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4月を迎え、兵庫県川西南部の加茂地区などで、鮮やかな桃の花が咲いている。同地区では早生桃の栽培が盛んで、春を迎えた今、桃の花が畑一面を鮮やかなピンク色に染め、住宅街の傍らに広がる田畑を幻想的な桃源郷に変えている。
加茂地区の農家、山口義典(やまぐち よしのり)さんは、約800平方メートルの桃畑(加茂4)で、主に母親と妻の家族3人で作業を行っている。約45本植えられた桃の木は、3月26日(土)頃から花が咲き始め、4月1日(金)に開花のピークを迎え、4月5日(水)ころまでが見ごろだという。
桃の花は直径4~5センチほどで、桃の木の高さは2メートルほど。同氏の畑では、早生品種の「日川白鳳(ひかわはくほう)」や「はなよめ」「夏雄美」が栽培されている。
春を迎え、この時期になると桃の花が見事に咲き誇る。農家によってやり方や時期は異なるが、同氏の畑では花が咲いた後、実がつきにくい木には人工的に受粉を行う交配の作業が行われている。
花が落ちた後、5月のゴールデンウィーク中から枝の実を間引く「摘果作業」が行われ、5月中旬頃には「袋かけ」が行われる。
「袋かけ」は実を害虫から守り、日が当たり過ぎて赤黒くなるのを防ぐためのもの。数センチほどの大きさに成長した桃の実一つひとつに袋を被せていく作業だ。
「袋かけ」の後、本格的な収穫作業は6月上旬頃から始まるという。
山口義典さんは「畑の横を通りがかった際などに鮮やかな桃の花を見てもらって、明るい気分になってもらえたら。これから収穫まで忙しくなりますが、今年も良い桃を届けられるよう頑張ります。」とコメントを寄せている。
開花のピークを迎えた桃の花を眺めに、川西市加茂地区に訪れてみては。
※加茂・久代地区全体では約40戸の農家が約4ヘクタールの畑で、早生品種の「日川白鳳」などを栽培。京阪神を中心に、年間約60トンを出荷している。なお、加茂・久代地区を南北に走る市道は都市計画道路で「桃源台線」(昭和31年都市計画決定、1,950メートル)と呼ばれ、旧来から桃の栽培が盛んであったことが伺える。
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