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人と食事をする際に、基本的なマナーができていないと、相手に不快感を与えてしまったり、悪い印象を与えてしまったりする可能性があります。お互いに気持ちよく食事をするために、正しい食事のマナーを身につけておきましょう今回は、食事の基本マナーや和食・洋食・中華料理別のマナーを紹介します。
食事をする際には、最低限のマナーとして守るべきことがあります。
はじめに、食事の基本マナーを確認しておきましょう。
食事をするときの席は、立場がもっとも上の人が上座、もっとも下の立場の人は下座に座るのが基本です。
上司や目上の人と食事をする際は、上座に座ってもらいましょう。
上座・下座は状況によって異なりますが、基本は出入り口から一番遠い席や部屋の中でもっとも快適な席が『上座』です。
周囲の人や同席者への気遣いとして、食事の礼儀作法を守ることも大切です。
以下のような点を意識して、食事を楽しみましょう。
・背筋を伸ばし、椅子に深く腰掛けて姿勢良く食事をする
・くちゃくちゃと咀嚼音を立てない
・口に食べ物がに入っているときは話さない
・食事中は携帯電話を触らない
ここでは、和食のマナーについて紹介します。
日本食で欠かせない箸は、使い方にさまざまなマナーがあります。
例えば、箸を取るときは、3つの動作で取り上げる『三手』で行うのが基本です。
箸で食べ物を刺して食べる『刺し箸』や、食事中に橋を渡すように器の上に箸を置く『渡し箸』など、マナー違反とされる『嫌い箸』もしないように注意しましょう。
\箸に関するマナーはこちら/
食事内容によって食べ方のマナーがあります。
代表的な和食の食べ方のポイントをチェックしてみましょう。
<懐石料理>
・汁物→ご飯→主菜→副菜の順番で食べる
・味の薄いものから順番に食べる
・一品ずつ料理が運ばれてくる場合は、出てきた順番で食べる
・ごはんの上におかずを乗せて食べない
<寿司>
・寿司は手で食べるのが基本(箸で食べてもOK)
・ガリは箸を使って食べる
・寿司は噛み切らずに一口で食べる
・醤油はネタの先に少量つける
<天ぷら>
・盛り付けてある場合は手前から順番に食べる
・塩をかけるときは、手でつまんで天ぷらの上に振りかける
知らないうちにマナー違反をしないように、おしぼりの使い方や食べ終わり・和室の作法も把握しておきましょう。
<おしぼりの使い方>
おしぼりは手を拭くためのものとして提供されるため、口や顔、テーブルを拭くのはNGです。手を拭いたら、拭いた部分を内側にして畳みましょう。
<食べ終わりの作法>
食べ終えたら、味噌汁やお吸い物など蓋つきのお椀に蓋をかぶせます。
箸は茶碗や皿の上に置かず、箸置きの上に置きます。
箸置きがない場合は、箸袋を折って箸置き代わりにしましょう。
感謝の気持ちを込めて、「ごちそうさま」と挨拶をします。
<和室の作法>
和室に素足のままで入室するのはNGです。靴下かストッキングを履きましょう。
襖の開け閉めをするときは、座って静かに行います。
畳の縁や敷居は踏まずに、またいで歩くのがマナーです。
歩くときはバタバタと音を立てないように注意して、落ち着きのある振る舞いを意識しましょう。
ここでは、洋食のマナーについて紹介します。
レストランでのフルコースの場合、ナイフとフォーク(カトラリー)はテーブルの上にセットされています。
出てくる料理に合わせて外側から順番に並んでいるので、順番通りに使いましょう。
食事の途中でナイフやフォークを置くときは皿の上に「ハ」の字型に、食べ終えたときは皿の上の4時方向に揃えて置きます。
パン、スープなど、食事別の食べ方のポイントをチェックしておきましょう。
<パン>
・一口サイズに手でちぎってから食べる
・パンくずを手で払い落としたりかき集めたりするのは避ける
<スープ>
・音を立てて飲まない
・スープをすくうときは、スプーンを手前から向こう側へ動かす
・スープが少なくなったときは、皿を少し傾けてスープを向こう側に集めてすくう
<肉料理>
・左側から一口ずつ切り分けて食べる
・冷めたり肉汁が出たりするのを防ぐため、一気に切り分けない
<魚料理>
・骨つきの魚料理の場合、はじめにフォークとナイフで骨と身を分ける
・一口サイズに切って、左側から食べ進める
