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京セラが運営する食物アレルギー対応サービスのmatoil(マトイル)と、コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテルのMIMARU(ミマル)は、食物アレルギーやグルテンフリーに対応した食事を旅行者に提供するサービスを11月18日(月)に開始した。
このサービスでは、旅行者がMIMARUのキッチンで冷凍されたmatoilの食事を湯煎で温めて食べることができる。
matoilは、京セラの新規事業アイデアスタートアッププログラム制度から始まった、事業検証中の食物アレルギー対応サービス。アレルギーや食の好みに合わせた料理を製造し、東京都世田谷区上北沢にある工房一体型スタジオ「matoil factory」から、修学旅行先や家族旅行先へ食事を届けている。
どのようなアレルゲンであっても対応できるよう相談窓口を設けており、アレルギーやグルテンフリーなど、食の制限がある人の「食べたい」に応えている。
今回、matoilとともに食物アレルギーやグルテンフリー対応の食事提供サービスに取り組むMIMARUは、“みんなで泊まる”を楽しむアパートメントホテル。キッチン、リビング・ダイニングスペースを備えた約40㎡からの広い客室を備えており、宿泊者は家族や仲間と団らんをしたり、一緒にくつろいだりと、暮らすように過ごすことができる。
宿泊者の90%以上は外国人であり、家族・グループでの中長期滞在が中心だ。現在は東京・大阪・京都に27施設を展開し、37の国と地域から集まった文化や経験の異なるスタッフがゲストを迎えている。
本人やその家族に食物アレルギーがあると、常に食事に気を付ける必要があり、レストランやコンビニエンスストアなどを気軽に利用できないこともあるだろう。特に、訪日観光客の場合、自国から使い慣れた調味料を持参し、キッチン付き宿泊施設で自炊を選択している家族が多い。
実際にmatoilでは、そのような家族にこれまでも食事を届けてきたが、キッチン付き宿泊施設では、基本的に顧客自身が受け取るため、届ける時間に宿泊施設で待機してもらう必要があったという。また、長期滞在で宿泊場所を変える場合は、来日前に施設ごとの冷蔵冷凍庫サイズや調理設備などの確認も必要となり、旅先での食事は簡単なものではなかった。
今回、matoilとMIMARUが取り組むサービスでは、MIMARUスタッフが宿泊している利用者の代わりにmatoilの食事を受け取り、客室の冷蔵冷凍庫に保管するため、利用者自身による宿泊施設への事前確認や、受け取りが不要だ。
このサービスを利用することで、世界中から訪れるアレルギーがある旅行者も食事が理由で旅行中の行動を制限されることなく、安心して日本での滞在を楽しめる。今後、両社はこのサービスを通じて、誰もがいつでもどこでも自由に食事を楽しめる社会の実現を目指す方針だ。
サービスの予約締切は旅行初日の1ヶ月前まで。食事はセットメニューから選べるが、利用者にヒアリングを行った内容に基づき、食事内容を決定するという。なお、価格は食事内容により異なる。
上の写真は、参考セットメニュー「卵乳小麦不使用の朝食セット」2,800円(税込)。ウインナーパン、ハンバーグ トマトソース、ジャーマンポテト、ほうれん草とコーンのソテーといった内容だ。
アレルギーのある人や、日頃からグルテンフリーの食事を取り入れている人は、旅先の選択肢としてチェックしてみては。
matoil公式HP:https://www.matoil.jp
MIMARU公式HP:https://mimaruhotels.com
(Haruka Isobe)
この記事のライター
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