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大阪府枚方市にて創業91周年を迎えた樋口メリヤス工業は、靴下ブランド「つつした」を継続するために、5月10日(金)〜31日(金)の期間にクラウドファンディングに挑戦する。
「つつした」は足の悩みから生まれた「かかとのない筒状のデザイン」が特徴の靴下。
サイズ展開はなく、どんな足にもフィットするのが特徴だ。目の不自由な人、足が小さい・大きい人、指先を切るなどでサイズに困っている人などの悩みに、ひとつひとつ応えていった結果、筒状の形にたどり着いた。
足の悩みにとことん向き合い改良を重ねた結果、今では全国から「つつしたしかはけない」の声が届くブランドに成長した。
一般的な靴下ははき口にゴムを使用しているが、「つつした」の商品は、全体に適度な伸縮性の糸(フィラメントツインヤーン)を使用することで、ゴム不使用でもフィットする靴下となっている。
この糸は扱いが難しく、手作業の工程が発生してしまう。そのため大量生産の工場では「生産コストが高くなる」と避けられてしまうような素材だが、利用者のニーズに応えるためにこの糸を使用し、1足1足を丁寧につくり続けている。
100円でも靴下が買える時代に、「つつした」は大量生産と真逆の靴下づくりを続けている。
「そんな手間暇かけるなんて」と驚かれるが、使う人に喜んでほしい。その一心で「つつした」を続けてきた。しかし突然のコロナ禍、販売店の閉店、さらに機械の老朽化によるストップ。経営が限界を迎える中でも、日々「つつしたしかはけないんです」の声が届くという。
「つつした」を待ってる人がこんなにもいる。まだ諦めたくない、「つつした」を届けたい人がたくさんいる、そう思い、今回のプロジェクトを決意した。
プロジェクトの目標金額は、498万円。
目標金額の使途は、樋口メリヤス工業の靴下ブランド「つつした」継続のため、8月中に新しい機械の導入、9月〜1月の半年間で製造強化を行う。 リターン「クラファン限定バングラデシュ寄付コース」については、支援金の1%をバングラデシュの繊維工場で低賃金労働する人たちへの寄付に活用する。
集まった資金は、新しい機械の購入費用や生産安定までの運転資金に使用する。現在は機械の老朽化により生産数が減少し、経営も厳しい状態にあるが、新しい機械を導入すると、1日の生産数は約2倍になる予定だ。
今後のスケジュールは、6月〜7月リターン商品発送(一部7月)。7月〜8月に新機械の設置作業・導入。9月〜2025年1月は、製造強化期間(ブランド継続のための製造注力期間)となっている。
これから「つつした」を届け続けるためには、機械の導入による生産体制の立て直しが、今どうしても必要だ。足の悩みに向き合って生まれた「つつした」を作り続けること、この製法を次世代へ残すことは、いつか「靴下がはけない人がいない世界」につながると信じている。
靴下ブランド「つつした」を継続するための樋口メリヤス工業の挑戦を、この機会にチェックしてみては。
READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:“靴下がはけない”足の悩みに向き合い続ける「つつした」を広めたい。
つつした | かかとのない靴下(note):https://note.com/tutushita1933
(江崎貴子)
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