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子どもの「絵本が読みたい」という気持ちを引き出すには、どんなコツがあるのでしょう……?
0歳から天才を育てる乳幼児親子教室「輝きベビーアカデミー」代表の伊藤美佳先生による、書籍『モンテッソーリ式英語が好きな子の育て方』(日本実業出版社)。本書ではモンテッソーリ教育(子どもの好奇心に沿った遊びを通じて、集中力や自立心を育てる)の考えをベースに、子どもの「英語を好きな気持ち」を育む方法を紹介しています。
今回は、「見るだけ」「聞くだけ」読み聞かせのコツ②をお届けします。
※画像はイメージです
モンテッソーリ教育では、おもちゃなどの道具は子ども自身に選ばせ、遊び終わったら子どもが自ら元の場所に戻すように教えます。
きちんと教えれば、1歳半くらいの子どもでも、ママやパパに手助けをしてもらいながら、自分で出し入れすることができます。
英語の絵本と日本語の絵本はまぜて置いておく、というお話をしましたが、絵本があちこちにバラバラに置いてあるのはNGです。
モンテッソーリ教育では秩序を大事にします。いろいろなものを集める、並べる、区別する、それの繰り返しが知性の土台になるからです。
モンテッソーリ教育では、特に次のような秩序を重視しています。
・いつもある場所に置く、必ずあった所に戻す(場所)・いつもの順序にする(順序)・持ち主をはっきりさせる(所有物)・いつものやり方で行なう(習慣)
モンテッソーリの考え方に基づくと、「絵本が置いてある場所」は固定したほうがいいのです。「いつも同じところに同じものが置いてある」ことが大事。
そうすると、子どもが好きな絵本を選びやすくなります。
そして、子どもが自分で好きな本を選び、手にとるためには、出し入れしやすいことがとても重要です。
たとえば、本棚が背伸びしないと届かない高さだったり、逆にかがまないととれないような低い位置にあったりすると、絵本に触れようとしなくなるでしょう。
同様に、絵本が本棚にぎゅうぎゅうに詰まって差し込んであったりすると、子どもの力ではとり出せません。絵本を立てず、寝かせて重ねるように積み上げて置いてしまったら、下のほうの本はとり出せません。
そのときの子どもの身長や能力に合わせて、いちばんとり出しやすいところに設定してあげましょう。棚の場合も絵本の上のほうに余裕があることと、絵本同士がくっつきすぎず、子どもが本をとり出しやすくすることも必要です。細かいことですが、とても大事です。
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また英語の絵本がたった数冊しかなければ、子どもに選ばせる余地がありません。
子どもが飽きてしまったら、絵本を読んでもらうことがまったくおもしろくないものになってしまいます。
環境設定で大切なことのひとつが、この「選べるほどたくさん」というところ。子どもは次から次へと楽しそうなものを見つけ、今の自分に必要なものを選びます。
ですから、選択肢は多いほうがいいのです。英語の本を3冊だけ置いておいたのでは、その3冊が子どもの“今”にはまらなかったら手にとってもらえません。
カラフルなもの、アルファベットを学べるもの、かわいらしい女の子が主人公のもの、動物が主人公のもの、イラストが多いもの、写真が多いもの、飛び出すような仕かけがあるもの、おさるのジョージなど知っているキャラクターのもの……たくさんの英語の絵本を並べておいて、子どもが読みたい本を自分で選べるようにしてあげましょう。
選べるほど絵本を用意できない場合は、図書館に行って一気にたくさん借りてきてもOKです。そのなかからお気に入りが見つかったら、あとで購入してもいいでしょう。
子どもが選べるように豊富に用意しておくことが大切
著者・伊藤美佳先生と娘・聖夏さんに聞いたおうち英語のインタビューはこちら!▼
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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