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美容ライターの斎藤明子です。ナチュラルメイクの基本とも言えるブラウンのアイメイク。今年は、しっかり塗っても適度な発色になるようなブラウンアイシャドウが充実しているので、アイシャドウをアップデートするだけでも、今っぽいアイメイクを完成させることは可能です。それでも、いくつか注意が必要。今回は、今っぽくないブラウンアイメイクのポイントをご紹介します。
多色入りのアイシャドウパレットが人気ですよね。色の濃淡、テクスチャー、質感の異なるいくつものブラウンが入っているので、どれを使うか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
もちろん、すべての色を使う必要はないのですが、繊細な色の違いとテクスチャーや質感の違いでグラデーションを作ると、少し離れたところから見たときにちょうどよく盛れている、いい意味であざと可愛い今っぽメイクを叶えてくれるので、ぜひやってみてください。
ところが、ついついやってしまいがちなのが仕上げの締め色塗り。アイシャドウパレットの中で一番濃い色を、まぶたのキワにしっかり塗ると確実に目力がアップすると思っていませんか?今年のアイシャドウパレットは、締め色の一度塗りでは、ひと昔前のグラデーションアイメイクに必要とされたインパクトのある発色がありません。光のあたり方が変わると確実に存在感を演出してくれるような色が多いからなのですが、アイメイクのインパクトをあげるために、どんどん締め色を重ね塗りするとせっかく作った繊細なグラデーションをこわしてしまいます。
つまり締め色ともいえる濃いブラウンアイシャドウを二重幅より広くまぶた全体に塗ってしまうと、今っぽい抜け感が消えてしまうどころか目が小さく見えてしまいます。
わずかな色の違いや彩度の違いを丁寧にブラシでぼかしていくことで、より可愛く今っぽいブラウンアイメイクに仕上がります。
囲み目メイクとして、アイシャドウを下まぶたに塗る方法が当たり前になってきました。また、アラサーやアラフォーには賛否両論の涙袋メイクも、ちょうどいい盛り具合を把握して楽しんでいる方が多いようです。
一方で、ブラウンがメインカラーとなったアイシャドウパレットでメイクをするとき、下まぶたにもブラウンを塗り広げてしまっていませんか?
小さな鏡でのメイクや、アイシャドウパレットの中の小さなブラシだけでのメイクは、とくに注意が必要です。
目の下のクマと一体化してとても不健康に見えたり老けて見えたりします。
また、やっている方が多いのが、涙袋の影をブラウンのアイシャドウでつくるメイク法。
下まぶたには、彩度の高めなベージュかオレンジ系、ピンク系の色を塗り、さらに目の形にあわせて今年人気の濡れたようなツヤ感のある、細かいラメパールをほんの少しだけプラスすると可愛くなります。
抜け感=今っぽメイクと感じている方が多いせいか、指で単色塗りするアイメイクが人気ですよね。
このメイク法は、手早く抜け感がまとえて、簡単なのに失敗しにくいので、おすすめのメイク法です。ですが、指塗りに向いていないテクスチャーのアイシャドウでは、メイク効果がなくかえって目元が汚く見えてしまうことがあります。
特にマットなブラウンのアイシャドウは、指で上まぶたに塗り広げるとムラになりやすいので注意してくださいね。
今っぽくないブラウンアイメイクのNGポイントをご紹介しました。
スタンダードと考えられがちなブラウンメイクこそ、「抜け感」をまとうことと、メイクを簡単にすませることを一緒に考えてしまうと、失敗してしまいがちです。
例えば、アイシャドウブラシなどのツールを見直してみたり、アイシャドウを最新のトレンドカラーにアップデートしてみたり、塗るポイントをほんの少しずらしてみるだけで、印象が変わるのでぜひ試してみて下さいね。
イラスト:suzuka(イラストレーターの詳細は筆者のプロフィールページ参照)
この記事のライター
コスメコンシェルジュ
斎藤明子
4001
美容ライター。広告代理店、編集プロダクションを経てフリーランスに。現在は、日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュ、AEAJアロマテラピー検定1級、ヘルスフードカウンセラーの資格を活かしweb・雑誌等にて執筆。メイクからインナービューティまで、美容法を提案&発信しています。記事内イラスト制作:suzuka(https://profile.hatena.ne.jp/cosme_suzuka/)
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