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「なぜ私ばかりきつくあたるの……?」オレサマに振り回されないために覚えておきたい、オレサマのある特徴とは?
「オレサマ」=特定の相手や周囲に対して、つねに威圧的で優越的な態度を取る人たち。
職場や家、街中にも……世間に増殖している「オレサマ」に振り回されないためにはどうしたらよいのでしょうか?精神科医・和田秀樹先生の著書『オレサマのトリセツ』(東京新聞)より一部抜粋してご紹介します。
今回は、今増えている「オレサマの特徴」について、和田先生の解説をお届けします。
※画像はイメージです
オレサマには狭い領土感覚しかありません。
基本的に自分に関わろうとしない人間にはオレサマも関わってこようとはしないのです。
わかりやすい例を挙げると「亭主オレサマ」です。どんなに妻の前では仏頂面で威張り散らしていても、一歩世間に出れば笑顔を振りまいて腰の低い「ご主人」になります。ご近所の集まりで「お宅のご主人、穏やかで優しそうで羨ましい」と言われると、「どこが!?」と内心で舌打ちしたくなります。
あるいは子どもです。テレビを観ている子どもの前で夫婦が話していると「うるさい!」と怒鳴る子がいます。おやつにケーキをあげると「オレのだ」と言い張って、下のきょうだいには決して分けてあげません。母親が「美味しそうだね、一口ちょうだい」と言っても「オレのだ」と撥ね退けます。こういう「チビオレサマ」でも、教室では素直で聞き分けのいい子だったりします。
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たぶん「電車オレサマ」も、勤め先では目立たなくて大人しい人間なのでしょう。あなたに対してオレサマ化する人も、他の人にはそこまで威張ったり見下したり、あるいは攻撃したりすることはありません。あなたが同僚に愚痴をこぼしても、「あの人、きつい性格だけど根はそんなに悪い人じゃないよ」とか「わたしもときどきぶつかるけど、いつもってわけじゃないし」とそれほど気にしていません。
そういう事情はたぶんあなたも気がついていると思います。
だからこそ、「なぜわたしにばかりきつく当たるのか」と悩んでしまいます。
ただオレサマの領地は狭いということだけは覚えておいたほうがいいです。オレサマにはどうしても守りたい領地・領域があって、そこに関わってくる人間に対してだけ威圧的になります。仕事でいえば自分の持ち場や権限の範囲、あるいは自分の権利や個性を徹底的に守ろうとするし、その範囲に入りこむ人間に対して自分の優位性を見せつけないと気が済まないところがあります。自分の領域や権利を侵されると思ったとたんに(往々にしてそれは思い込みに過ぎないのですが)、急にオレサマ化するのです。
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いま、増えているのはこうしたタイプのオレサマ、つまり自分の権利意識を侵害されたと感じたときに急に強い言動をして威張りだす人たちではないでしょうか。
たとえば自分の人脈に自信を持っているオレサマに、あなたがうっかり「△さんなら私も知っている」と言ったりするとたちまち機嫌を悪くします。「△と私はもう10年来の知り合いだよ。偉そうなこと言わないで!」と攻撃してきます。
一度でも自分の領地・領域を侵害されると、あなたを徹底的に攻撃したくなるのが現代のオレサマの特徴なのです。
—————————※本記事は、『オレサマのトリセツ』著:和田秀樹/東京新聞より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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