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実家の遺品整理の費用。まるごと処分をお願いするといくらかかる?

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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実家の遺品整理の費用。まるごと処分をお願いするといくらかかる?

実家に帰省し、生活用品であふれかえった住まいを見て、「将来、親に何かあったら誰が整理するんだろう? ……私か?」などと、重苦しい気持ちになることはないだろうか。「モノを大切にしろ」と言われて育った親世代・祖父母世代の遺品整理で苦労したという話は、どこかで一度は耳にしたことがあるはず。では、その遺品整理にかかる費用や時間はどのくらいなのだろうか。費用に影響する要因や、遺品整理のための心構えを聞いてみた。
実家の「遺品整理」、プロに依頼すると費用はいくらかかる?

かつては家族や親族で形見分けなどとして行われてきた「遺品整理」。しかし昨今では、親と子が遠方で暮らすことも増えたほか、そもそも残されたモノが膨大で遺族の手に負えないといった事情があることも多いようだ。では、「遺品整理」で悩んだ場合、まずは誰に相談すればいいのだろうか。

「遺品整理でも、生きているうちに行う生前整理でも同じですが、困ったらまず、遺品整理士が在籍する遺品整理業者にご連絡をいただきたいと思います。プロに相談しつつ、ご家族同士で相談するお時間を十分にとり、どのように整理作業を進めたいか、という点を明確化していただくと後悔が少ないように思います」とアドバイスしてくれたのは、一般社団法人遺品整理士認定協会の川崎さん。

遺品整理は遺族だけで行ったほうがいいケースもあるというが、一方で作業が思うように進まない、作業のきっかけがうまくつくれないという人も少なくないのだとか。確かに遺品整理とひとくちにいっても、故人との思い出や関係性が頭をよぎり、気持ちの面でも整理がつかないことも多そうだ。プロの手助けは、作業を進めるという側面と、遺族の「カウンセリング」のような側面もあるのかもしれない。

では、気になる費用・作業日数の目安はどのくらいなのだろうか。
「3LDKの一戸建てだとして、東京では30万円程度、地方ではおよそ35万円程度でしょうか。どちらも日数は1~2日で終わると思います」。
昨今、都市部のほうが業者の増加に伴う価格競争が行われているため、低い傾向にあるのだとか。

【図1】あくまでも目安ではあるが、都市部では1部屋あたり8万円程度となることが多いそう(取材をもとにSUUMOジャーナル編集部作成)

【図1】あくまでも目安ではあるが、都市部では1部屋あたり8万円程度となることが多いそう(取材をもとにSUUMOジャーナル編集部作成)

「遺品整理の費用には、大きく分けて人にかかる費用(=人件費)と、モノにかかる費用(=処分費、搬出するための費用など)があります。人にかかる費用については見積書の人件費算出の内訳をしっかりみて、妥当かどうかを検討するのがいいでしょう。また、ゴミの処分費は地域によって算出の方法が異なり、また単価もまったく異なるので、一概にいいにくいのが実情です」

ほかにも、遺品整理の費用を左右する要因としては、作業現場となる家の立地条件なども大きいという。
「例えば、細い路地や運搬車両が入らない場所などでは、積み込みや搬出に手間がかかることも。ほかにも、マンションの階数や、エレベーターの有無、駐車スペースの有無なども費用を左右します」

立ち会いは必要? 悪質な遺品整理業者を見分けるコツは?

遺品整理の作業時には、遺族ができるだけ立ち会ったほうがいいという。

「遺品整理の当日ですが、業者に作業を一任しても、立ち会いをされても、費用には影響しません。ですが、立ち会いがあったほうが、自身の目で必要・不要を確認することができ、誤って必要な遺品を処分するようなミスを防ぐことができます。まれに現場を一度もご覧にならないで、依頼される方がいらっしゃいますが、当日立ち会わずとも、遺品整理業者と一緒に作業現場を見回り、どこまで作業をするのか、気をつけるべき点などを一通り確かめたうえで、作業内容を確認したほうがいいでしょう」

一方で、注意してほしいのが、「悪徳な遺品整理業者」だという。

「昨年には、通帳を盗み現金40万円を引き落としたとして逮捕者が出たというニュースもありましたし、見積もりで5万円とうたっていたものの実際には40万円を請求されたという『高額請求』のトラブルもありました。遺品整理をしようと思ったら、複数の業者に見積もりをとることをおすすめします」と話す。

また、簡単に業者を見分けるチェックポイントとして、以下の点を教えてくれた。
(1)処分してほしい家具等の処理方法についてきちんと説明できるか
(2)業者が清潔感のある制服を着用しているか
(3)「遺品整理一式」のようなおおよその見積もりではなく、詳細・摘要が書いているか

法令や遺品の取り扱いについて、知識・経験のある「遺品整理士」が在籍しているとより安心感があるという。
最後に、親が亡くなって、近々遺品整理をする人へのアドバイスをお願いした。

「遺品整理は、業者が無理に進めることがあってはいけませんし、ご家族であっても、そのものを形見として必要としているのであれば、処分品ではないんです。残すもの・残さないもの、処分するもの・処分しないものを分けるという意味でも、ご家族・ご遺族で十分にお話する時間をもっていただけたらと思います」

遺品整理や生前整理は、単なる片付けというより、「生きることの大切さ」、「いのちの尊さ」「人生」を深く考える作業ともいえるだろう。いつか来る日に備えて「家族は、家とモノをどうしたいのか」をよく話し合っておき、考えをすりあわせておくことが、まずは最も大切なことといえそうだ。

●取材協力
・一般社団法人遺品整理士認定協会 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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