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毎日の通学にくわえて、塾や習い事で忙しいイマドキの小学生。時間が足りない~なんて困っていませんか?特に中学受験を目指すご家庭では「塾の宿題が終わらない!」とお悩み中のケースが少なくありません。そこで、プロ家庭教師・みみずく先生が、塾の宿題を効率的に終わらせて成績もアップする家庭学習の方法をアドバイスします。
子供は宿題にダラダラ取り組みがち。
そんな子供に対しては、保護者が「1ページ10分以内でやろう」などと声がけして、その制限時間を守らせるといいでしょう。
このとき役に立つのがタイマーやストップウォッチです。問題を制限時間内に解き終える習慣づけは、学校でテストを受ける時や、将来受験をする時に必ず活きてきます。
一方、まじめな子供でも宿題に時間をかけてしまうことがあります。考える時間が長すぎることが原因です。
こちらの場合も、考える時間を保護者が決めてしまうといいですね。たとえば、算数の大問や国語の記述問題なら10分程度まで考えてみる。漢字の問題や理科・社会の知識問題なら3秒にする、などどうでしょうか。
制限時間内に子供が何も思いつかないようなら、解答・解説を見せてかまいません。子供は「答えを見てはいけない」と思い込んでいるものですが、その思い込みが時間の浪費につながります。
「わからなければすぐに答えを見ていいよ。けれど、答えを見たら、必ずもう一度解き直してみよう」このやり方を徹底すると、効率的に知識を習得できます。
進学塾の宿題に関しては、宿題だからといってすべてを解く必要はありません。
数値替え問題(算数の問題で、数字だけが変えてある問題)が大量にある場合、保護者が「奇数番号だけ解こう」と声がけして、子供がそれらをすべて解けたらおしまいにします。逆に、間違いが多い場合は、偶数番号の問題にもチャレンジしましょう。
また、「例題→類題→演習問題」という構成の問題集を使う場合、例題だけをすべて解かせた後、間違った問題にチェックを付けておきます。そしてチェックを付けた例題に関連する類題・演習問題だけを解かせれば、できない問題を重点的に復習したことになります。残りの類題・演習問題は、時間に余裕がある場合に取り組ませます。
このように、できる問題を軽く流して、できない問題を重点的に解けば十分です。
ただし、こうした宿題への取り組み方を認めようとしない塾講師もいます。そんなときは、「家庭の事情で宿題をすべて解けませんでした」と保護者がメモを持たせるといいでしょう。
ここまでで紹介した方法でも宿題が終わらない場合、宿題の量が子供の能力をはるかに上回っている可能性があります。
それなのに「どうして終わらないの?」と保護者が叱ると、子供の心が折れるだけ。
保護者は子供の現状を塾に相談し、宿題の量を減らしてもらうか、最低限やらなければならない問題をピックアップしてもらってください。
集団授業の場合、クラスの成績上位層に合わせて宿題が出されることが多いようです。そのため、子供の学力を考えると、解かなくてもよい問題・難しすぎる問題が宿題になることも……。
とはいえ、宿題の取捨選択をするのは、保護者や子供にとって難しいことです。だから、プロに相談して宿題の量を調整してもらうのが賢明な判断といえます。
宿題の量が多いと、子供はそれらをこなすだけでいっぱいいっぱいになってしまいます。
すると、理解がともなわず消化不良が起こり、「がんばっているのに成績が伸びない」という事態におちいります。
そんな子供に「努力が足りない」「もっとたくさん問題を解きなさい」とハッパをかけてもうまくいきません。
保護者と塾が連携して、子供の状況を見ながら、適切な量の宿題を考えていくのがよいのではないでしょうか。
※中学受験ナビの記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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