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ビネガー・発酵料理研究家のいわまあきこです。年末に向けてごちそうの日が多くなる季節。今回は、フライパンとお酢でつくる簡単で本格的なパエリアをご紹介します。
「パエリア」という言葉は、現地の言葉で「フライパン」という意味だったのが広まるうちに料理名になりました。「パエジェーラ」という専用のパエリア鍋で作るのが本来です。
パエリアはスペインの代表料理。元々はオレンジで有名なバレンシア地方の郷土料理で、9世紀アッバース朝時代からの歴史があるそうですが、世界的に食べられるようになったのは近年になってからとのことです。
具材は、発祥のバレンシア州やムルシア州ではうさぎ肉やカタツムリが主流です。日本ではなかなか手に入らない食材なので、うさぎの代わりに鶏肉や豚肉、カタツムリの代わりに魚介などを代用します。
スペインはお米を食べる国で、日本のお米に近い短粒種が多く使われます。
今回お酢を入れたのは、バレンシア風パエリアにはレモンが付き物!というところから着想しました。
使ってみると冷凍シーフードの臭み消し効果もありつつ、私たち日本人が慣れ親しんでいる「焼きめし」をイメージして、旨味を足す効果メインでお酢を選びました。
また酢酸が血糖値の上昇を穏やかにしてくれるので、脂肪を蓄えようとするホルモン・インスリンの出過ぎを防ぐ効果も期待できます。
冷凍シーフードミックス 100g
ベーコン 3枚
玉ねぎ(薄切り) 1/2個
オリーブオイル 大さじ1
にんにく(チューブ) 2cm
塩 適量
米(洗わないこと) 1/2カップ
純米酢 大さじ1
水 2/3カップ
① フライパンにオリーブオイルを熱し、 にんにく、玉ねぎを加え、飴色になるまでしっかり炒める。
② シーフードミックスと純米酢を加え、洗わないままのお米を加えて炒める。
③ お米が半透明に(半分くらい白っぽく)なったらベーコンと水を加える。
④ 煮汁が減って見た目がおじやくら いになったら弱火にし、お米がぱらっとして中心まで火が通ったらできあがり! (炊き上がりまで20分くらい)
最後に味をみて塩を適量入れてまぜてください。
使うお米は粒がしっかりしている「青天の霹靂」や「ななつぼし」がおすすめです。洗わないのが気になる方は無洗米を使ってもよいでしょう。
今回のレシピはしっとり系の食感になります。
国内のレストランのようなパリッとした感じはありませんが、本場スペインではしっとりかつ柔らかすぎないパエリアを食べられているそうですので、本場寄りの仕上がりとお考えください。
具材については、パプリカやミニトマトをオリーブオイルで焼いたものを後乗せしたり、きのこやアサリなどの貝類を入れても良いですね。
またお酢は純米酢を今回使いましたが、ワインビネガーも美味しいです。お好みに合わせてどうぞ。
パエリアと聞くと身構えてしまうかもしれませんが簡単に出来るので、是非お気軽に作ってみてくださいね。
この記事のライター
ビネガー・発酵料理研究家、発酵食品ソムリエ
いわまあきこ
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人気料理研究家さんのレシピをお伝えする講師に応募・合格。世界の家庭料理を紹介する中で、酸味を活かしたレシピに興味がわき、お酢の世界に魅了されました。現在は、ビネガー・発酵料理研究家そして発酵食品ソムリエとして活動中。お酢とお酢料理の研究をしながら、「美味しく毎日できる料理で知らずに元気に美しく」をテーマに料理教室と日本各地のお酢で巡る「全国お酢旅」を開催しています。
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