更新日:2023年3月31日 / 公開日:2023年3月31日
フードコーディネーター・スパイス香辛料アドバイザーの笠原知子です。あたたかな春がやってきました。厚いコートを脱ぐと、身体も気持ちも軽くなります。春という名前のつく食べ物はいろいろありますが、春巻きもそのひとつですよね。今回は材料2つで簡単にできる春巻きのレシピをご紹介します。
名前の由来を調べてみたら、春に芽吹いた野菜を巻いて食べ、春の訪れを祝ったことからのよう。春巻きという名前には、そんな由来があるようです。
旬の野菜は、どの季節のものもおいしいですが、とりわけ春野菜は、生命力を感じるものが多く、食材のパワーをもらえるような気がします。
調理工程の多い春巻きを作るのは、はなかなか大変ですが、今回作るのは、食材2つを巻いて揚げるだけのミニ春巻き。材料は炒めたりせずに、そのまま巻いて揚げるだけなので、手軽に作れます。
春だから春巻き!春野菜を巻いて作るミニ春巻きを作っていきたいと思います。
ひとつ目はにんじんの春巻き。春に収穫される春にんじんを千切りにして、針生姜と一緒に巻いて揚げます。
カリッとかじると、生姜の香りがふわっとして、にんじんの甘みがぐっと引き立ちます。揚げたて塩をふって、あつあつをどうぞ!
① にんじんは皮をむいて4cm位の千切りにする。
生姜は皮をこそげて、にんじん同様に千切りにする。
小麦粉と水を混ぜてのりを作る。
② 春巻きの皮は対角線で二等分する。
③ 春巻きの皮をまな板に置き、8等分したにんじん、生姜をのせて左右を折りたたむ。
④ 下から巻き上げて小麦粉ののりで止める。
⑤ フライパンに1cm位の揚げ油を入れて火にかけ、中温(170~180度)できつね色になるまで揚げ、塩をふる。
巻く時は、野菜を手で押さえながら巻いていくときれいに出来ます。
生でも食べられる具材なので、表面がパリッと揚がればOKです。
ほろ苦い菜の花は、チーズと合わせて食べやすくします。菜の花は茹でて食べることが多いと思いますが、春巻きに入れれば食感や風味をいっそう楽しめます。
菜の花 70g
スライスチーズ 2枚
春巻きの皮 4枚
小麦粉 小さじ2
水 小さじ2
揚げ油 適量
塩 適量
① 菜の花は2~3cmに切る。
スライスチーズは4等分にする。
小麦粉と水を混ぜてのりを作る。
② 春巻きの皮は対角線で2等分する。
③ 春巻きの皮をまな板に置き、スライスチーズ、菜の花をのせ、左右を折りたたむ。
④ 下から巻き上げて小麦粉ののりで止める
⑤ フライパンに1cm位の揚げ油を入れて火にかけ、中温(170~180度)できつね色になるまで揚げ、塩をふる。
パクチーの旬は春~初夏。アボカドにたっぷりのパクチーを合わせた春巻きは、香りよく、アボカドがクリーミーでクセになる味わいです。
アボカド 1個(小)
パクチー 20g
春巻きの皮 4枚
小麦粉 小さじ2
水 小さじ2
揚げ油 適量
塩 適量
① アボカドは半分に切り、種を取る。皮をむいて大まかにつぶす。
パクチーはざく切りにする。
小麦粉と水を混ぜてのりを作る。
② 春巻きの皮は対角線で二等分する。
③ 春巻きの皮をまな板に置き、アボカド、パクチーをのせ、左右を折りたたむ。
④ 下から巻き上げて小麦粉ののりで止める。
⑤ フライパンに1cm位の揚げ油を入れて火にかけ、中温(170~180度)できつね色になるまで揚げ、塩をふる。
皮のパリッとした食感も味わいたいので、野菜をぎっしり詰めずに少なめに巻いた方が、中身と皮のバランスがよいように思います。
塩だけでシンプルに味わっても、またクミンパウダーやカレー粉を振ったり、スイートチリソースなどもよく合います。
また中に包む野菜は、アスパラガスやキャベツなどもおいしいです。また、一緒に巻くアクセントになる食材は、生姜やパクチー、チーズの他、ザーサイや生ハムなどでも。いろいろな組み合わせで楽しんでください。
春野菜を使って作るシンプルな春巻き、ビールを片手にいかがですか?
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