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すぐれた性能や将来性を持っていたのに、時代のニーズや期待などからズレてしまい、十分な活躍ができなかった乗り物たち。作り手は大マジメなはずなのに、どこか上手くいかない……。そんな哀愁あふれる乗り物たちを集めた『ざんねんなのりもの事典』(講談社)から、愛すべき「ざんねん」な乗り物を一部ご紹介します。
残念度★★★
<SPEC>●最高速度:2330km/h●巡航速度:2180km/h●航続距離:7250km●定員:約100名●全長:約62.1m●全幅:25.6m●高さ:約11.3m●主翼面積:358.3平方メートル
普通のジェット旅客機がマッハ0・8(およそ時速900㎞/h)くらいで飛ぶのに対して、マッハ2・2という超高速で進む飛行機、それが1976年1月に就役したコンコルドです。圧倒的なスピードから、「コンコルドは地球の自転の速度を追い抜く。朝食を食べて出発した乗客は、到着地でも朝食を食べることになる」と形容した報道もありました。他にはない斬新なフォルムから、大人・子どもを問わず多くの人を魅了しました。
英仏がいわば威信をかけて開発。凄まじいスペックから大変人気のあった旅客機でしたが、コンコルドを「商品」として見た際の実像は散々なもので、20機しか製造されませんでした。
その理由をひと言で言うなら、対費用効果。長い滑走路を備えた空港が必要で、燃費は最悪。排ガスを撒き散らし、エンジンの騒音も桁はずれという、速く飛ぶための代償が山ほど付いてきました。しかも乗客定員はたったの100名。お金持ちでないと乗れないほど運賃も超高額でした。日本ではJALが発注したものの、課題が多く結局キャンセルとなっています。
コンコルドは前衛的な飛行機ではありましたが、後に到来するエコな時代とは真逆を行く性質を持っていたことと、何よりも採算性の悪さには勝てず、2003年11月に世界の空から姿を消しました。
ほかにも愛すべき「ざんねんなのりもの」が続々。続きは書籍でお楽しみください。
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マイナビウーマン子育て
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