ナプキンの使い方や食べ方などのNGマナーも把握しておきましょう。
<ナプキンの使い方>
ナプキンはドリンクや料理が運ばれてきたときに広げましょう。
目上の人との食事では、相手がナプキンを広げてから広げます。
口や手を拭くときは内側の端を使い、汚れた部分が見えないように元に戻します。
食べ終えて席を立つとき、ナプキンはきれいに畳まなくても大丈夫です。
無造作に畳んで、テーブルの上に置きましょう。
<食べ方>
洋食の食べ方には、以下のようなマナーがあります。
皿は持ち上げない
フォークの背に乗せて食べない
パスタを食べるときにスプーンを使わない
マナー違反にならないように注意しましょう。
<ウェイターへの対応>
カトラリーを落としたときはお店のスタッフが拾ってくれるため、自分では拾わないようにしましょう。
ウェイターを呼ぶときは、「すみません」と声をかけるのはNGです。
小さく手を挙げてアイコンタクトで呼びましょう。
<ドリンク>
グラスをぶつけて乾杯するのはNGです。
胸の高さまでグラスをあげて、相手と目を合わせて静かに乾杯しましょう。
飲み物は一気に飲み干さず、食事と一緒にゆっくりと楽しみましょう。
ここでは、中華のマナーについて紹介します。
中華での箸の使い方は、和食の箸の使い方と基本的なマナーは同じです。
和食の箸の使い方でマナー違反される『嫌い箸』は、中華でもタブーとされているので注意しましょう。
れんげは柄のくぼみに人差し指を入れ、親指と中指で柄を挟むようにして持つのが正式な持ち方です。
中華では基本的に器を手で持って食べたり、器に直接口をつけて汁を飲んだりするのはマナー違反とされています。
スープや麺類、ご飯類などは、れんげですくって食べましょう。
麺類、春巻きなど、食事別の食べ方のポイントをチェックしておきましょう。
<麺>
・そばやうどんのようにズルズルと音を立てて食べない
・麺を食べるときは、れんげに麺をのせて口に運ぶ
・麺を食べるときは右手に箸、左手にれんげを持ち、スープを飲むときはレンゲを右手に持ち替える
<春巻き>
・手づかみせず、箸で食べるのがマナー
・取り皿の上で一口サイズに切り分けて食べる(そのままかじるのはNG)
<殻付エビ・骨付き肉>
・殻付エビや骨付き肉は手を使って食べてもOK
・食べ終わったら汚れた指をフィンガーボウルで洗う
円卓・取り皿などのNGマナーも把握しておきましょう。
<円卓>
大皿料理を取り分けるときは、主賓が料理を取ったあとに『時計回り』に円卓を回して料理を取っていくのが基本です。
全員に料理が行き渡れば、回転台を反対に回しても構いません。
回転台の上の料理や調味料を立ち上がって取るのはマナー違反となるため、回転台を回して自分の前に移動させて取るようにしましょう。
<取り皿・食べ方>
取り皿は料理ごとに替え、手に持たずに置いたままで食べます。
中華では大皿に盛られた料理を少し残すのがマナーとされていますが、取り皿の料理を残すのはNGなので注意しましょう。
食事でのマナーを知らないと、恥ずかしい思いをしたり、「常識がない人」と印象を悪くしてしまったりすることがあります。
気持ちよく食事をするには、大人のエチケットとしてマナーを守り、所作を美しくすることが大切です。
今回紹介した食事の基本マナーや料理別のマナーを把握しておくと、会席やデートなどに役立つでしょう。
礼儀作法やマナーを身につけて、食事を楽しみましょう!
・食事をするときは、同席者への配慮として上座・下座や礼儀作法を守るのが基本
・和食では、箸の使い方、懐石料理や天ぷらなどの食べ方、和室の作法などのマナーがある
・洋食ではナイフとフォークの使い方、パンや肉料理などの食べ方、ナプキンやウェイターへの対応などのマナーがある
・中華では、箸やれんげの使い方、麺類や春巻きなどの食べ方、円卓、取り皿などのマナーがある
この記事のライター
michill トレンド
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ファッション、ビューティー、ネイル、ヘアスタイルなど、幅広いカテゴリのトレンドに敏感なアラサー女子です。話題のアイテムの情報や気になる商品のレビューを紹介します。
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