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私たちが住み、暮らす街。まちづくりはこれまで行政や企業が中心となって実行されたものが多かったが、行政主導の場合、どうしてもニッチなニーズや小さな課題に向き合うのは難しい面がある。
近年では、新しい担い手として市民起業家に注目が集まっているものの、国や自治体の創業支援はまだ十分とはいえない状況だ。
そこで今回、タウンキッチン(小金井市)、JR中央ラインモール(小金井市)、多摩信用金庫(立川市)の3社では、地域住民主体のまちづくりを後押しする創業支援事業「HERE」をスタートさせる。
この取り組みは、東京都「インキュベーションHUB推進プロジェクト事業」の採択を受け、3年にわたって実施するものだ。
「HERE」では、宅地が広がる郊外エリアにて、住むだけでない新しい郊外像の実現を目指している。
これまで創業に無関心だった地域住民をまちづくりの担い手とするため「食や空き家といった住民の関心が高いテーマ設定」「創業者だけでなくサポーター層を含めたチーム化」「テストマーケティングなどの実践に軸を置く」の3点を掲げた創業支援事業を展開。
すでに、プロジェクトのキックオフに先立って、昨年12月から「食べるとまちのいい関係」をテーマにしたゼミを実施。主婦、フリーランス、会社員などの多様なメンバーが、当初の定員を超えて集まり、後天性アレルギーの人が安心して食べられる食品提供、フードロス食材を使ったジェラート店などの具体的な事業構想がゼミから誕生したという。
4月からは「これからの、家と庭」を次のテーマとして、空き家や空き地の利活用に向けた公開講座とゼミがスタートする。
公開講座の定員は50名、開催日時は4月18日(土)19:00~21:30で、「武蔵野プレイス」にて開催。ゲストとしてグランドレベル代表取締役社長・田中元子氏らが参加予定だ。
一方、ゼミの定員は20名で、開催期間は5月16日(土)~9月19日(土)となり、「東小金井事業創造センターKO-TO」にて開催される予定。詳細については「HERE」のホームページを参照のこと。
「HERE」では、広報支援、資金調達のサポートなど、ワンストップでの支援を行っていく。地域資源を活かした、市民起業家によるスモールビジネスを通じたまちづくりは、日本各地の郊外エリアのお手本になってくれるかもしれない。
※開催状況が記事の掲載時と異なる場合があります。おでかけの際はHPなどで最新情報のご確認をお願いします。
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