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東大に入るためには特殊な教育指導が必要。中学受験か高校受験で、毎年複数人の東大合格者を出しているようなエリート進学校に入学しないと難しい……。そんなふうに思っていませんか?
東大合格実績がほとんどない高校から東大に進学した学生たちが集まり、自身と同じような境遇の中高生・受験生を支援する団体、UTFR(東京大学フロンティアランナーズ)。UTFRのメンバーは高校時代をどのように過ごし、どのようにして東大合格への道を進んでいったのか……?
書籍『東大にほぼ合格していない学校から東大を目指すときに読む本』(著:UTFR/日本能率協会マネジメントセンター )から一部抜粋してお届けします。
今回は、「非進学校の先生の教育指導」について、UTERメンバーによるアンケート結果と解説をご紹介します!
● 東大入試は教科書外のことはほとんど出ない、もしくは出ても説明が入っているので、東大に行くための特別な指導というのは(あるに越したことはないが)なくても問題ないと思う。よって、私はほとんど普通の指導を受けてきただけだが、それで十分だと思う
● 東大を目指す人がほとんどいない学校なので、東大にフォーカスした勉強(授業)をしてくださったのは受験期だけでしたが、とても丁寧に指導してくださったので感謝しかないです
● 担任の先生と東大に向けての勉強の計画を立て、その通りに勉強したら合格した。また、各授業の先生のレベルも高かったと思う
● 別の高校で東大受験の指導経験のある先生が2、3人いたため、とても頼りになったなど
● 自分で勉強した
● 直前期、大学のレベル別の講座が開かれていたが、東大の講座は開かれず、自習室で自習するように言われた
● カリキュラム上、東大二次試験の受験科目を習得できないため独学が必要だったなど
● 人によりますが、どこの学校でも似たり寄ったりなのではないかと思います
● 進路指導に不満を感じたことはあまりないですが、授業の質の部分に関しては、少なくとも東大を目指すに当たっては心許ない印象です。進度も遅く、たとえば社会は一科目しか取れないうえに範囲が終わるのは12月でした
● 学校にはほとんど通っていないのでわかりません
● 科目によって差がありました。数学は十分でしたが、英語や国語は不十分でした
● 先生方は多くが応援してくれたし質問なども対応してくれましたが、東大合格へのノウハウという点では十分でなかったかもしれませんなど
東大を目指すうえでの高校の指導に対する満足度はばらつきの多い結果となりました。ある点はよいが、別の点は不十分だったという意見が多いことが、「どちらともいえない」の多さの理由とみられます。
授業が東大受験レベルでなかったという不満はもっとも多くの人が挙げています。学校の添削や講習には満足していたというAさん(文科三類出身・3年)も「理科社会や数Ⅲの授業が高3の秋頃まであったことや、通常授業のレベルを考えると、十分とは言い切れない部分もあったと思います」と述べています。Aさんの指摘する進度の遅さにはほかにも複数人が言及しています。ほかに不満な点としては東大受験のノウハウ不足やカリキュラムの不備がありました。
その一方で、非進学校であっても進路指導や学習サポートは評価する声が多くみられました。
Cさん(理科一類・1年)は「担任の先生と東大に向けての勉強の計画を立て、その通りに勉強したら合格した」といいます。通信制高校出身のDさん(理科一類・1年)も授業は受験対策としては到底不十分だったものの、コーチング面談などサポートはかなり助けになったと語っています。
また、そもそも東大受験に関する考え方として、授業の内容はあまり関係ないと考える人もいるようです。
Bさん(理科一類・1年)は「東大入試は教科書外のことはほとんど出ない、もしくは出ても説明が入っているので、東大に行くための特別な指導というのは(あるに越したことはないが)なくても問題ないと思う。よって、私はほとんど普通の指導を受けてきただけだが、それで十分だと思う」と述べています。
—————————※本記事は、『東大にほぼ合格していない学校から東大を目指すときに読む本』著:UTFR(東京大学フロンティアランナーズ)/日本能率協会マネジメントセンターより抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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