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ビネガー・発酵料理研究家のいわまあきこです。SNSで話題の「麻薬卵」。発酵調味料の旨味を活用してより手軽に、そして体にもプラスになる「魅惑卵」にしてみました。ご飯に乗せるだけでなく、アレンジレシピも2品ご紹介します!
麻薬卵とは半熟卵を醤油ベースの調味液に漬けるだけでできる、韓国発の味付け卵のことです。
誰にでも簡単に作れ、また食べたくなることから中毒性のある卵の意味合いで「麻薬卵」と呼ばれているようですね。
味付けの特徴は、甘味のある醤油味に、ねぎ・にんにく・鷹の爪・ごまなどの香味野菜がたっぷりのいわゆる甘辛味です。
この麻薬卵、化学調味料などで旨味を足すと、とってもとっても中毒性のあるお味になるのですが、ケミカルな味になるのが悩みどころ。
そこで!この醤油と甘さを発酵調味料である醤油麹に変えて、更にお酢を使って作ってみたら、美味しさが底上げされてしかも体にもプラスになる麻薬卵ができました。そのため「魅惑卵」と名付けます!
写真にあるお酢は、全て黒酢です。ですが一つ一つ味が違います。原材料は玄米または米なんですが、醸造工程や造っている環境によって美味しさが異なってきます。
黒酢の特徴として、他のお酢より色が濃いことがあげられます。これは発酵時間が他のお酢に比べて長く、アミノ酸のメイラード反応によって起こるものです。
熟成期間が長くなると、コクが増し、まろやかな風味に変わります。そのため黒酢には、酸味があまりきつくないものが多いです。
黒酢は他のお酢よりも健康効果が高いと言われ、注目を浴びる一方で色を出すためにカラメル色素などで色を足しているものもあるので、購入時には注意していきましょう。
卵 6個
長ネギ 1/2本
A)しょうゆ麹 大さじ2
A)水 大さじ1
A)黒酢 小さじ2
A)すりおろしにんにくまたはしょうが 小さじ1
A)ごま油 大さじ1
A)赤唐辛子(輪切り)少々
① 卵は常温にしておく。
② 沸騰したお湯に1%の塩を入れ、卵を投入し6分茹で、冷まして殻を剥く(ゆるゆるに仕上がるので、殻が剥きにくい方は少し長めに加減を)
③ 保存袋にA、②を入れて一晩寝かせる。
魅惑卵を活用した、高タンパク質のサラダを2品ご紹介します。
魅惑卵 1個
生おから 150g
きゅうり 1/4本
紫玉ねぎ 1/8個
塩 (塩もみ用) 適量
A)魅惑卵のタレ 大さじ1〜2
A)醤油 小さじ1/2
A)マヨネーズ 小さじ1
A)ごま油 小さじ1/2
① きゅうりと紫玉ねぎを輪切りにする。塩をふってよくもみ、約10分おく。水気が出てきたら、水で洗い絞っておく。
② ボウルにAの調味料と魅惑卵を入れ、よく混ぜる。
③ おからにきゅうり・紫玉ねぎを加える。②を加え、混ぜて完成。
アボカド 1個
玉ねぎ 1/4個
スライスベーコン 2枚
オリーブオイル 小さじ1
塩 少々
A)魅惑卵のタレ 大さじ1〜2
A)マヨネーズ 小さじ1
A)魅惑卵 1個
① アボカドは半分に切り、種を取り除いておく。玉ねぎは薄くスライスする。ベーコンは細切りにする。
② フライパンにサラダ油をひいて熱し、ベーコン、玉ねぎを入れ、塩少々ふって炒める。
③ アボカドをスプーンでくり抜き、ボウルに入れる。②を加え、全体を崩しながら混ぜ合わせる。
④ ③にAを加え、混ぜ合わせたら完成。
魅惑卵の難しいところは、卵の殻剥きです。茹で上がったらすぐに殻を剥きましょう。
また黒酢がなければ、米酢で代用可能です。
体にプラスとはいえ、カロリーはしっかりありますので食べ過ぎに注意してください!
この記事のライター
ビネガー・発酵料理研究家、発酵食品ソムリエ
いわまあきこ
59
人気料理研究家さんのレシピをお伝えする講師に応募・合格。世界の家庭料理を紹介する中で、酸味を活かしたレシピに興味がわき、お酢の世界に魅了されました。現在は、ビネガー・発酵料理研究家そして発酵食品ソムリエとして活動中。お酢とお酢料理の研究をしながら、「美味しく毎日できる料理で知らずに元気に美しく」をテーマに料理教室と日本各地のお酢で巡る「全国お酢旅」を開催しています。
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