格して輝く存在になっていくサポートができるよう、河野塾ISM一同これからも全力で頑張ってまいります。
本日はありがとうございました。
――ありがとうございました!
(解説:河野玄斗、取材・構成:マイナビ子育て編集部)
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この記事のライター
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